概要
「事蘭」とは、マンガ、アニメ作品『奇面組シリーズ』に登場するキャラクターである、「事代作吾」と「若人蘭」によるNLカップリングタグである。
解説
「事代作吾」は、一応高校(『ハイスクール!奇面組』)の保健体育教師であり、奇面組が在籍する10組の副担任である。
また「若人蘭」は、同じく一応高校の英語教師であり、奇面組が一応高校に入学した頃からの10組担任である。
出会い
事代は、奇面組が高1の冬に、1年10組に教育実習生としてやってきた。
(『ハイスクール!奇面組』第4巻「熱血教師シリーズ」)
その際に、事代が若人に惚れている描写が出てきており、
シリーズ最終話で、風邪を引いた事代のアパートにやってきた若人に激しく感激していた。
まあその後、奇面組にヒドい目にあう訳なんだが。
ちなみにこの時に一堂零からは、
「うまくまとまれば、恐怖の世間知らずカップルですね………」
と、こっそりと突っ込まれていたりした。
一応高校に正式赴任
その後、奇面組が高2の秋に、石砂拓真が伊狩増代との結婚のため一応高校から転出し、その代替要員として、事代が一応高校に正式赴任するとなった。
そして奇面組が在籍する2年10組の副担任となり、若人とコンビを組むことになった、のだか。
例えば、バレンタインデー回である『ハイスクール!奇面組』第8巻「かってにバレンタインの巻」にて、
ワクワクそわそわとしていた事代を尻目に、なーんも考えもなく普段通りに事代に応対する若人の姿が描かれており、
若人にとって事代は、箸にも棒にも全く引っ掛からない。そんな相手であった。
ところが。
「事代せんせ熱血伝」
それは、『ハイスクール!奇面組』第9巻「事代せんせ熱血伝の巻」での出来事。
とある梅雨の、雨の日のこと。
お昼休みに学校を抜け出し、事代が奇面組にお弁当を奢った、その帰り道。
増水した川で溺れた子どもを発見し、事代は即座にその救助に当たった。
その結果、事代は大怪我を負い(まあだいたい奇面組のせい)、救急車で病院に運ばれていった。
その連絡に驚いた若人は、河川唯と宇留千絵を伴って病院に駆けつけた。
そしてその過程で激しく誤解が生じ(もちろんだいたいは奇面組のせい)
悲しみに暮れた若人は思わず、
「こんなことになるくらいなら、わたし、わたし………」
との、言葉を口にした。
もちろん、思いっきり誤解だったので、すぐに誤解は解けたのではあるが。
そんなこんなで、この回の表紙絵は、
「わたしは梅雨が 大キライだ」
そんな構図となっていた。
その後
例えば、『ハイスクール!奇面組』第14巻「帰ってきた男の巻」では、
若人の年末のお買い物に付き合って、大量のお買い物に大わらわになっている事代の姿があったかと思えば、
その次の回の「約束の男の巻」では、新築の石砂夫妻宅で行われた新年会で、
二人共に和服を着こなし、なかなかのコンビネーションで餅つきを披露したり、
その、お互いにまんざらでもない関係が描写されていた。
しかし、原作の最終回までに、その関係に決着が着いた描写は無く、最終的にどうなったかまではわからないままだった。
なお、最終回の表紙絵には、事代と若人、二人が笑顔で並んで共に描かれていた。
アニメでのお話
なお、アニメ版では、梅雨の日の救助劇(27話Bパート「事代せんせ熱血伝」)にて、
若人があのセリフのその先まで口にしてしまい、そのセリフの意味に気が付いた若人が、激しく照れながら事代をバシバシバシと叩く描写が見られており、
その後、臨海学校にて(第33話「全員出席せよ・水着も光る夏の臨海学校」)、溺れそうになった若人を助ける事代(しかもお姫様抱っこ)や、
アニメ最終回にて(第86話「一応高の人気者もの ひょうきん奇面組解散」)、正反対に変貌してしまった一堂零について、二人で屋上にて語り合ったりなど、
様々なアニメ版オリジナルエピソードが多く追加されていた。
「ワラトルマン」では
『ハイスクール!』第12巻「ジャドー星人編」では、ジャドー星人によって全ての時計が狂わされたが、事代隊長のゼンマイ時計は狂わなかったため、その誤解から若人からビンタされてしまったり、
『ハイスクール!』第19巻「カニドーラク編」では、二人仲良くカニ料理に舌鼓を打つなど、かなり仲の良い描写がされていた。
『フラッシュ!奇面組」』では
(原作とは異なり、先輩後輩の立場が逆転した)
若人の父親が「一応高校の理事長」となっていたなど、
「教育者としての事代が若人の父親に、教育者として認められ、若人とめでたく縁を結ぶ」
という流れの為のフラグが多く立てられていたのだが、
残念な事に『フラッシュ!』の連載が中断してしまった為、こちらでも最終的に二人の関係の決着には行き着かなかった。
まとめ
このようにいずれのルートでも、つまるところどんな風になったのか全くわからないカップリングではあるが、
もしもこんな風に、この二人がなったらなぁ。
なんて事を考えてみるのも一興ではないだろうか。