概要
歴史
地下鉄サリン事件に代表されるオウム事件が世間を賑わせ、教祖・麻原彰晃(本名・松本智津夫)元死刑囚が逮捕された後、オウムは表向き活動を停止し、しばし休眠状態に入る。
1999年に最高幹部であった上祐史浩が広島刑務所を出所すると、これに合わせて活動を再開。
上祐を実質的な指導者とし、新しい宗教団体「アレフ」と名乗った。
この頃、上祐は正式に教団代表となり、オウム事件の反省と麻原との決別路線を打出していた。
しかし、上祐の路線は旧来麻原信者反発を招き、次第に教団内で対立が生じる様になる。
2007年に上祐は、新団体「ひかりの輪」を立ち上げてアーレフを離脱した。
その後はより麻原信仰が強くなり、元のオウムに近い体質へと回帰して行った(現在はキリスト教イエスの様な実体がない神(松本元死刑囚)を崇める形となっている)。
2011年には教団名を「Aleph」に改称し現在に至る。
2014年、またも内部対立により金沢支部が離脱、独自に活動を開始。
この団体は「山田らの集団」の仮称で呼ばれている。
余談
- 公安発表によると、信者数は2020年時点で1650人。近年ではオウム事件をリアルタイムで経験していない若者は珍しくなく、その危険性を認知しないまま入信した者も多いと思われる。
- Aleph・ひかりの輪・山田らの集団は、全て宗教法人として認可されておらず、オウム真理教後継団体として公安監視対象となっている。中でもAlephは特に活発かつ過激であり、散発的に刑事事件を起こしてはニュースとなっている。
- 「びっくりドンキー」などを運営する「株式会社アレフ」とは当然ながら無関係(こちらは1987年より名乗っている)。