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多臓器不全の編集履歴

2017-03-26 00:32:05 バージョン

多臓器不全

たぞうきふぜん

複数の臓器が同時に(連鎖的に)機能不全に陥る、極めて危険な状態。

概要、原因

生命維持に必要不可欠な臓器および器官のうち、複数(二つ以上)が同時にあるいは次々に機能不全に陥った、極めて危険状態。略称MOF。多臓器機能不全症候群(MODS:multiple organ dysfunction syndrome)ともよばれる。

ひどい怪我やけどのほか、ショック感染症悪化敗血症播種性血管内凝固症候群DIC)などが引き金となり、臓器血液が渡らなくなって機能低下をきたすことが多い。

肝臓腎臓のほか、心臓循環器系)、呼吸器系)、消化器系、血液系、中枢神経神経系)、免疫系など全身の複数の臓器や系が機能障害となり、多くは集中治療を要する。障害臓器の多くが重篤な機能不全を起こしてしまった場合には、救命医療の及ばないことも多い。


症状、治療

障害が起こった臓器によって様々な症状が現れる。中でも多く見られるのはが溜まる肺水腫である。

肝臓では肝不全や、重篤になると傾眠から昏睡に至る肝性昏睡消化器系では腸閉塞消化管出血吐血血便)、ほかに重度の貧血不整脈および中枢神経障害を伴うこともある。

治療は多臓器不全の原因となった病気の治療が第一だが、本格的な多臓器不全に陥ると半数以上が死亡する、極めて予後不良な状態であるのが現実である。


関連タグ

病気 心不全 心停止 肝不全 腎不全 ショック 予後不良 救急車 救急 尿毒症 ICU 敗血症 播種性血管内凝固症候群 DIC 溶血性尿毒症症候群 HUS

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