貪欲の王

どんよくのおう

貪欲の王とは、ゲーム「Lobotomy Corporation」や「Library of Ruina」に登場するアブノーマリティ(幻想体)の一種である。

　悲しみが叫ぶ、消えろ！ 死ね！ と。

　しかし、欲望は永遠を望んでいた。

　深く、永久に続く永遠を望んでいた！

　(...Sadness says: 'Begone, pass away!' But greed seeks eternity—seeks deep, deep eternity.)

概要

　褐色の肌と白い髪を持ち、黄色いドレスやネックレスを身に纏っている少女のような姿をしたアブノーマリティ。名称は「王」だが、これはトランプのキングを意味するもので、本人（？）の性別とは関係ない。

「魔法少女」の1人として知られており、リスクレベル（危険度）は上から2番目のWAW(ヴァウ)。

　普段は巨大な金色の卵のようなものの中で眠っており、卵の一部透けた部分からその姿を窺うことが出来る。

管理方法

作業情報

属性	ダメージ	E-Boxes	悪い	普通	良い
RED	5-7	22	0-7	8-15	16-22

職員ランク	本能	洞察	愛着	抑圧
1	低い	最低	最低	最低
2	低い	最低	最低	最低
3	普通	最低	普通	普通
4	普通	最低	普通	普通
5	普通	最低	普通	普通

クリフォトカウンター:1

特殊能力

以下の条件でクリフォトカウンター減少

• 作業結果普通(50%)
• 作業結果悪い(70%)

　彼女の管理については作業結果普通以下でカウンターが減少する可能性が出てくるという単純明快なもので、審判鳥と同じだが、あちらはカウンターが2でかつ半分以上で良い判定になるが、彼女はカウンターが1しかなく、良い判定も広くはないため割と脱走しやすい。

　ランクが3以上あれば洞察以外(自制が十分でなければ抑圧も)をすることで作業結果良いを簡単に出せるのでしっかり育成した職員を一人でも用意すれば管理自体はそこまで難しくない。

脱走時

HP	RED	WHITE	BLACK	PALE
1500	免疫(0.0)	耐性(0.5)	弱点(1.2)	弱点(1.5)

　脱走した彼女は巨大な口を持つ魚のような化物へと変貌し、遅めのスピードで施設中のランダムな廊下を一方通行し、廊下の端に到達したら他の廊下にワープするという行動を繰り返す。

　この時彼女の口に触れた職員や敵対存在は約400のREDダメージを受け、通過した所にある死体は全て喰われてしまう。

　わかりやすく言うと試練の一つである琥珀の夕暮の「食物連鎖」の強化版である。

　そのため、彼女を真っ向から鎮圧しようとするのは大変危険であり、非常に高いRED耐性がなければ一撃死は避けられない。

　逆に移動方向を変えることはないので背後をとってしまえば一方的に攻撃することが可能。

　彼女は廊下の端についた時にワープを行うので職員を分散させてそれぞれ攻撃させるのもあり。

　ただし、上記の通り彼女はRED属性攻撃が無効なので注意。

EGO

武器

名称	ランク	属性	ダメージ	攻撃速度	射程
黄金狂	ALEPH	RED	5-6	高速	超短射程

特殊効果：攻撃時10%の確率で攻撃力が5上昇する。また、鎮圧参加後120秒間の間自制が半減する。

防具

名称	ランク	RED	WHITE	BLACK	PALE
黄金狂	WAW	耐性(0.4)	耐性(0.7)	耐性(0.8)	脆弱(2.0)

ギフト

名称：黄金狂

部位：手1

効果：HPが6上昇・本能作業成功率6%上昇

　武器は本体がWAWであるにもかかわらずALEPHランクであり、相手を3回連続で殴る、時々溜めて40-60のREDダメージを与えるなど威力が高く、攻撃速度も相まってDPSがトップクラスに高い。

　しかし、とにかく射程が短いので敵からの攻撃をもらいやすい点と、鎮圧作業参加後2分間は自制が半減する点には注意。

　前者は他の超短射程武器同様「終わりの螺旋」に攻撃する際に職員にその攻撃が当たってしまい、後者は忘れて高自制を要求するアブノーマリティ相手に作業してしまった場合、予期せぬ被害を出しかねない。

　防具はWAWランクの防具の中で蒼の傷跡と並んで最高のRED耐性を保有しており、受け得るREDダメージが大きい場面では役立つが、PALE属性に対し脆弱であるためPALE属性攻撃に晒されないようにすべし。

ストーリー

　かつて彼女は世界を守ろうと願った「魔法少女」の一人だった。

　仲間と共に悪と戦い平和を勝ち取った彼女は、もう戦う必要が無くなってしまったことで、もはや地位や名声、富を求めることが出来なくなってしまった。

　それでも自身の幸せを求めた彼女は、魔法少女の力を使って何もかもを貪り始め、ついには自分たちが打ち倒した筈の「悪」と変わらない存在になってしまった。

　かつての仲間たちと争った結果、彼女は自分自身を封印し、抑えきれない貪欲と共に夢を見ることにした。

　……しかし、幸せになりたいという欲望は、蛇のようにしばしば姿を現す。

　花があるのに蜜を食べるのは悪いことなの？

　私たちはみんな幸せになるために生まれてきたんじゃない。

Library of Ruina

　彼女はLibrary of Ruinaにおいて自然科学の階の幻想体として登場し、戦うことになる。

　最初の幕では「黄金色の琥珀」としてLobotomyCorporationの収容時の姿で佇んでおり、何も行動しない。

　この幕にHPを削り切った場合は次の幕に「魔法少女」になり、削り切れなかった場合は次の幕に「貪欲の王」となる。

　「魔法少女」形態と「貪欲の王」形態では使用するページが異なり、ダメージは大して変わらないものの貪欲の王の場合は一部命中時に「出血」を与える攻撃やHPを回復するへと変化している。

　また、魔法少女形態でもHPが半分以下になると次の幕に貪欲の王へと変貌する。

　彼女は開始から3幕目に、その後は4幕ごとに「きらめく幸せ」を4体出現させ、ターゲット不可になり、行動しない。

　「きらめく幸せ」の破壊時に破壊した司書が「幸せの破片」という防御ページを得る。

　その次の幕に「きらめく幸せ」は消滅し、彼女は「黄金の道」というバトルページを使用する。

　魔法少女形態では全司書に対して発動し、一人でも攻撃をもらうと的中した司書が混乱状態になり、次の幕で彼女にパワー・クイックが5ついてしまう。

　貪欲の王形態では1人に集中して発動し、的中時にその司書は即死し、他の司書も15ダメージ受ける上に彼女のHPが25回復してしまう。

　ではこの「黄金の道」をどう防ぐかというと前述の「幸せの破片」というページをマッチさせることで防御が可能となる。

　そのため、「きらめく幸せ」が出現した幕で倒して「幸せの破片」を手に入れておく必要がある。

　彼女の速度的にターゲットの変更は厳しいので事前の誰が対象となるかを出現する魔法陣で確認し、その司書が「きらめく幸せ」を倒せるようにサポートすべし。

　これにより「黄金の道」を防ぎ切ると彼女は即座に混乱状態になり、攻撃するチャンスが生まれるのでその間に総攻撃を仕掛けることが攻略の鍵となる。

　幻想体ページは「無節制」、「幸せの道」、「貪欲」の3枚。

　「無節制」は付与した司書が最初のダイスでマッチ勝利した場合に25%の確率で相手のダイスを破壊する効果があり、相手の余剰ダイスによるダメージの軽減が期待できる。

　「幸せの道」はマッチ勝利した回数(最大3)だけ次の幕に忍耐を得る効果で、忍耐を得た幕でさらなるマッチ勝利に繋げることも可能。

　「貪欲」は付与した司書とのマッチにおいて威力の差が4以上である場合に追加でダメージを与え、攻撃した側が回復するもので、発動する効果は強力だが相手にも適用されるため注意。

関連イラスト

関連タグ

LobotomyCorporation/Library_Of_Ruina：登場作品

アブノーマリティ　WAW

魔法少女　キング　ダイヤ　魔法(物理)

憎しみの女王/絶望の騎士/憤怒の従者：同作品(憤怒の従者のみ「WonderLab」と「Library of Ruina」のみ)に登場する魔法少女たち

強欲/暴食：彼女に該当するであろう7つの大罪

白雪姫のりんご/女王蜂：上記の審判鳥以外で同じクリフォトカウンター減少条件を持つ同じ危険度のアブノーマリティ、

　クリフォトカウンターも一緒で管理難易度自体は然程変わらないが、収容違反時の厄介さはこちらに軍配が上がる。

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