概要
『モンスターハンターダブルクロス』(MHXX)に登場する、角竜ディアブロスの二つ名個体。
以前から強敵として多くのハンターたちから恐れられてきたディアブロスの中でも、さらに突出した凶暴性・戦闘力を持つ個体とされ、“二つ名持ち筆頭”とも称される強豪モンスターである。
最大の特徴は、左右非対称の歪な角で、右角が左角よりやや短く、先端が三股に分かれたような異様な形状になっている。これはかつて何者か(ハンター?)との戦いでへし折られた角が再生したためとされており、ハンターたちの間では、「角を折った者に対する復讐心が、あの異様な形状の角に現れているのではないか」と実しやかに囁かれているらしい。
角にばかり目が行きがちだが、尻尾も左右非対称の形状をしており、こちらは左側の方が大きく発達している。
また、頭部・翼部・脚部・尻尾がまるで返り血でも浴びたかのように青黒く染まっているのも特徴。
戦闘力
通常個体と同様、強力な突進や地中に潜ってからの奇襲を得意とするようだ。
一方、変化している行動パターンもあり、咆哮時の隙をキャンセルして突進に繋げる、尻尾を叩きつけて砂の塊をぶちまけてハンターに浴びせかける、ジャンプして勢いよく砂の中に飛び込むといった行動もとる。
また、突進時に途中でUターンして再度こちらに突っ込んでくるという、MH4Gでモノブロス亜種が使用していたモーションも使用してくる。
ダメージを受け続けると暴走状態と呼ばれる形態に突入。
この状態になると、メイン画像のように体の黒かった部分が血流の影響で真っ赤に染まり、通常時以上に物々しい容姿に変化する。
さらにダメージを与え続けると、狂暴走状態と呼ばれる形態に突入。
この状態では周囲に対して見境なく攻撃を振るうようになり、戦意のない者に対しても容赦なく攻撃を振るうようになる。
また、急激な運動量に対応するためなのか血流の流れもより活発化し、結果として体温も急上昇、鏖魔ディブロスの体内から大量の体液が蒸発して膨大な量の水蒸気が発生する(そんなとんでもないことが起こっているのにどうして脱水症状にならないんだとか突っ込んではいけない)。この水蒸気はある程度の量まで蓄積すると凄まじい規模の水蒸気爆発を起こし、周囲にいる者を一網打尽にしてしまうという。
極めて危険な状態ではあるものの、血行が良くなった代償として一部の部位が軟化するらしく、如何に相手の猛攻を潜り抜けて反撃していくが狩猟する上での大きなキーポイントとなってくるだろう。
評価
二つ名持ちモンスターがメインモンスターであることは異例。二つ名持ちモンスターではあるがディアブロスがメインモンスターになるのは初。Xからは不参戦だったがXXから復活し、そして新たにディアブロスの二つ名持ちモンスターが登場。二つ名持ち筆頭とも呼ばれ、復活やメインモンスターになるのを歓喜するものも多かった。ただ狩猟するには条件が厳しく集会酒場のラスボスを討伐し、さらにXXから追加された二つ名持ちモンスター、天眼、銀嶺、青電主、鎧裂、朧隠のG1をクリアしなければならない。そしてようやく鏖魔ディアブロスが選べるようになる。
一部、原種かモノブロス亜種同様の攻撃をするが問題は前述の暴走状態と狂暴走状態である。暴走状態は攻撃モーションが追加し、攻撃力も増す。しかし一部威嚇確定の攻撃が多いのでチャンスがあるのでそれが救いよう・・・しかしそれは暴走状態の話。狂暴走状態からは水蒸気爆発が追加され、攻撃性がさらに増す。レベルによって異なるが強い防具だろうが関係なく瀕死か即死となる。さらに状態咆哮キャンセルからの突進も追加されている。状態関係なく攻撃をし、高級耳栓かブシドースタイルで回避しなければ被弾確定で超ダメージである。
とはいえ大技の後の隙は変わっておらず、頭の軟化と合わせてよりダメージを稼ぎやすくなっている。4人パーティーなら一気に畳みかけると本領を発揮される前に討伐完了することも。総じてモンハンらしいターン制バトルを存分に楽しめる強敵として比較的良い評価を得ている。
BGMは二つ名持ちモンスター専用BGM・・・かと思われたが固有BGMで鏖魔ディアブロスのテーマとなっている。さらに二つ用意されており、狂暴走状態からBGMが変化する。砂漠のアレンジに絶望感漂う曲となっている。二つ名持ち筆頭だけあってか苦戦する者が溢れ出ている。専用BGMとモンスターでの評価が高いため人気が多い。しかしメインモンスターなのに裏ボスと呼ばれる者もいる。
余談
- 興奮すると血流の影響で体の一部が赤く染まり、肉質が軟化するという点はティガレックスと同じである。
- 過去のシリーズでも片方の角を失った“「マ)王”と呼ばれる個体が登場したことがあるが、この鏖魔ディアブロスとの関係は不明。ただし、PVでは“鏖魔”に「オウマ」というカタカナのルビがふられていることから、開発側も多少は「マ)王のことを意識したのかもしれない。