“All that remains is the hollow pride of a weathered knight.”
(残ったのは風化した騎士の空虚な誇りでした)
概要
絶望の騎士(The Knight of Despair)とは、青い髪に白いティアラを着け、銀河のようなドレスを身に纏った少女のような姿をしたアブノーマリティ(幻想体)で、その頬には黒い涙のような紋様が浮かんでいる。
「魔法少女」の1人として知られており、分類はO-01-73、リスクレベル(危険度)は上から2番目のWAW(ヴァウ)。
管理方法
作業時
属性 | ダメージ | E-Boxes | 悪い | 普通 | 良い |
---|---|---|---|---|---|
WHITE | 4-6 | 22 | 0-7 | 8-13 | 14-22 |
職員ランク | 本能 | 洞察 | 愛着 | 抑圧 |
---|---|---|---|---|
1 | 最低 | 普通 | 普通 | 普通 |
2 | 最低 | 普通 | 普通 | 普通 |
3 | 最低 | 普通 | 普通 | 普通 |
4 | 最低 | 普通 | 普通 | 低い |
5 | 最低 | 普通 | 高い | 低い |
クリフォトカウンター:なし
特殊効果
1.一日の中で最初に作業結果良いを出した職員に対し祝福を施す
祝福を施された職員はアブノーマリティの管理作業が出来なくなり、PALE以外の属性ダメージを半減し、受けるPALE属性ダメージが2倍になる。
PALEダメージが2倍になるというデメリットは存在するものの、PALE属性攻撃を行うアブノーマリティや敵対存在は少ないので基本的にはそのデメリットを実感することは少なく、PALE以外の属性ダメージの半減という大きなメリットが与えられるので、一日の始めに戦闘能力の高い職員につけるのがおすすめ。
しかし、祝福を与えられた職員の管理には注意する必要がある。
なぜなら、彼女は次の特殊効果を持っているためである。
2.祝福を与えた職員が死亡またはパニックになると収容違反を引き起こす。
この通り、祝福をもつ職員が死亡またはパニックになると自分が人を守れなかったことに絶望し、暴走して脱走してしまう。
脱走時
HP | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|
800 | 弱点(1.2) | 普通(1.0) | 耐性(0.8) | 耐性(0.5) |
一度上記の条件で脱走してしまったら鎮圧するかその日を終わらせる必要がある。
まず脱走した彼女は施設内を彷徨い歩き、出会した職員単体に50のPALE属性ダメージを2-3秒ごとに与えてくる。
そして15-30秒に一回施設内のランダムな位置にワープする。
このゲームにおいて、PALE属性ダメージは職員に対し割合ダメージ(正確にはダメージ×最大HPの1%だけ)を与えるので、耐性が普通(1.0)だとしても1発しか耐えることができず(実際はPALE耐性が1.0である防具はすべてALEPHランクなのでランク差補正によりダメージが20%減少するので2発耐えることができるが)、脆弱(2.0以下)であった場合実質的な即死攻撃と化す。
そのため、PALE耐性や防具のランクが低い職員は戦闘に参加させず避難させる方がいいが、定期的なワープにより避難先に突如現れて職員が殺されることもなくはない。
それ故脱走時の彼女の強さはWAWの中でも一線を画しており、下手なALEPHよりも被害が大きくなりやすいとも。
対策としては職員一人一人のPALE耐性を上げるのはもちろん、彼女のHPが低いので、総攻撃を仕掛けて早急に鎮圧するのがおすすめ。彼女の攻撃面の強さゆえに職員の死亡は仕方ないものとし、そのまま押し切るのがいいかもしれない。
EGO
武器
名称 | ランク | 属性 | ダメージ | 攻撃速度 | 射程 |
---|---|---|---|---|---|
鋭利な涙の剣 | WAW | WHITE | 9-12 | 高速 | 並 |
防具
名称 | ランク | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|---|
鋭利な涙の剣 | WAW | 耐性(0.8) | 耐性(0.8) | 耐性(0.8) | 耐性(0.8) |
ギフト
名称:鋭利な涙の剣
効果:SPが2、移動速度と攻撃速度が4上昇する。
武器はレイピアのような形状で、敵対存在に対しWHITEダメージの攻撃を1回与え、時々相手を滅多刺しにしてWHITEの小ダメージを多数(10回以上)与えることがある。
攻撃速度が速いのもあり、DPSは比較的高いので、WHITE属性武器としてはなかなか良いものである。
防具はPALEを含む全属性に対し耐性(0.8)を持つもので、数少ないPALE属性に耐性を持つ防具の一つであり、他の属性にも耐性があるので汎用性が高いものとなっている。
ストーリー
かつて彼女はある王国を護る騎士で、仲間の魔法少女たちと共に人々を護っていた。
しかし戦いが終わり平和がもたらされた時、その護ってきた人々は彼女を裏切った。
それは彼女に深い哀しみと絶望を与え、彼女からほぼすべてのものを奪い去ってしまった。
彼女に残されたのは、妄執じみた「誰かを護る」という騎士としての在り方だけ。
他者を救うことによって自分を取り戻したいと願う騎士がいた。
今、彼女はかつて護っていた人々の心から忘れ去られ絶望の騎士と呼ばれている。
Library of Ruina
続編に当たるこの作品では自然科学の階の2体目の幻想体として登場。
幻想体バトルでは取り巻きとして「忘れられた騎士の剣」を3体引き連れている。
絶望の騎士自体は行動せず、3幕毎に一つの剣に「涙」を付与する。
この涙を受け取った剣は速度ダイスが一つ増加して耐性が全て普通(1.0)から貫通のみ脆弱(2.0)・それ以外は耐性(0.5)に変化し、司書の最大HPに基づいたダメージを追加で与えるバトルページ(具体的にはダイスの値×最大HPの2%)を使用するようになる。
この剣はHPが0にならないが、1にすると剣のHPが全回復した上で絶望の騎士が3幕の間「絶望」状態になる。
絶望状態の間は全ての剣が前述の割合ダメージ付与のバトルページを使用するようになる。
攻略法としては絶望状態で剣の攻撃を防ぎ切るとその剣が絶望の騎士に刺さり、50ダメージ与えることができる。
そして全ての剣の攻撃を防ぎ切ることで次の幕で絶望の騎士の全耐性が脆弱(2.0)になるのでそこで総攻撃を加えて撃破しよう。
幻想体ページは「加護」、「絶望」、「涙で研ぎ澄まされた剣」の3枚。
「加護」は付与した司書が前の幕でダメージを受けた時に最もダメージを受けた属性に対し耐性を得るもので、攻撃属性が偏った敵に対し有利になる。
「絶望」は司書が死亡した際に全ての司書にパワーとクイックを、全ての敵に脆弱を付与するものになっている。
「涙で研ぎ澄まされた剣」は貫通攻撃の命中時にダイスが最大値であれば最大HPの1割(最大12)ダメージを追加で与えるもので、ダイス幅の狭い貫通ページを使うと効果的である。
余談
Lobotomy Corporationにおいてはクリフォトカウンターが存在せず、脱走条件も「祝福持ちの職員の死亡またはパニック」のみなので、脱走アブノーマリティでありながらとにかく脱走しないアブノーマリティとなっている(というより祝福を与える職員は基本的にしっかり育成され、強力なEGOを装備させていることが多いので、仮に死亡またはパニックになろうものならほとんどの場合素直に再挑戦することになり、そもそも脱走まで行かない)。
そのため、彼女の管理難易度はWAWと思えないほど低く、彼女は見かけたら即座に収容するべき存在として多くの管理人に認識されている。
また、彼女を含む魔法少女たちはトランプが由来で、彼女はスペードのナイト(エース)が元になっているのではないかと言われている。
他にもタロットカードの剣のナイトに由来するのではと言う意見もある。
関連タグ
LobotomyCorporation/Library_Of_Ruina:登場作品
憎しみの女王/貪欲の王/憤怒の従者:同作品に登場する(憤怒の従者はLibrary of Ruinaのみにおいて共演)魔法少女たち。
美樹さやか:こちらは魔法少女まどか☆マギカと言う作品の登場人物で、魔法少女、イメージカラーが青、複数の剣を操る騎士など類似点が多い。