概要
白銀に輝く外殻と同じく白銀色の一本角が特徴である、一角竜モノブロスの亜種。
外殻や角はいくら砂嵐に晒されても傷一つ付かず、通常種とは違って汚れる事も無い。
通称「白一角竜」。
元々、通常種からして飛竜種の中でも個体数が少ないモンスターではあるが、その亜種であるこちらはさらに目撃例が少ない。
性格は通常種以上に獰猛で危険性は非常に高く、「白銀の悪魔」という異名でも知られている。
行動のパターンは通常種とほぼ同様だが、興奮時には通常種を上回る運動能力を発揮し、恐るべき速度での突進攻撃で全てを蹴散らす。特に突進のスピードは本当に通常種とは比較にならない為、油断していると思いがけない痛手をこうむる事もある。
なお、通常種と同じくモノブロス亜種の狩猟も単独で行うのが原則となっているので、集会所でモノブロス亜種のクエストを受注する事はできない。
しかし、その高い戦闘力と凶暴性の前に散るハンターも多く、ハンターとしての人生や時には命まで落としてしまう歴戦のハンターが通常種同様に毎年のように確認されている。
ココット村の住人である伝説のガンナーの因縁の相手でもある。
当時勇名を轟かせていたこの伝説のガンナーと対決して、その足に重傷を負わせてハンター生命を絶たったのが、他ならぬこのモノブロス亜種なのである。
MHGは主人公が仇討ちのような形でモノブロス亜種の狩猟に挑むという物語で、やがて伝説のガンナーの方もそんな主人公の姿に感化されたのか、後継作のMH2では村を訪れた主人公に積極的にアドバイスしており、MHP以降の作品ではクエストの依頼文などからハンターとして現役復帰した事が示唆されている。
G級個体
特に事前情報も無かったのだがMH4Gで復活し、ソロ専用のG級クエストにも登場する。
モノブロスのG級個体が登場するのは通常種・亜種含めてこれが初の快挙である。
超スピードという特性はそのままに、さらに行動面が大幅に強化されている。
真っ直ぐ突進してきたかと思えば、その後にドリフトして反転してくる事もある。ドリフト後の突進は追尾がかなり正確で、武器出し状態ではフレーム回避出来ないと避けるのは難しい。
当然、迂闊に最初の突進を緊急回避すると逆に轢かれる。
突進前に翼を地面に付け、クラウチングスタートの様に発進する場合もある。こちらの突進攻撃は軸合わせが恐ろしく正確で、怒り状態時は納刀ダッシュしても避けきれない事もある程であり、当然ガード不可武器で納刀が遅れた場合は超ダメージ確定である。たとえ真後ろにいても一瞬で反転して即座に突進態勢に入る程の軸合わせ性能である。
さらに非常に厄介な事に、この攻撃は予備動作から突進終了までスーパーアーマー状態になっており、閃光玉や部位破壊を達成したとしても、怯まずに突っ込んでくる。
怒り状態時は、このような超スピードにして凶悪性能の突進が、怒りが冷めるまで休む間もなくマップの端から端まで縦横無尽に襲い掛かって来る事になるのである。
怒り状態の際は、こちらが攻撃するチャンスは殆ど無いと言っても過言ではない。
単発で繰り出す突進以外にも、2連ヘッドバットの2回目をキャンセルして派生してくる事もある。
ただし、こちらは派生までに少し間があるので、1回目のヘッドバットを回避してから納刀して緊急回避すれば充分に避けられる。
咆哮の頻度は大幅に減ったものの硬直時間は過去作と同等である。その為に怒り状態の場合は、咆哮からの突進コンボがほぼ確定する。ガード不可武器の場合は誇張抜きで、「高級耳栓」か本作で登場した「応急耳栓」を装備していなければ死亡確定だと思っていい。
これらの要因からソロ専用のモンスターとしては破格の実力者である。
幸いにもソロ専用のモンスターという事もあって圧倒的な体力値は失っているので、とにかく地道に安全第一で行けば勝ち目はある。また、閃光やられ状態になると噛みつきや威嚇ぐらいしか行わなくなる上に、麻痺耐性の低さは通常種と同様なので、総合的にはいかに普段の狩猟方法を手堅く抑えられるかにかかっていると言える。
ストーリーズ
メインシリーズではMH4G以来出番を失ってしまっているが、その間にストーリーズではまた違った活躍を見せている。
MHSTでは、3DS版発売時点では存在が伏せられていたが、オトモンにすることが出来る。
固有スキルとして即死技の「急所突き」を習得するのだが、これがどういう訳か裏ダンジョンの伝説の黒龍に通用するため、エンドコンテンツ周回で一役買っている。
MHST2では、黒龍など「強大な存在」には即死含む状態異常が通用しなくなったが、即死技「デスホーン」を他のオトモンに伝承出来るようになった。
戦闘に入ると逃走も一掃攻撃も出来ない共闘探索で大型モンスターを相手にする場合、特に時間制限が通常より厳しく前座もいるマム・タロトのクエストで、前座をさっさと退場させるための手段として活用されている。
余談
- 当時は前述の伝説のガンナーが負傷した詳細な経緯が語られる事はなかったのだが、MHXにて遂に詳細が明かされた。実は、彼は狩技の「全弾装填III」を編み出したハンターであり、かつて自力でこの技を体得してモノブロス亜種の狩猟に挑んだのだが、当時の彼は自ら編み出した技を過信してしまい、それが仇となって返り討ちに遭ったのだという。
- モノブロス亜種の上位固有素材が得られるようになったのは、MHP2Gの村上位クエストからである。現状では、亜種の上位素材はMHP2Gでのみ確認できる素材となっている。
- 上記のMH4GのG級クエストの依頼人はあの旅団の看板娘である。
関連タグ
ディアブロス亜種:近縁種であるディアブロスの亜種。本種とは対照的な漆黒の外殻を持つが、この個体は厳密には生物学的な亜種ではない。
ウカムルバス:同じく白銀の体を持つ巨大な飛竜種。大きさは本種と比べても比較にならないが。