概要
「トリビアの泉」に投稿された情報のうち、全くの嘘やガセネタであったものを「ガセビア」として紹介する。誤解している人が相当数存在する知識・都市伝説の類を主に取り扱い、間違いを正す。品評会会長のタモリ、トリビアプレゼンターの八嶋智人、高橋克実のトークを交え、通常の「トリビアの泉」と同様のVTRを使ってガセネタであることを示す。最後には高橋の「ガセビアよ、さらば!」の合図とともにタモリがガセネタをスライム製の沼に沈めて終了。
実をいうとガセビアの泉では「とある真実」を「ガセネタ」にしてしまった失態を犯したことが一度あった。しかしこのことについては疑問点も多い。
ちなみに、トリビアの泉本編で放送されたネタのなかにもガセネタは存在する。
取り上げられた有名なガセビア
コーナー内では、次のような言い伝えが特集されている。以下の説は、いずれも民間の間では半ば都市伝説・俗説として広く流布しているが、実際には誤った説である、或いは学問では殆ど支持されていない。
- ニュース(NEWS)の語源は、東西南北を意味する「North,East,West,South」の頭文字が語源(⇒ニュースは、newを複数形化して誕生した言葉。)
- ハチに刺された際にはアンモニアが利くため、尿を掛ければ緊急時の解毒剤になる(⇒アンモニアは、虫刺されの痒み・炎症を和らげるという俗説があるが、実際塗布しても皮膚からは全く吸収されないため何の役に立たない(むしろアンモニアには毒性があり、一歩間違えると皮膚がかぶれたり腫れたりして、症状がひどくなる危険性もある)。なお、実際には尿に含まれるアンモニアの量は非常に少なく、むしろ尿内に雑菌が含まれていることもあるため、衛生上お勧めできない。)
- ウサギは寂しいと死んでしまう(⇒実際には、ウサギは縄張り意識が強く生殖能力が非常に高いことから、衛生や食事の管理を怠らない限り、死んでしまうことは滅多にない。)
- ベースボールを野球と和訳したのは、正岡子規(⇒正岡子規は、ベースボールではなく、野球用語の一部を和訳した。実際にベースボールを野球と和訳したのは、中馬庚。)
- サンリオの社名は、創業者が「山梨の王になりたい」という願いを込めて命名された(⇒かつては、会社の関係者からこの説がメディアのインタビュー内で冗談交じりで述べられていたが、現在はスペイン語で「聖なる川」を意味し、「人類が最初に定住した川のほとりで文明が誕生したように、新たな文化を成熟させたい」という願いから付けられた、というのが公式での説となっている。)
- サッカーの試合中に興奮した選手がボールを持って走ったことからラグビーが生まれた(⇒サッカーのルールが確立したのはラグビーの後であり、ラグビーのルールが確立時は(別名として「フットボール」とも呼ばれるサッカーとは全く別物の競技である)「フットボール」で手を使うことが許されていた。)
- 孫悟空のモデルとなった猿は、中国の猿『キンシコウ』(⇒孫悟空のモデルとなった猿は、特定されていない。)
- 焼肉の『ホルモン』は関西弁で『捨てる物』を意味する『放るもん』が語源(⇒『ホルモン』の由来はもちろん「成長ホルモン」などの医学用語としてのホルモンであり、そのことにあやかって付けられた、内臓を使った料理に対する「ホルモン」という名称は、戦前から使われている。食糧難の時代、廃物扱いされた内臓を食べるほど空腹だったことから、「ホルモン」は「放るもん」という俗説が生まれた。)
- 牛は、赤い物を見ると興奮する(⇒牛は視神経の性質上色を判別できない。実際に興奮するのは布の動きを見ているため。これは闘牛に用いるムレータという布が基本的に赤いことから生まれた俗説であり、元来は赤の他にも違う色のものが使われていた。)
- 「灯油を移し替える器具を考えたのはドクター中松」については放送後に本人から苦情が来て、後日ガセビアではなかったと訂正した。 しかし、ドクター中松が発明する前から灯油ポンプは存在していたため、この苦情自体が誤りである。詳細は醤油チュルチュルの記事を参照。
企画
本家の様に、ガセビア(ガセネタ)を沼に沈める企画
(テンプレ)
もはやガセビアでも何でもない…