CV:上白石萌音
概要
山奥の田舎町「糸守町」に住む女子高生。実家は代々神社の神主を営む家系で、その関係もあって地元の風習には詳しいが、口噛み酒を御神体に奉納する独自の風習や、祖母・一葉に反発して家を出て行き町長として政治活動に勤しむ父・宮水俊樹に嫌気が差しており、東京の華やかな生活に強い憧れを抱いていた。
そんな矢先、東京に住む男子高校生・立花瀧と夢を通した人格の入れ替わり生活が始まり、瀧と細かな取り決めを行いつつも東京での生活を満喫。そんな中、ある事が切っ掛けで瀧のバイト先の先輩である奥寺ミキに好意を抱かれる。
普段は「徒歩通学」「バイト経験0」という田舎暮らしであり、「電車通学」「高校生アルバイター」という都会暮らしの瀧とは真逆な生活を過ごしているが、順応能力は非常に高く、どちらも(遅刻やミスこそすれど)難なくこなしている(外伝小説『AnotherSide:Earthbound』で、これについて瀧は「凄い度胸だ。」と皮肉を言いつつも能力の高さを評価している)。
入れ替わり中は元々東京にあこがれていた事もあってその情景に圧倒される事も多く、また瀧の友人達とカフェ巡りをする際には高価なスイーツを注文してしまう為、その都度瀧の財布を圧迫する事になる(なお、瀧は三葉が浪費した小遣いを補うためにバイトのシフトを増やすことになるが、その弊害を入れ替わり中に受ける三葉はそれに対して「全然遊びに行けない」と文句を言っている)。
料理や裁縫が得意で、瀧と入れ替わっている間に持ち前の女子力を発揮することも多々ある。
そのため当初は瀧と反発し合っていたものの、やがて親睦を深めるうちに彼と惹かれ合うようになるが…。
関連イラスト
関連項目
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ネタバレ
ストーリー
瀧との入れ替わりの末彼とミキはデートをすることになり、デート当日は入れ替わりが起きなかったものの、デートの行く末が気になった三葉は彼と直接会う目的も兼ねて東京に向かう。
そしていざ東京に着き瀧を探すも、ろくな手がかりがなかったために彼を見つけ出すことはできず、夕暮れになって 瀧の捜索を諦め糸守に帰ろうとすると、乗ろうとした電車の中で瀧を発見。当然ながらその電車(E231系)に乗り彼の前に立ち声を掛けると、どういうわけか瀧は「お前、誰?」と彼女に言い放った。
実は彼女と人格が入れ替わっていた瀧は3年後の瀧であり、その時点で三葉が会っていた瀧は彼女と人格の入れ替わりが起こる前の瀧であった。
そのことに落胆した三葉はそのまま電車から降りようとすると、瀧が彼女の名前を尋ねてきたことから、自分の名前を教えると共に髪留めとして使用していた組紐を彼に手渡した。以降、瀧はその組紐をお守りとして手首に巻くことになる。
その後糸守へ帰った三葉はイメチェンとして髪型をショートヘアにし、宮水神社で行われていた秋祭りに友人たちと共に向かう。その途中、地球に接近していたティアマト彗星を目にし心を奪われるも、突如彗星が分裂を起こしてその片割れの一つが近くに落下しつつある光景を目にし、そのまま意識が途切れる。
ふと目を覚ますと三葉は瀧に入れ替わっており、彼が倒れていた宮水神社の神体が納められている洞窟を出て町の様子を見ると、そこにあるはずの糸守の光景が消滅していたことから、糸守が祭りの当日に隕石落下によって壊滅に追いやられていたことを知り、自らもそれによって死亡していたことを悟る(つまり、この時点で瀧の身体に入った三葉は「隕石落下により死亡した三葉」であり、あの世とつながるとされる宮水神社の洞窟だからこそ起きた入れ替わりなのであった)。
するとふと自らを呼ぶ瀧の声が聞こえ、自らも彼の名前を連呼しながら瀧を探した末、ついに時空を超えて瀧との対面を果たす。瀧から自らが渡した組紐を返され、彼とつかの間のやり取りを交わした後瀧から糸守の住民たちの命運を託される。そして彼からお互い今後名前を忘れぬよう自らの掌に瀧から彼の名前を書かれ彼女も瀧の掌に自分の名前を書こうとするも、カタワレ時が終わったことからその途端に時空が途切れ再び彼と離れ離れになる。
それでも瀧から頼まれた通り、糸守の住民たちを隕石の災害から救うべく奔走。彼が先に進めていた避難計画を町の変電所を爆破したのを機に決行するが、瀧が父(俊樹)の信頼を得られなかったゆえ役場からの許可を得ずに無理矢理友人らと共に進めていたものであるため、次第に役所の人間たちに露呈し計画は失敗寸前に追い込まれる。しかし最終的に三葉は俊樹を説得し、見事住民達を災害の被害を受けなかった糸守高校の校庭に避難させることに成功。その後隕石は落下し糸守は壊滅するも無事住民達は事なきを得たのである。
そして
それから8年の歳月が過ぎ、友人達や妹の四葉とともに東京に移住し就職した三葉は出勤の最中電車の中で向かいの電車から瀧を発見する。そして街中で瀧と出会うと、彼との交流の記憶は失っていたものの、お互い再会を喜び合うのであった。