愛と正義の名のもとに、魔法少女がやってくる!
“In the name of Love and Justice, Here comes Magical Girl!”
概要
憎しみの女王(The Queen of Hatred)とは、見た目からして魔法少女と呼ぶにふさわしい姿をしたアブノーマリティ(幻想体)である。
分類はO-01-04、リスクレベル(危険度)は上から2番目のWAW(ヴァウ)。
初期段階では名前は「魔法少女」となっているが、情報開示が進むと「憎しみの女王」という名前が判明する。
管理方法
作業情報
属性 | ダメージ | E-Boxes | 悪い | 普通 | 良い |
---|---|---|---|---|---|
BLACK | 3-4 | 22 | 0-9 | 10-15 | 16-22 |
職員ランク | 本能 | 洞察 | 愛着 | 抑圧 |
---|---|---|---|---|
1 | 低い | 普通 | 普通 | 低い |
2 | 普通 | 普通 | 普通 | 低い |
3 | 普通 | 普通 | 普通 | 低い |
4 | 普通 | 普通 | 普通 | 最低 |
5 | 普通 | 普通 | 高い | 最低 |
クリフォトカウンター:2
特殊能力(通常時)
1.レベルⅡ(Second Trumpet)以上の非常事態が発生している間、脱走して敵対存在の鎮圧に協力してくれる。
2.作業終了時に作業した職員に投げキッスを行い、その職員のHP、MPを全回復させる。
3.作業結果が悪い時、カウンターが1減少
彼女は抑圧以外の作業効率が普通以上になるために正義以外の育成に使用可能で、作業結果悪いを出すことはこの時は滅多にない。
また、彼女はレベルⅡ以上の非常事態時に魔法少女の姿で収容室を飛び出し、こちらを手助けしてくれる。
脱走時
HP | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|
1200 | 耐性(0.7) | 弱点(1.2) | 耐性(0.3) | 弱点(1.5) |
非常事態により脱走した彼女は敵対存在をワープしながら探し回り、見つけるとその敵に対し、長射程の星型弾を一定間隔で放出し、命中した敵に対し15のBLACKダメージを与える。
それでも敵が生存している場合、彼女は詠唱を行い(詠唱中は無敵状態)、終わった後、前方に魔法陣から強力なビーム「アルカナ・スレイブ」を放ち、命中している間は敵に絶えずBLACKダメージを与え、職員のHP,MPが回復する。このビームは敵対個体に命中した場合、一定時間後により強力になり、効果が上昇する。
ビーム発動後、彼女は疲弊してしばらく攻撃を止めるが、その後攻撃を再開する。
敵対存在がいなくなると、自分から収容室に戻る。
E.G.O
武器
名称 | ランク | 属性 | ダメージ | 攻撃速度 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
愛と憎しみの名のもとに | WAW | ランダム | 5-8 | 最高速 | 超長距離 |
特殊能力:
1.攻撃属性別にこの武器の攻撃に触れた職員のHP/MPを回復
防具
名称 | ランク | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|---|
愛と憎しみの名のもとに | WAW | 耐性(0.7) | 耐性(0.8) | 耐性(0.4) | 脆弱(2.0) |
特殊能力:なし
ギフト
名称:愛と憎しみの名のもとに
部位:頭1
効果:作業成功率・作業速度+2、移動速度・攻撃速度+4
武器は攻撃属性がランダムであり、職員にも命中するが、その時はHP,MPが回復する。また、この武器による攻撃の挙動は攻撃モーション後に一定の速度で星型弾が放たれ、的中するという形であるために他の存在が介入してその存在に攻撃が吸われることがよくあるため、特に攻撃してはいけない存在がいるときは注意。
防具はWAWランクのものの中で最高のBLACK耐性をもつ(同じBLACK耐性を持つWAWランク防具はこれと「ランプ」のみ)。
ただし、PALE属性に対し脆弱であるため、PALE属性攻撃に注意。
関連イラスト
関連タグ
Lobotomy Corporation/Library of Ruina:登場作品
貪欲の王/絶望の騎士/憤怒の従者:同作品に登場する魔法少女たち(憤怒の従者のみLibrary of Ruinaでの共演となっている)
さて、ここまで記事を読んだ諸君はこう思っただろう。
「作業以外に危険度WAWの要素がなくないか?」
「一体どこがWAWなんだ?」
はっきり言って上記の情報だけなら完全にこちらの味方であり、危険度がWAWである理由がわからないだろう。
上記の情報だけなら
これまでの解説にクリフォトカウンターの存在意義、通常時という表記、非常事態による場合のみの脱走情報など少々疑わしいものがあっただろう。
もちろん上記の情報は事実である。
しかし、特殊効果について意図的に端折っていた情報がある。それが以下の通りである。
- クリフォト暴走の発生後、次のクリフォト暴走段階が進行するまでに3人以上の職員が死亡していない場合、クリフォトカウンターが1減少
- 上記の脱走中に職員(オフィサーも含む)の2割が死亡するとそのまま暴走する
彼女が正義の味方であるのは本当で、人々を守っていくことで常に正義の味方であろうとしている。しかし、彼女が正義の味方でなくなったら? 人々を守ることができなかったら?
彼女は自身が正義の味方であることに固執している。それもある種の強迫観念とも取れるようなぐらいに。
正義が存在するためには倒すべき悪が必要である。正義の味方であるためには助けを求める者が必要である。
そう、彼女はあまりにも施設内が平和な状態であると、自分の正義の味方としての存在意義に疑問を持ち始めてしまう。そうなってしまうと、彼女は暗い表情を浮かべて膝から崩れ落ち、体から黒いハートが出てきては割れる、所謂「ヒステリー」状態になってしまうのである。
- 特殊能力(ヒステリー時)
- 作業成功率が20%減少する
- 作業結果が普通以下のとき、クリフォトカウンターが1減少
- 通常時同様次のクリフォト暴走段階が進行するまでに3人以上の職員が死亡していないとき、クリフォトカウンターが1減少
- 作業結果が良い時、クリフォトカウンターが1回復
彼女のクリフォトカウンターが1になると、彼女はヒステリー状態になり、常に多大な作業成功率のデバフが入る。
作業結果良いを出せれば元の明るい性格に戻るが、上記のデバフの存在により、自制を最高まで上げたとしても作業結果良いを出すのは難しく、普通以下になってしまうことが多い。
そして、作業結果や職員の死亡などの条件によりクリフォトカウンターが0になると、
彼女自身が悪となり、施設内を暴走し平和を乱し始めてしまう。
- 暴走時
暴走している状態の彼女は目のなく、手が頭の横にある大蛇の姿となる。
暴走時のステータスは魔法少女の時と同じだが、職員だろうが他のアブノーマリティだろうが関係なしに攻撃するようになり、攻撃方法が以下のように変化する。
・しばらく溜めた後、敵対存在目掛けて全てを貫く巨大なビームを放ち、持続的にBLACKダメージを与え、その間自身のHPが回復する。また、ビームが当たった場合、一定時間後にビームが魔法少女時よりも威力、射程ともに強化される。ビーム発動後は疲弊してそのばにしばらく止まる。
・定期的に敵対存在の近くにワープし、ワープ先の周囲に20-30のBLACKダメージ。
ビームはただでさえ射程が長く、強化時は施設の半分の距離を余裕で埋めるほど長くなり、ALEPHランク防具を装備した職員ですら被弾し続けた場合死亡しかねないほどの火力を持ち合わせる。それだけでなく、命中時に彼女のHPが回復し、結果として削ったHPがほとんど回復されることもある。
このビームは彼女の後ろ側に避難すれば回避できるが、一度も命中せず、強化されない時は疲弊して止まることなく移動やワープを行う。
また、施設内のどの位置にもワープすることができ、下手に職員を一箇所にまとめると、全員がワープ時のダメージを受けかねない。
そのため、彼女は脱走する危険度WAWのアブノーマリティの中でもかなり強く、行動や対策を知っていても犠牲者が出ることがある。
鎮圧に成功すると、元の魔法少女の姿に戻り、再び収容される。
- 総評
上記の通り、彼女は犠牲者が出ない状況が続く(つまり、平和である)状況が続くと機嫌が悪くなり、暴走しかねないため、安定して管理するためにはクリフォト暴走段階が進むたびに3人以上死亡させる必要がある。
そのため、処刑弾がない限りは死亡者の発生により脱走するアブノーマリティと一緒に管理することが難しく、どちらかの脱走を許すことになることが多い(処刑弾による死亡は憎しみの女王のみが反応し、それ以外は反応しないため)。
さらには非常事態自体通常は発生することがなく、レベルⅡまで来ていた場合最早再挑戦すら視野に入れる程の被害が出るまたは出ている他、そこから2割以上の犠牲者が出ることも珍しくないので、鎮圧手伝いの恩恵を受けることは殆どない。
一応作業結果良いが確定してから終わるまでにクリフォト暴走段階を進めることで、犠牲者が出ていないことによるクリフォトカウンターの減少→作業結果良いによるクリフォトカウンターの回復といった形で犠牲者を出さずとも暴走段階を進めることができるが、後半になってくると管理するアブノーマリティも増えるので行うことが難しい。
そのため、彼女は全アブノーマリティの中でも屈指の管理難易度を誇り、通常クリア時に収容することは避けるべき存在として扱われている。
- ストーリー
この施設に収容された後も彼女は普段は明るく、礼儀正しい存在だが、自分が正義であるという信念を持っており、管理や作業をしにきた職員にも自分の正義の味方としての活動に関する話をしていたという。
しかし、施設内に平和な状況が続いた際に自分の信念が揺るがされたことにより、徐々に精神的に不安定になり、入ってきた職員に気づくことなくただ何かを呟いていた。
そして、彼女は暴走し、結果として複数の犠牲者が出てしまった。
彼女はその犠牲について自分が原因だと話し、謝っていたが、暴走に関する記憶は残っていなかったという。
世界は善と悪にわかれている。あたしは正義で、でもあたしが善なら悪もいなければあたしは存在できない。だったらだれが世界をまもるの?
- Library of Ruina
自然科学の階の最初の幻想体として登場。
幻想体バトルでは表情と台詞から判断するに既にヒステリー状態となった彼女と戦うことになる。
憎しみの女王の最大の特徴として、「ヒステリックゲージ」なるものが存在し、背景の色合いから判断できるものとなっている。最初は一切溜まっておらず、背景も白黒調となっているが、溜まっていく毎に背景が左側から徐々にピンク色になっていき、完全に溜まりきって背景が完全にピンク色になると前作の暴走時のような姿に変身し、全回復した上でステータス・バトルページ共に強化されてしまう。
この「ヒステリックゲージ」は「自身がマッチ敗北する」または「マークされた司書の攻撃を受ける」ことにより増加し、逆に「自身がマッチ勝利する」または「マークされた司書を攻撃する」ことにより減少するものとなっている。
彼女が扱うバトルページは大部分が遠距離となっており、先述のマークを付与するページのみ近距離となっている。また、その中には一方攻撃時に威力が大きく増加するものや、的中時に「束縛3付与且つパワー2獲得」といった洒落にならない効果をもつものもあり、変身後では全体的にダイスの威力が上昇した上で虚弱や武装解除を付与するものも使用するようになる。
さらには4幕毎に広域攻撃ページ「アルカナ・スレイブ」を放ってくる。このバトルページは大体の場合は初めて目にする広域攻撃ページとなっており、バトルページのダイス威力を用いて防ぐ練習にもなっている。変身前ならば威力は12とまだ解放された段階でもパッシブによる威力の底上げなどで簡単に防げるものとなっているが、変身後は16-20と一気に防ぎづらいものとなってしまう。
攻略方法は単純明快で、ヒステリックゲージを溜めないことを心掛け、変身を防ぐこと。マッチ敗北をするにあたって攻撃ダイスや回避ダイスなどは意味がない一方で、防御ダイスなら威力の分ダメージを軽減することが可能なので、「た耐える」や「雲の障壁」などで被ダメージを減少しながらマッチ敗北をするとよいだろう。また、必ずしもマッチ敗北を狙うのではなく、前述の通り的中した場合にこちらに強力なデバフと自身に強力なバフを付与するものもあるので、それに関しては遠距離であることを利用して近距離単ダイス攻撃ページを使って防いでいくこと。コアページについても彼女の攻撃は貫通と打撃のみなのでその二つが弱点であるものは避けるべし。一応他にもあるコアページの場合、使用できないダイスが広域攻撃のターゲットになってしまい、防げなくなることがあるのでその点は注意。
アルカナ・スレイブは前の幕で麻痺を付けて威力を抑えると受けやすくなるので、その点でも「た耐える」はおすすめ。また速度ダイス・攻撃ダイスが多い都合上、出血がかなり通用するので、相手に出血を多く与える黒雲会のパッシブを帰属させた上で斬撃中心のデッキにすることでマッチ勝利をせずともガンガン体力を削ることができ、3,4幕で終わらせることも可能となる。
はっきり言って解放された段階(都市疾病後半)ではかなり難しいため、一旦保留して次の段階でコアページ・バトルページを集めてから挑むことをおすすめする。
幻想体ページは「愛」、「正義」、「憎悪」の3枚。
「愛」は付与した司書が攻撃でマッチを勝利するとランダムな司書の体力が3-5回復し、防御でマッチを勝利するとランダムな司書の混乱抵抗値が2-4回復するもので、どの局面でも活躍しやすい。
「正義」は前の幕で味方に一番ダメージを与えた相手をマークし、付与した司書の攻撃により与えるその相手へのダメージを2-6増幅させるもので、単純なダメージの増加だが、一人にしか付与出来ないのが欠点。
「憎悪」は付与した司書がマッチで敗北する度に混乱ダメージを2-4受てパワーを1(最大2)得るもので、その他にもマッチで3回敗北すると手元から1番コストの高いページのコストが1減少する(最大1回)もので、コストの減少については長期戦であれば役立つものとなっている。またこのページはとあるページの鍵となっているようで…
また、ある人物※ネタバレ注意が彼女のコスプレをする事となり、ファンを驚かせた。
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