概要
物語中盤に登場するオーバーロードインベスたちの正体であり、彼らが自分を称する呼び名。
(中盤ではほぼオーバーロードインベス=フェムシンムであるが、終盤では例外が登場する。詳しくはオーバーロードインベスの項にて)
かつては人間とほぼ同じような姿(※)で文明をもっていたが、ヘルヘイムの森の森の侵食、それに伴う「黄金の果実」を巡る争いの中その姿を変えてしまった。
「黄金の果実」を巡る争いでその数を大幅に減らしており(このフェムシンムの悲劇はサガラもまた心を痛めていた事が仄めかされた)、本作時点ではオーバーロード化したわずかの人数しか残っていない。
この生き残りの大半は弱者を蹂躙することを是とする残忍性と好戦性を併せ持っている。王であるロシュオを頂点とした複数階層からなる階級社会が存在しているが、文明を再建することもなく暇を持て余しながら生活している。
劇中で登場するオーバーロードは全部で6体(劇場版で7体目が登場した)。
上記の通り明確な上下関係があり、デュデュオンシュたち下層階級の者を統率するデェムシュとレデュエも、王たるロシュオの命令には絶対に逆らえない。
(※)ヒトの外見と、ややエスニックな服装。フェムシンムに属していた青年の姿から確認できる。またDJサガラがフェムシンムの前に現れるときは彼と似たような服装になる。
本編での行動
当初はヘルヘイムの森の遺跡の奥深くに潜伏していたが、駆紋戒斗や葛葉紘汰達人間と出会い、興味や敵対心を抱くようになり、徐々に人間に対する価値観を持つようになった。
ロシュオの方針により、当初地球へ積極的に侵攻することはなかったが、デェムシュは偶然開いたクラックから紘汰たちの世界へと侵入し暴れまわった。
そしてそれをきっかけに、退屈を紛らわすために地球の文明を欲するレデュエが立ち上がり、インベスを率いて沢芽市への大進撃を開始した。
(そしてレデュエと協力関係にある光実もこれに同行することになった)
当初はオーバーロードの力でライダーたちを一方的に蹂躙しており、次世代型アーマードライダーでも一騎討ちがやっと、ヘルヘイムの果実で身体を強化した場合はその次世代型すら蹴散らされる有様であった。
しかし知恵の実の力を持つ極アームズの登場以降、そのアドバンテージは一気に縮まることとなり、鎧武らアーマードライダーとの戦いで次々と死亡。
最後はユグドラシルタワーから本拠地に攻めこまれる事態になり、ロシュオやレデュエの死により完全に絶滅した。
備考
ファンによるオーバーロード語の解析によると「フェムシンム」は「人間」の意味になるとのこと。
その詳しい変換法則はリンク先に譲るとしてこの発音、視聴者に聞き覚えのある単語にそっくりではないだろうか。
つまるところ、それこそ彼らは「にんげん」が「へんしん」した存在である、ということを示しているのかもしれない。