黒の兵隊
くろのへいたい
人間の心はピンク色です。それ故にピンク色の軍服を着ていれば、人間の心に溶け込むことが出来るのです。
(The color of the human heart is pink, and by wearing the same color, we can blend in with people’s minds.)
黒の兵隊(Army In Black)とは通常はピンク色のハートの姿をしていて、その中にピンク色の軍服を着た笑顔の軍人がいるアブノーマリティである。また、このゲームのスポンサーが考案したスポンサーアブノマでもある。
最初はピンクの兵隊という名前になっており、情報開示が進むと黒の兵隊という名前が明らかになる。
分類はD-01-106、危険度はZAYIN。
作業時
属性 | ダメージ | E-Boxes | 悪い | 普通 | 良い |
---|---|---|---|---|---|
WHITE | 7-9 | 30 | 0-12 | 13-22 | 23-30 |
職員ランク | 本能 | 洞察 | 愛着 | 抑圧 |
---|---|---|---|---|
1 | 最低 | 普通 | 普通 | 低い |
2 | 最低 | 普通 | 普通 | 低い |
3 | 最低 | 普通 | 普通 | 低い |
4 | 最低 | 普通 | 普通 | 低い |
5 | 最低 | 普通 | 普通 | 低い |
クリフォトカウンター:3
このアブノーマリティは愛着作業が「保護」に置き換わっている。
特殊能力
1.保護を行うと指定した職員を追従する
保護を行うとカーソルがハート型になる。それで職員を選択すると兵隊は収容室を抜け出してその職員を追従する。
保護は指定した職員の被ダメージを20%軽減し、定期的に周囲の職員のHPとMPを12回復させる。
保護は以下の条件で終了する。
- 保護開始から2分経過する
- 保護対象がアブノーマリティの収容室に入る
- クリフォトカウンターが0になる
- 保護対象が死亡する
また、ランク3未満の職員が保護を受けると魅了されて制御不能となる。このときは被ダメージが60%軽減される。
2.クリフォトカウンターが0になると脱走する
カウンターは以下の条件で増減する。
- 作業結果悪いを出すとカウンター1減少
- 抑圧作業を行うとカウンター1減少
- 保護作業を行うとカウンター1減少
- 死亡者が5人発生するとカウンター1減少
- 他の脱走したアブノーマリティを鎮圧するとカウンター1回復
まずこのアブノーマリティはE-Boxの数がZAYINとは思えないくらい多く、ZAYINであるにもかかわらず作業の度にクリフォト過負荷が発生する(この特徴は基本的にWAW以上のアブノーマリティに見られるものである)。
カウンター減少条件として施設内の一定職員の死亡があるため、気を抜いているといつの間にかカウンターが0になっていることもある。一応他のアブノーマリティの鎮圧による回復条件が存在するため、いざ0になりそうになったら脱走しやすいアブノーマリティを敢えて脱走させ、鎮圧するのもあり(しかしこの方法は他のアブノーマリティの脱走によりカウンターが減少するアブノーマリティがいる場合はお勧めしない)。
さて、これでピンクの兵隊についての説明は終了した。
明らかにZAYINとは思えない作業ダメージやE-Box量
クリフォト過負荷の存在
カウンターが0になった時の行動
ここまでに疑問に思った点は多かっただろう。
というかもう気づいている人もいるだろう。
もちろん収容時は危険度ZAYINであるピンクの兵隊として収容室内に存在し、ZAYINと同じ恐怖レベルや育成効率をもつ。
ではいざ収容違反を引き起こした時は? 黒の兵隊という名は?
結論から言ってしまおう。
黒の兵隊とは収容違反を引き起こし、脱走した際のピンクの兵隊である。
この時、ピンク色だったハートは黒くなっており、兵隊の表情も笑顔から虚な目へと変化している。
黒の兵隊となった際の危険度はALEPH
そう、彼は収容時と脱走時に危険度が極端に変わるアブノーマリティなのだ。
実際情報開示のためのエネルギー量や作業ダメージ、E-Box量やクリフォト過負荷等は完全に危険度がALEPHのアブノーマリティと同等であり、収容したことのある管理人はなんとなく予想がついていたことだろう(というよりこれらの要素からALEPHだと予想していて情報開示後にZAYINだと解明し、驚いた管理人も多いだろう。脱走してALEPHに変化したのを見て「やっぱりな」と思っただろうが)。
HP | RED | WHITE | BLACK | PALE |
---|---|---|---|---|
約450 | 弱点(1.2) | 耐性(0.6) | 普通(1.0) | 耐性(0.8) |
脱走した彼はランダムな廊下に出現し、その部門のメインルームに向かってゆっくりと浮遊して移動する。前述の通り危険度がALEPHとなっており、恐怖レベルやダメージ補正もALEPHのものへと変化している。
上記のステータスだけならALEPHにしては弱いと思うだろう。しかし、脱走時に4つの部門に1体ずつ出現するため、鎮圧の厄介さは他のALEPHと大して変わらない。
まず、ランク3未満である場合黒の兵隊と出会った瞬間にパニックになる。また、彼の恐怖ダメージや攻撃でパニック状態になった場合必ず殺人性パニックになる。
彼は同じ場所に職員がいる際、部屋全体に黒いハートを放出し、12-15程度のBLACKダメージを与えてくる。これだけなら大した問題ではないが、もしメインルームに到達してしまった場合、即座に自爆してしまう。
この効果は部門全体に30-40のWHITEダメージ+部門内の全アブノーマリティのカウンター1減少であり、いざ発動されてしまうと収容しているアブノーマリティ次第ではより大規模な収容違反を誘発しかねない。
そのためメインルームに到達する前に鎮圧を完了させる必要があるが、前述の通り複数の部門に出現するため、職員を分散させる必要があり、十分な戦力が揃っていない又は戦力が偏っている場合は到達前に鎮圧しきれないことも。
とはいえ後半にもなれば大半の職員の全ステータスが上限に達成ていたり、少なくともHE、WAWランクの装備を装着させることができる等戦力が揃っているので適当に鎮圧指示を出していれば鎮圧が終わっていることも多い。
しかし、このアブノーマリティはZAYINとして扱われているため、WAWやALEPHが出ることのない序盤に抽選され易く、収容した場合、「作業しようにもダメージにより必ずパニックになり、作業結果悪いが頻発してしまう」、「脱走してしまった場合なす術もなく全収容室のカウンターを減らされてしまう」等の事態が発生し得る。
このように序盤に運悪く出現し、収容した新米管理人に地獄を見せるのがピンクの兵隊もとい黒の兵隊なのだ。
このアブノーマリティは人と意思疎通ができるほどの知能を持ち、人を助けようとする意思を持っている。彼らは人の心の色を見ることができ、人の心に溶け込んで守護する姿勢を見せていた。
収容された当時は職員から疑いの目が向けられていたものの、保護することで徐々に信頼され、職員も積極的に利用するようになった。
・・・ハートの色が徐々に黒ずんでいっていることに気づきつつも。
しかし、このように利用し続けてしばらく経ったある日
深い関わりを持つ職員セレナがいつものように彼に保護の依頼をしに行った時・・・
職員セレナ:[編集済み]区域でまたアブノーマリティの脱走が起きたの。今度もあなたに行ってもらいた…
???:はい、私たち、黒の兵隊は… 人間の心に溶け込んで… 優しい心をやっつけます。
職員セレナ:…え? 台詞が変わったんだけど?
???:人間の心は… 黒い色だから… 周期的な清掃を…
職員セレナ:何の話をしているの? 怖いこと言わないで。
???:黒い愛で守ります!
職員セレナ:待ちなさい!鎮圧部隊を呼ぶわ… そこから一歩でも近づいたら…
???:敬礼!
これまでの保護により、黒ずんでいった彼は完全に黒色へと変貌し、これまでとは違って人の心を黒色と見なして排除せんと暴走し出した。この暴走による犠牲者は秘匿されているものの、相当の被害が出たことに間違い無いだろう。
実際ピンク色の時の彼の職員たちを守るという意志は嘘でなく、自身が黒ずんでいくことを厭わずに職員を保護し続けた。しかし、人の心の黒い部分に触れていき、徐々に心をすり減らしていった結果か黒くなっていき、最終的に黒い心を持ってしまった。
果たして彼の心を黒くしてしまったのは誰だろうか
前述の通り、彼は収容時はZAYIN、脱走時はALEPHといった両極端な危険度を保有し、出現時期がZAYIN基準で早期に収容した管理人に大規模な被害と絶望を与えたためか、「ZAYIN詐欺」というレッテルが貼られており、管理方法もはっきり言って難しいので比較的忌み嫌われているアブノーマリティとなっている(もっとも、あくまで嫌われているのは管理難易度の面のみで、有用な装備や可愛らしい見た目などにより気に入っている管理人も割といる。実際Wikiで行われている投票では注意(管理が面倒だが特定状況下での充分なリターンがあるアブノマ)・唾棄(管理の煩雑さに対する恩恵が薄いアブノマ)に多く入る中、盲愛(危険レベルや特殊能力など関係ない普通の人気投票)にも多くの票が入っている)。