岩本佳浩は日本の漫画家である。
概要
当時のボンボン1といっても過言ではないほどの圧倒的な画力による緻密な描き込みと、シリアスな演出や描写が非常に上手く、世界観やキャラクターを壊さずに様々なドラマを盛り込んだ。
X2のブラックゼロ、X3のビームサーベルと黄金エックス、X4のアルティメットアーマーなど、ルートによっては回避できるイベントや隠し要素もドラマティックに取り込み、ファンを沸かせた。
それまで同誌ではゲームを漫画化した作品はストーリーをなぞるだけの攻略漫画に近いものになりがちだったが、岩本氏の作品はそれらと一線を画す出来となっており、「二次創作のお手本」とも呼ばれている。
あまりの出来に準公式扱いになっており(『ロックマン×ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス』に、スタッフ内で漫画が話題になった旨が書いてある)、岩本氏がサントラジャケットを描くことになった際、漫画版オリジナルキャラクターであるマーティを描いてもよいと言われたことさえあり(結局岩本氏は描かなかったが)、最近では岩本氏のエックスがフィギュア化されたりもしている。
X4からストーリー面の演出が強化されたのは、制作陣が岩本版に触発されたためでもあり、ロックマンXの世界に与えた影響は非常に大きい。
ただし、その凄まじい画力と演出がコミックボンボンという幼年向け雑誌にそぐわなかったのか、編集長の交代でX4半ばで他の漫画共々打ち切りとなってしまった。
しかし後のボンボン休刊を鑑みるに看板漫画を打ち切ったこの編集長の功罪ははるかに大きいと言える。
現在このボンボン版ロックマンXは、単行本未収録分及び描き下ろし分を収録した復刻版がブッキングより刊行されている。
なお、本人はアクションゲームが苦手であり、攻略動画を手本に漫画を描いていたという。
ボンボン執筆時代は打ち切り・未単行本化の仕打ちが多い。事実上は打ち切りなしで連載を終わらせ、なおかつ単行本もでて全話収録されたのもマシュランボーくらいか。
おもちゃ好きでボンボン本誌でもコレクションが挙げられていた。
執筆作品
カブトボーグ(webコミック)
ケロロ偉人伝
スーパーロボット大戦(読み切り、4コマ)、
闘神デビルマン
トランスフォーマーギャラクシーフォース
マシュランボー
モバイルレーサー 疾風れ、流星