人々は大昔から罪を犯してきた。
「何故彼らはそのようなことをするのだろう?
それが悪いことだと知っているのに」
(People have been committing sins since long ago. "Why do they commit sins, knowing it's wrong?")
概要
罰鳥(Punishing Bird)とは、Lobotomy CorporationとLibrary of Ruinaに登場するアブノーマリティ(幻想体)の一体で、小さい羽根と胸に赤い模様のある可愛らしい小鳥の姿をしている。
小鳥(small bird)とも呼ばれており、実際に情報開示では最初は小鳥という名が表示され、情報をある程度開示すると罰鳥という名が明らかになる。
分類はO-02-56。危険度(リスクレベル)は5段階の下から2番目、TETH(テト)。
管理方法
作業情報
属性 | ダメージ | E-Box | 悪い | 普通 | 良い |
---|---|---|---|---|---|
RED | 2-4 | 12 | 0-4 | 5-8 | 9-12 |
職員ランク | 本能 | 洞察 | 愛着 | 抑圧 |
---|---|---|---|---|
1 | 普通 | 高い | 普通 | 低い |
2 | 普通 | 高い | 普通 | 低い |
3 | 普通 | 高い | 普通 | 最低 |
4 | 普通 | 高い | 普通 | 最低 |
5 | 普通 | 高い | 普通 | 最低 |
クリフォトカウンター:4
特殊能力
- エージェントがパニックになるとクリフォトカウンターが1減少する。
- 他のアブノーマリティの作業をするとクリフォトカウンターが中確率で減少する。
クリフォトカウンターが0になると収容違反(脱走)を起こす。
このアブノーマリティは、クリフォトカウンターが4と多いにもかかわらず、2.の脱走条件のせいでかなりの勢いで減少するため、全アブノーマリティの中で最も脱走しやすいアブノーマリティとなっている。
それ故に管理方法にかかわらず大抵の場合は頻繁に脱走しており、これが原因なのか脱走してもある他のアブノーマリティの脱走に反応するアブノーマリティに唯一反応しない存在となっている。
脱走時
HP | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|
200※ | 脆弱(2.0) | 脆弱(2.0) | 脆弱(2.0) | 脆弱(2.0) |
まず注目されるのはその耐久性であり、上記の通りHP・耐性共に低く、同ランクの中でも弱いと称される他のアブノーマリティよりも耐久性は劣っている。
脱走時のクリフォトカウンター減少が1.によるものの場合、パニック状態の職員を追いかけてつつき、その職員のSPを3~5回復させる。パニック状態の職員がいなくなると自分から収容室に戻る。
それ以外の場合はランダムな職員をつついて弱いREDダメージを与え、合計で10ダメージ前後を与えるとやはり自分から収容室に戻る。
これらは罰鳥が脱走した際に特に何もしなかった場合の行動で、基本的には1.以外の条件で脱走すると思ってよい。つつかれた際に受けるダメージはたった1~2なので、瀕死でもなければまず職員が死亡することはなく、まだ職員が成長していない序盤でもなければ脅威にならない。
特に何もしなければ、だが。
このアブノーマリティの危険度はTETH。下手を打つと少人数の職員を死亡させ得るものが分類される危険度だ。
では、罰鳥の場合はどのようなことをすると職員が死亡し得るか。
それは、職員によるこのアブノーマリティへの攻撃である。
脱走した罰鳥を職員で攻撃してしまうと、罰鳥の身体全体が赤くなり、最初に攻撃をした職員を執拗に追いかけるようになる。
そしてその職員に追いつくと、
このように胸の赤い模様からもう一つの嘴を出して啄んでくる。
この攻撃を受けると800~1200のREDダメージを受けるため、これを受けた職員はほぼ確実に死亡する。たとえ作中最強のRED耐性をもつ防具を装備していても即死級のダメージを負ってしまうので、これを耐え凌ぐには余程耐性を底上げしないと厳しいだろう。
この攻撃を行う、または職員による罰鳥への攻撃後一定時間経過すると、罰鳥は自分から収容室に戻る。
そのため、罰鳥の脱走時は自分から収容室に戻るまで放置する必要がある(幸いにもこちらから指示を出さない限り職員が罰鳥を攻撃することはない)。万が一攻撃が当たってしまい、怒ってしまったならば攻撃した職員を避難させ、時間経過で戻ってもらうべし。
特に鎮圧しても意味はないが、教育部門や懲戒部門のミッションなどで鎮圧しようと思うならば、最初に遠距離武器持ちの職員に攻撃させ、その職員を逃した上で他の職員に総攻撃させるのがおすすめ。
ちなみに、他のアブノーマリティから攻撃された場合にはこの行動は取らない。
※上記の体が赤くなった状態ではHPは1000へと変化する。
E.G.O
武器
名称 | ランク | 属性 | ダメージ | 攻撃速度 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
くちばし | TETH | RED | 2-3 | 超高速 | 長 |
特殊能力:なし
防具
名称 | ランク | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|---|
くちばし | TETH | 耐性(0.7) | 耐性(0.8) | 弱点(1.2) | 脆弱(2.0) |
特殊能力:なし
ギフト
名称:くちばし
部位:ブローチ2
効果:正義が2上昇
武器は罰鳥のような模様があるハンドガンで、コンスタントにREDダメージを与えるもので、ランクが一つ下のソーダと比較して1上昇しているが、やはりダメージは小さいが、序盤において貴重な遠距離攻撃手段となる。
防具は特にRED耐性が大きいものとなっているものの、TETHらしくそこまで高くない。
ストーリー
ある時、森に預言者が現れて、「やがて恐ろしい怪物が現れる」という預言を残した。
罰鳥と仲間達はその怪物から森を守るべく、各々に役割を定めた。
大鳥は監視を、審判鳥は審判を、そして罰鳥は自身の嘴で悪い生き物を処罰することにした。
元々は小さな嘴でつついて処罰していたが、森の誰かからそれでは罰にならないと言われたので、もう一つの嘴を裂き、何でも吞み込める嘴を得た。
しかし、時が経つと今度はその処罰が怖すぎると恐れられるようになった。
やがて罰鳥達は森の守りを確固たるものにするために、ある策を講じた。
……その後、どのようにして彼らが収容されたかは不明である。
Library of Ruina
Lobotomy Corporationの続編であるLibrary of Ruinaでは、哲学の階の2体目の幻想体として登場する。
幻想体バトルでは、罰鳥は取り巻きとして「黒い森の番人」を3体引き連れており、これらを倒すことになる。
罰鳥は通常は「つつき回す」というページのみを使い、こちらを攻撃してくる。しかし、前作とは違い普通に痛いのである程度は防いでおきたいところである。
しかし、前作通り罰鳥に攻撃しようとする(即ち攻撃ダイスで受ける)とパッシブによりマッチするページ「つつき回す」の威力が+50されてしまい、ダメージを受けた場合は次のターンに威力90の攻撃ページ「懲罰!」を放ってくる。
そのため、基本的には罰鳥の攻撃は防御ダイスか回避ダイスで防いでいく必要がある。
黒い森の番人は混乱状態の司書を集中攻撃する他的中時に混乱状態にしてくる「引っぱたく」というページを使ってくるため、最初のダイスが高威力のページを用意すべし。
黒い森の番人を撃破すると司書に「森番の錠前」という強力な防御ページが追加される。
その後そのページをもつ司書で罰鳥を攻撃し、「懲罰!」を使用する幕でその錠前でマッチして防ぐことで鍵が破壊され、3回行うことで撃破となる。
幻想体ページは「懲罰」、「処罰するくちばし」、「小さな羽ばたき」の3枚。
「懲罰」は付与した司書がダメージを受けた場合、その後の最初の攻撃の威力を2-4上昇させるもので、条件がシンプル且つ強力なものとなっている。その他、状態異常や「罪の重さ」によるダメージでも発動するので出血との組み合わせや「罪の重さ」との併用で更なる火力の向上が期待できる。
「処罰するくちばし」は付与した司書がダメージを受けなかった幕の数だけ威力が上昇する(最大10)もので、条件がやや難しく、威力が出るまで時間はかかるものの、攻撃役に付与すれば十分な効果を発揮するだろう。ただし、ダメージを受けるとリセットされてしまうため注意。
「小さな羽ばたき」は付与した司書の回避ダイスの威力が1-2上昇し、回避ダイスでマッチ勝利した後、次の攻撃ダイスの威力が1-2上昇するもので、守備能力を伸ばしつつ攻撃威力を上昇させるため、アタッカーにもタンクにもお勧め。また、この効果は重ねがけされるため、攻撃ダイスの前に回避ダイスが複数あるページの場合にかなり威力が上昇するが、同ページでのみ発動するので最後に回避ダイスのあるページを使用しても次のページの攻撃ダイスの威力は上昇しない。
余談
ちなみに罰鳥のもう一つの嘴についてはどうやら物理的な歪みが生じているらしい。
また、収容室を見ると時々倍ぐらいの長さになる程首を伸ばすモーションが確認されるので、元から伸縮性は高いのかもしれない。