概要
緑色の粘つく物質を口から絶えず溢れさせる、足の生えた貝の幻想体。
分類はO-02-21-11。危険度はWAW。
貝部分にはいくつか小さな目がある。
粘液の中には幼虫が無数に蠢いており、絶えず共食いを繰り返している。
この幼虫は状態が良い獲物を優先的に狙う習性があり、戦闘でも体力が最も高い人格に取りつく性質を持つ。
(なお効果は精神力が減るきもちわるいことだけの模様)
緑色の粘液は毒性、腐食性、麻痺性の触れるだけで危険なシロモノ。
生えた足は黒く真っ直ぐな棒がジョイントで繋がれたもののようにも見え、どこか無機質な印象を覚える。
貝の中には輝く真珠があるが、それはこの幻想体が作り出した物である。
奪われても再び作ることができるようだが、輝く真珠にとっては非常に重要で、存在意義に近いものであるようだ。
緑色に汚れた干潟に、幻想体の粘液と似た物質が散乱した空間を形作る。
打ち棄てられた鉄骨のようなものも見られ、水質汚染を彷彿とさせる。
空間は4.5章 う・み・ダの舞台となったU社の裏路地と似ており、シンクレアの記録でもクラップ蟹を思い出させるとの言及がある。
鏡イベントではその干潟に「もはや何かがいるような気配がしなかった」と語られており、
「かつては美しい海であり、粘液によって現在のように汚染された」という背景の存在を示唆していると考えられる。
歩く真珠自身は粘液を振り撒くよりもむしろ口に取り込もうとしており、戦闘中にも緑色の粘液を《捕食》というスキルで積極的に倒すのだが、
それと同時にそもそも緑色の粘液を生み出したのも歩く真珠であることが戦闘でのギミックや鏡イベントでのダンテの見立てから推測できる。
そういった点からも、どことなく人間と自然の関係を思わせる。
E.G.O「沸き立つ腐食」
この幻想体が抽出元と思われるE.G.O。
E.G.O侵食時は彼とほとんど同じ姿になる。
E.G.O使用者
余談
幻想体のデザインは漫画家伊藤潤二の『ギョ』を参考にしたのではないかという推測がある。
幻想体自体のモチーフは韓国のガチョウに関する昔話の可能性がある。幻想体は真珠の作れる貝であるため、ガチョウ要素はない。
しかし幻想体の本質的な部分が汚物に囲まれた真珠などと考えた場合、一致する点が多々ある。
戦闘中はノリノリで貝部位を左右に動かすことが、ネットミームの"Get Stick Bugged LoL"を彷彿とさせる。