概要
ネビロスはグリモワール等で言及される悪魔で、「真正奥義書」ではアスタロト配下の悪魔達の長、「大奥義書」では陸軍元帥、監察官を務める六柱の精霊の一角とされ、イポス、ナベリウス、グラシャラボラスを配下に持つ。(ナベリウスは配下とは別にネビロスと同一視されるものもある。)
ネビロスの権能は飛行してあらゆる場所に赴いて、魔神達の様子や行動を観察しするとされ、自身の望むあらゆる相手に悪事を働いて傷を与えるという。また未来を予知し、金属、鉱物、植物、動物を見分けて効能を明らかにすることができ、動物を操るとされる。さらに刑死者の手を切り落として作る“栄光の手”を見つけ出す力を持ち、悪魔の名でも随一の降霊術師である。
名の由来をメソポタミア神話の木星神ネビルとされるが、「エヌマ・エリシュ」においてネビルはマルドゥクの別名と書かれており、マルドゥク自身も木星神の神性を備える。
女神転生シリーズのネビロス
初出はFC「女神転生Ⅱ」で、死人を操る京浜第三シェルターのボス悪魔として登場する。
「真・女神転生」では、黒男爵の名でベリアルと共に少女アリスとロッポンギで暮らしている。ロッポンギの住民は全てネビロスの術によって作られたゾンビであり、生体エネルギーを生者から奪ってアリスの肉体維持に使っていた。
ベリアルが脇見の壺に封じられた際、主人公一行に襲いかかってロウヒーローを殺すが、二度目の戦いで敗れ去り“愛する者の為につくすのが なぜ・・・ いけないのだ・・・”という言葉を残して消滅する(メガCD版ではこの直後にアリス、ベリアル、ネビロスの3人が楽しそうに茶会をしている絵が映し出されるという仕様)
以後のシリーズ作品でもアリスを愛する悪魔として扱われている。
コドクノマレビトでは黒男爵の姿で登場。シルクハットを被った細長い黒づくめの姿をしている。
ちなみに初代は青いローブに杖を持った姿だったが、今は赤いローブに派手な身体に人形が特徴な姿になっている。
なお、ロッポンギの住人に相棒共々ロリコン親父といわれている。
シリーズを通して種族は堕天使。
左門くんはサモナーのネビロス
通称「少将」若しくは「閣下」。原典通りアスタロトに仕えている、地獄で8番目に偉い悪魔にして『左門召介被害者の会』会長。
ちっさい鶏冠に一部伸びた前髪と後ろ髪、ファーが付いたジャケットを着た目つきの悪い男の姿をしている。この姿は左門に召喚されないように生身になっており本来の姿じゃない。(そのため睡魔や空腹もある)
悪魔ではあるが、主人公左門召介の嫌がらせに悩む日々を送るヒロイン天使ヶ原桜(てっしー)に同情し、力を貸す心優しい性格。
てっしーは善意にあふれる性格ゆえ悪魔を弱らせる、ゆえに悪魔から嫌われるのが普通だが、ネビロス曰く「俺は助ける相手を人か悪魔かで選ばない」。
てっしーを手助けする過程で彼女に惚れてしまい、以後は左門・天使ヶ原とアンリ・マユ(直接の上司ではないが、彼女の方が悪魔としてかなり格上なため逆らえない)に振り回される日々を送る。
地獄にはたまにしか帰らず普段は「カフェKITAZAWA」でウェイターのバイトをしている。どうしてこうなった状態だが、召喚師である左門に召喚されないように常に実体化しているが、そのため空腹になったりする。つまり先立つものがいるわけでそのためにバイトをしているのである。
熱血漢で優しく真面目な性格をしていること、また主人公である左門が悪魔じみて陰湿・ひねくれた性格をしていることからてっしーには「この人が主人公やればいいのに」と評されている。
実は左門の戦闘の師であり、サモナーとしての戦い方等を彼に叩き込んだ。しかし、師としての親心から左門には普通の人生を歩んでもらいたいと考え、目標とする『アンリ・マユ打倒は不可能』『まずは自分に勝ってからにしろ』と語り、更に召喚されないように受肉して距離を置く。
所が彼の執念深さを甘く見ていた結果、これでもかと下衆っぷりを発揮した左門が下らない用事で悪魔を召喚しまくったため、激怒した悪魔達が左門召介被害者の会を立ち上げ、今更アレを育てたのは自分とは言い出せず会長に祭り上げられてしまい、左門と決闘する羽目になる。
そして勝利の結果、右目の視力を奪った(本人曰く、自分以外の悪魔なら右目では済まなかった)。