K2とは
戦車のK2
韓国陸軍がK1戦車の後継車として開発した第3.5世代主力戦車。
開発コードはXK-2。愛称は「黒豹(フックピョ、ブラックパンサー)」。
概要
開発初年度は1995年。主な開発目的は「古いM48パットンの更新」「北朝鮮の天馬号(チョンマホ)・暴風号(ポップンホ)戦車への対抗」「自国の軍事技術の成長」「輸出商品とする」である。
55口径120mm滑腔砲(ラインメタルRh120)、自動装填装置、モジュラー複合装甲、リアクティブアーマー、データリンクシステム、ハイドロサス、アクティブ防御システム等、第3.5世代主力戦車に求められる機能を一通り備えた国産ハイテク戦車、事実上純粋にアメリカが設計したに等しいK1と異なり、韓国独自技術も追加されている。そのため実質的には韓国企業が初めて設計に関与した戦車といえる。
当初、配備は2011年が予定されていたが、実際に部隊に配備されたのが2014年であった。開発期間が当初から長く取られていたことがわかる。
主砲
主砲は55口径120㎜滑降砲(ラインメタルRh120)、この砲はAPFSDSを使用すれば2000ⅿで810~880mmの鉄板を貫通でき、貫通力では44口径120㎜滑降砲を装備する日本の10式戦車に勝っている。(同じ120mm砲でも威力が上回っているのは、砲身が延長されたのに伴い砲口初速が向上したためである。)
試作車で見つかった欠陥
量産車で採用予定の国産のエンジンが所定の出力を出せず、原因もよくわかっておらず、代替策として試作車と同じドイツ製エンジンを採用する案が出ている(初期車100両についてはドイツ製エンジン搭載が決定している)
輸出
トルコでは K2の設計を元に国産戦車「アルタイ」として量産が開始されており、同車はサウジアラビアへの輸出の話しもある。