データ
分類 | 竜盤目獣脚亜目尾剣竜上科ディノバルド科 |
---|---|
別名 | 斬竜(ざんりゅう) |
異名 | 灼熱の刃 |
海外名 | Glavenus |
概要
『モンスターハンタークロス』から登場する獣竜種に分類されるモンスター。
通称「斬竜」。
同作に登場する4体のメインモンスターの一角である。
その中でもパッケージを飾る顔役であり、すさまじい攻撃力と隙のない広範囲殲滅力を持つ強敵。
オープニングムービーではハンターの攻撃をものともせず、生態ムービーでは雌火竜リオレイアを圧倒し、敗走に追い込む程の実力がある。
モデルは実在した肉食恐竜のカルノタウルスで、体型もオーソドックスな肉食恐竜型である。
しかし、重厚な外殻に覆われた頭部や体は実物のカルノタウルスよりもかなり物々しく、眼および角がやや鼻先寄りに位置しているなどの独自のアレンジも加えられており、厳密にはあくまで大まかなシルエットが似ているといった程度である。
体の大きさも現実のカルノタウルスとは比較にならない程の巨体である。
濃赤色の鱗と外殻、頭部から背中にかけて逆巻く炎を想わせる独特な形状の蒼い突起が立ち並ぶ背部、そして全長の半分近くを占める程に極めて長く巨大に発達した蒼い尻尾が特徴。
この尻尾を含めた全長は24mにも達し、全長だけならば獣竜種の中でも特に大型の種である。最大金冠サイズともなれば31mにも達する(ただし、あくまで尻尾が長いだけなので、体格や全高ではイビルジョーやドボルベルクには及ばない)。
主に熱帯気候の古代林や密林、砂漠、火山帯などの高温地域に生息する大型のモンスターで、その凶悪な見た目に違わずに、性格は非常に獰猛である。
モデルが肉食恐竜である事からも分かる通りに完全なる肉食性で、一度狙いを定めた獲物は決して逃さず執拗に追跡し、他種の大型モンスターと鉢合わせても全く動じないばかりか、むしろ積極的に闘いを挑む。そして一度攻撃した相手の事も執拗に追撃する。
外敵と遭遇すると、地面に向けて尻尾を打ち下ろして、重い音を辺りに響かせる。続けて咆哮と共に地面を擦り、爆炎を巻き上げながら尻尾を見せつけるように振り上げる。
この一連の動作は基本的には外敵に対する威嚇行動であるが、同時に尻尾に熱を蓄積させる行為でもあり、状況によっては戦闘が開始されて早々に尻尾が赤熱状態となり、いきなりディノバルドが本領を発揮して襲い掛かってくるという場合もある。
凄まじい運動能力を誇り、重厚な外見からは想像もつかないほど俊敏である。
素早いステップと踏み込みによって獲物を翻弄しながら、時にはハンターの身の丈を超える程の跳躍と共に攻撃を繰り出す。これらは独自の進化を遂げて強靭に発達した巨大な後脚および骨盤の賜物であり、脚の爪は体重を支える事に特化した蹄のような頑丈な構造となっており、骨盤は尻尾の扱いと身体のバランスの安定化を図る為に、幅の広い特殊な構造を持つ。
一方で、前脚はその大きさや爪の形状から対象を切り裂いたり掴んだりするには不向きであり、激しく抵抗する獲物は強く踏み付け、筋力や体重を利用して無理やり抑え込んで捕食する。
長距離を移動する際には地中を潜行する場合もあるが、よほど移動に困るような高低差の激しい場所などでない限りは滅多に行わない。
最大の特徴は胴体と比較して異様に長いその尻尾で、重厚な刃物のような形状に発達しており、しかもその甲殻には鉄分を豊富に含んでいる為、まさに大剣を彷彿とさせる様相を呈している。
これが獲物や外敵との戦闘における最大の武器であり、撫でるように軽く振るうだけでも周囲の草木を容易く薙ぎ払う切れ味を誇り、体重を乗せて振り下ろせば地面を叩き割り、岩盤を派手に隆起させる程の攻撃力を発揮する。また、尻尾を盾のように使ってハンターの攻撃を受け止める姿も確認されている。
過去にも尻尾を武器とするモンスターはいたが、それらと大きく異なるのが攻撃速度。ディノバルドはなんと真正面の相手に、軸合わせすることなく攻撃動作一つで身を翻しながら尻尾を叩きつけてくる。「尻尾で攻撃する」という話だけを聞き、真正面に立てば攻撃にタイムラグがあるだろうと想定していたハンターは度肝を抜かれること間違いなし。
さらに尻尾を振り回したり地面に叩きつけたりした際の、地面との摩擦などで発生する摩擦熱を蓄積させる事が可能で、十分に熱を帯びると尻尾全体が赤熱化するという性質を持っており、この状態では尻尾の攻撃が火属性を帯びる。
この状態のディノバルドの尻尾は「灼熱の刃」とも形容され、ディノバルドの実力が完全に反映される危険な状態として多くのハンター達から恐れられている。
攻撃力が最大限に上昇している極めて危険な状態だが、逆に尻尾の肉質は柔らかくなってもいる為、尻尾を攻撃する最大のチャンスでもある。
尻尾は2段階破壊で、1段階目は武器の種類に関係なく破壊できるが、2段階目となると切断武器かつ赤熱している時に限定される。尻尾切断の際には切れた先端が地面に突き刺さり、冷えて元の色に戻るという独自の演出が見られる。
尻尾を多用すると煤などが付着して茶色くなっていき、徐々に切れ味が鈍って本来の殺傷力を発揮できなくなっていくので、隙を見つけては自らの尻尾に喰らい付いて、自分の牙を用いて尻尾を研ぐ事で切れ味の回復を図る。
この際には、牙と尾の摩擦によって激しい火花が撒き散らされるが、眼下のせり出した甲殻が火花が眼に入る事を防ぐのだという。
この行為は戦闘中でなくても習慣的に行われているらしく、フィールドの散策中に刃物を研ぐような不自然な音が聞こえてきたなら、近辺にディノバルドが居る可能性が考えられる。
ちなみに尻尾は必ずしも牙で研いでいる訳ではなく、平常時は地面や岩壁に表出した石などを利用して尾を研磨する姿も報告されている。
中でも古代林の洞窟にある青い鉱石を研磨剤として気に入るディノバルドが多いようで、多くの個体の平常時の尻尾が蒼く見えるのは、これを用いて研ぐうちにその色が付着していく為らしい。
怒り状態の時に、斬れ味が落ちていないのに、急に尻尾を研ぐような仕草を始めたら要注意。
その直後に、ディノバルドは尻尾をそのまま振り抜いて、その遠心力を利用して体を一回転させ、尻尾で周囲を薙ぎ払う「大回転薙ぎ払い」を行う。
その威力は斬竜の攻撃の中でも最大級で、しかも火属性やられのおまけ付きである。何とか持ちこたえても、体力減少で一気に瀕死に追い込まれてしまい、絶体絶命の状況になってしまう。
さらに凶悪なのは、この攻撃にはかち上げ効果もあるので、ダウンから復帰までに時間がかかる。
まさに、ディノバルドにとっては一撃必殺の必殺技的攻撃である。ただし、判定自体は一瞬なので、上手く回避できれば反撃のチャンスにつながる…と思われる。
長大な刃を持つ尾を口に咥えて力を貯める姿は、某流派の奥義を思わせる。
ガンナー「何が出来るというのだ、その間合いから!遠い、遠すぎる!かすりもせぬわ、かすりも…」(力尽きました)
ディノバルドが尻尾を咥えたら用心せい。
また、尻尾を研いだ事でこそぎ落とされて口に溜まった煤や甲殻の破片などは、そのまま呑み込まれて「火炎嚢」と呼ばれる内臓器官に蓄えられる。これは強力な熱エネルギーを産み出す器官であり、ここで再度加熱された甲殻などは溶融して、やがて煮え滾るマグマのような物体に変化する。
そして、このマグマを単発型のブレスとして撃ち出して、攻撃を仕掛ける事ができるのである。
獣竜種でブレスを持っているモンスターは珍しい。
ディノバルドのブレスは一見すると火炎弾のようだが、実際は前述の通りマグマのような半固体である為、地面に着弾すると一定時間燃え上がって凄まじい火柱を上げ、最後には大爆発するというド派手なエフェクトを持つ。他にも、走りながらブレスを放ったり、連発して複数の相手を纏めて焼き払う事も可能で、その威力や性質から一部では「劫火の砲弾」とも称されている。
発射する以外にもマグマを喉元まで押し上げる、あるいは尻尾を研いで燃焼材を直接口に取り込む事で、口元でブレスを燻らせて噛み付き攻撃を強化させる事もできる。
ただし、爆発するが故に扱いはとてもデリケートで、頭部に強い衝撃が加わるとディノバルドの口内で爆発して、衝撃で大きく転倒し、その後は一定時間無防備な状態になる(この時に「赤熱した火炎嚢」を落としやすく、稀にレア素材の「斬竜の逆鱗」や「斬竜の炎玉」を落とす事もある)。
ちなみに臨戦態勢のディノバルドの喉元に薄らと紅い光が灯っている場合があるが、これがマグマなどが口内や喉元に溜め込まれている状態を示しており、この時に開いた口内を覗くと、その奥で赤々と輝きながら燃え盛る炎が見える。
怒り状態に突入すると体温が急激に上昇し、その熱が背部に並ぶ突起に集中する事で赤く染まって、背中に限らず外殻の所々から黒煙を噴き上げ始める。
攻撃もより苛烈なものとなり、極めて危険度が高い状態となるが、尻尾の赤熱化と同様にこの状態の時は全身の肉質が柔らかくなっている為、こちらが攻撃を入れる絶好のチャンスでもある。
しかし距離があるからと安心していると、遥か遠方からでも余裕で突き刺してくる。
特に厄介なのがナルガクルガよろしく強烈な叩きつけ攻撃を距離を詰めながら二連続で放ってくる「二連続縦一文字」。
単発の縦一文字でもディノバルドの全長に匹敵する射程距離があるのだが、これが二連続となるとかなり遠くに陣取っていても一瞬で距離を詰めて叩き切られてしまうため、距離を取って戦うガンナーにとっては自身のアドバンテージがまるで機能しない上に強烈な一撃を叩き込まれるので非常に辛い。
加えて尻尾から摩擦熱の炎を飛ばす遠距離攻撃も可能で、上記の火炎弾もあるので、とにかく全方位にわたって隙が少ない。
また、見た目にも分かりやすい尻尾やブレスによる豪快な攻撃が注目されがちだが、尻尾を研ぐ行動を取る度に同時に牙も研ぎ澄まされている為、単純な噛み付き攻撃なども恐ろしい程の殺傷力を秘めている。顎の力も相当に強く、喰らい付いた大型モンスターをそのまま投げ倒す姿すら確認されている。
以上の事から、相対する時は距離に関係なく常に自身の頸に刃を当てられていると考えなければならない。
その危険度は他の四天王とは桁違いであり、攻撃面だけを見れば通常種でありながらすでに紅兜、大雪主、矛砕の初期解放二つ名持ちに勝るとも劣らぬレベルであり、判断を誤れば余程防御を意識した防具を用意しなければたちどころに体力を0まで持って行かれてしまう。
兎に角攻撃範囲が広い上に範囲が読みづらく、加えて攻撃頻度も高めなので自信が無ければまずは相手の動きを見てパターンを学ぶことに注力しよう。
幸い体力そのものは他の四天王とあまり変わらないので、危険だと判断したら戦略的撤退で体勢を立て直しながらじっくりと戦うと良い。
どうしても勝てないのなら、最悪罠で嵌め殺しするのも手。
以上のようにまごうことなき強敵ではあるが、このディノバルドを安定して狩れる様になれば新米ハンター卒業と言えるだろう(ストーリー上はディノバルド狩猟が一つの区切りとなっているが、この後にも強力なモンスターや古龍種が多数控えている)。
燼滅刃(じんめつじん)ディノバルド
ディノバルドの二つ名持ちモンスター。
背中の甲殻が真っ赤に染まり、尻尾もさらに長大になった。
上位装備のハンターを瞬殺する程の攻撃力を備えており、周囲に爆破属性の粉塵を撒き散らし、一撃必殺の尻尾なぎ払いを二連発で放つ(ガード可能武器でもスタミナごと持っていかれてガードクラッシュする)など、ひたすらに容赦がない。
特に注意しなければならないのが、超長大な攻撃範囲を持つ尻尾叩きつけである。かなりの破壊力を誇る上に短いモーションで仕掛けてくる為、慣れたハンターでも事故を起こしやすい。
詳細は燼滅刃ディノバルドを参照。
装備
武器
他のメインモンスターと同様に、14武器種全てが用意されている。
属性は言うまでもなく火。近距離武器は属性値・攻撃力・斬れ味共に非常に優秀で非の打ち所のない性能に仕上がっており、メインモンスターの名に恥じぬ一品に仕上がっている。
一方で、遠距離武器は弓こそ高い攻撃力とそこそこの属性を持つのだが、ボウガン系統は装填速度や反動に難が有り、スキル事情が厳しい本作ではやや厳しい立ち位置に落ち着いててしまっている。
生産段階では名前には「灼炎の~」という修飾語が付き、最終強化で「斬竜○~」といった名称になる。
また、説明文がまるで特撮ヒーローの紹介ナレーションのようなものに書かれており、生産段階では「○○、その△の名は(武器名)」という一文が入り(○○に命令形の動詞、△には武器種の銘が入る)、最終強化系でも「灼炎の~は○焔を従え最終進化する。」という文章に続いて妙に熱い文章が用意されている。
これをダサいと取るかカッコいいと取るかは各々の判断に任せたいと思う。
武器種 | 武器名(第1段階) | 紹介文(第1段階) | 武器名(第2段階) | 紹介文(第2段階) |
---|---|---|---|---|
大剣 | 灼炎のブレイザー | 斬竜の尻尾を模した剣。烈しき斬撃で獲物を襲う。断て、その剣の名は灼炎のブレイザー。 | 斬竜剣アーレー | 灼炎のブレイザーは獄焔を従え最終進化する。斬竜剣よ、戦野を斬り拓き全てを灰にせよ。 |
太刀 | 灼炎のルーガー | 立ち上る炎を象った蒼刃が、仇名す者を斬り裂く。刻め、その刀の名は灼炎のルーガー。 | 斬竜刀ヘルヘイズ | 灼炎のルーガーは狂焔を従え最終進化する。斬竜刀よ、激情を滾らせ大地を切り捨てろ。 |
片手剣 | 灼炎のプロミナー | 揺らめく炎をモチーフにした猛る斬竜の刃。斬れ、その刃の名は灼炎のプロミナー。 | 斬竜閃カシオール | 灼炎のプロミナーは悲焔を従え最終進化する。斬竜閃よ、絶望渦巻く大地に赤き閃光を灯せ。 |
双剣 | 灼炎のロガー | 拳から炎が伸びるような形状を成した斬竜の双剣。斬り裂け、その双刃の名は灼炎のロガー。 | 斬竜双刃エタンゼル | 灼炎のロガーは暗焔を従え最終進化する。斬竜双刃よ、苛烈な炎を纏いて乱れ踊れ。 |
ハンマー | 灼炎のイシャター | 鎚頭に尋常ならざる熱量を宿す暗紅の鉄槌。打ち砕け、その鎚の名は灼炎のイシャター。 | 斬竜鎚ウルガ | 灼炎のイシャターは壊焔を従え最終進化する。斬竜鎚よ、熱き一撃を以って地を響かせろ。 |
狩猟笛 | 灼炎のフランアニマー | 噴き出すような炎の造形は斬竜の息の象徴。響け、その笛の名は灼炎のフランアニマー。 | 斬竜笛イブレス | 灼炎のフランアニマーは凶焔を従え最終進化する。斬竜笛よ、猛々しき旋律で心を滾らせろ。 |
ランス | 灼炎のスヴァロー | 逆巻く炎を纏う槍。苛烈な突撃で標的を崩す。穿て、その槍の名は灼炎のスヴァロー。 | 斬竜槍グラナト | 灼炎のスヴァローは憎焔を従え最終進化する。斬竜槍よ、眼前の猛者たちを遍く突き崩せ。 |
ガンランス | 灼炎のカベイラー | 斬竜の咽喉機構を模した銃槍は昂ぶる業火を宿す。放て、その銃槍の名は灼炎のカベイラー。 | 斬竜銃槍ブルーア | 灼炎のカベイラーは葬焔を従え最終進化する。斬竜銃槍よ、阻む全てを撃ち滅ぼせ。 |
スラッシュアックス | 灼炎のドラファー | 変形時に昇る炎が獲物を畏怖させる剣斧。叩き斬れ、その剣斧の名は灼炎のドラファー。 | 斬竜斧グリマルス | 灼炎のドラファーは暴焔を従え最終進化する。斬竜斧よ、猛火を上げ、気炎を解き放て。 |
チャージアックス | 灼炎のディマンダー | 盾は炎、剣は尾。斬竜の2つの名を表した盾斧。繋げ、その斧の名は灼炎のディマンダー。 | 斬竜合刃バルドレッド | 灼炎のディマンダーは怖焔を従え最終進化する。斬竜合刃よ烈火と業火の饗宴を開け。 |
操虫棍 | 灼炎のテウザー | 天を駆ける斬竜の火は、棍に姿を変え、その力を示す。駆けろその棍の名は灼炎のテウザー。 | 斬竜旋ヘルダイト | 灼炎のテウザーは死焔を従え、最終進化する。斬竜旋よ、天を翔け、炎熱の嵐を地に齎せ。 |
ライトボウガン | 灼炎のエンサー | 斬竜の喉元から放たれる炎弾を戦野に具現する弩。撃て、その弩の名は灼炎のエンサー。 | 斬竜弩イクリール | 灼炎のエンサーは負焔を従え最終進化する。斬竜弩よ、無数の火を統べ、地を紅に染めろ。 |
ヘビィボウガン | 灼炎のイグナー | 斬竜の殻を纏った重弩の射撃が獲物を灼き尽くす。崩せ、その砲の名は灼炎のイグナー。 | 斬竜砲エクリクス | 灼炎のイグナーは業焔を従え、最終進化する。斬竜砲よ、己が憤激込め、燼灰の道を拓け。 |
弓 | 灼炎のヴァルスター | 広がる炎を表現した弓が、壮絶な火の雨を降らす。弾け、その弓の名は灼炎のヴァルスター。 | 斬竜弓プライド | 灼炎のヴァルスターは虐焔を従え、最終進化する。斬竜弓よ、灼熱の豪雨で命を焼き払え。 |
オトモ | 下位武器 | 紹介文 | 上位武器 | 紹介文 |
灼炎のブレイニャー | 斬竜の端材を磨いて作った剣。二重の刃が深い傷を刻み、火傷に似た苦痛を与える。 | 斬竜ネコ剣ニャーレー / 猛灼炎のブレイニャー(獰猛化武器) | (下位武器と同じ) |
二つ名武器の方は、爆発性の粉塵を操る二つ名個体の特性を反映してか爆破属性武器になる。
近距離武器はこちらも攻撃力は申し分ない上に、なんと素で斬れ味ゲージが最高の白まで伸びており(ただし、長さそのものは短め)、さらに二つ名武器共通の性能として、狩技ゲージが非常に溜まりやすい。
一方で、遠距離武器は原種以上に厳しい立ち位置に置かれており、弓の方はバランスブレイカー級の性能になったテオ弓に勝てる部分が殆ど無い。
ボウガンに至っては唯一のメリットであった火炎弾のしゃがみや速射が没収されており、原種以上に使いにくい代物になってしまった。
強化には各レベルごとの「討伐の証」の他、レア素材の「斬竜の炎玉」や、落とし物限定でかつ低確率でしか入手のできない「燼滅刃の塵粉」を複数個要求される為、燼滅刃ディノバルド自身が相当な強敵である事も相俟って製作難易度は凄まじく高い。
なお、こちらの説明文は他の二つ名武器と同じ内容であり、通常個体の武器ほどぶっ飛んではいない。
名前は生産段階が「爆焔の~」、最終強化で「燼滅○~」と言う名称になる(いずれも、~は一部の例外を除いて通常武器と同じ名称)。
武器種 | 武器名(第1段階) | 武器名(第2段階) |
---|---|---|
大剣 | 爆焔のブレイザー | 燼滅剣アーレー |
太刀 | 爆焔のオグナー | 燼滅刀ゴヴァンダン |
片手剣 | 爆焔のプロミナー | 燼滅閃カシオール |
双剣 | 爆焔のロガー | 燼滅双刃エタンゼル |
ハンマー | 爆焔のイシャター | 燼滅鎚ウルガ |
狩猟笛 | 爆焔のフランアニマー | 燼滅笛オブレス |
ランス | 爆焔のスヴァロー | 燼滅槍グラナト |
ガンランス | 爆焔のカベイラー | 燼滅銃槍ブルーア |
スラッシュアックス | 爆焔のトラヴァー | 燼滅斧グリマルス |
チャージアックス | 爆焔のディマンダー | 燼滅合刃バルドレッド |
操虫棍 | 爆焔のテウザー | 燼滅旋ヘルダイト |
ライトボウガン | 爆焔のエンサー | 燼滅弩イクリール |
ヘビィボウガン | 爆焔のイグナー | 燼滅砲エクリクス |
弓 | 爆焔のヴァルスター | 燼滅弓プライド |
オトモ | 下位武器 | 上位武器 |
爆炎のブレイニャー | 燼滅剣ニャーレー |
防具
シリーズ初となるスキル『剛刃研磨』が付く。クエスト中に武器を研ぐと一定時間、剣士は斬れ味が落ちなくなり、ガンナーは攻撃力が上がるというスキル。
上位や二つ名防具では、匠などの貴重なスキルも付与され、鋭利な尾を持つディノバルドらしい特徴が出ている(ただし、匠に関しては素で斬れ味ゲージが最高の状態になっている燼滅刃武器で揃えてしまうと匠が死にスキルになってしまうので注意)。
詳細はディノ装備を参照。
評価
獣竜種のメインモンスターはMH3Gのブラキディオス以来だったのもあって、当時から反応も大きかった(大剣状の尻尾を武器としたモンスターもFではいたが、携帯ゲーム機では初である)。
そして、いざプレイしてみると……… 本当に強い。
その攻撃の全てが“大技”といっても過言ではない程の強力なものばかりで、特に居合抜きのようなモーションで周囲を一刀両断する「大回転薙ぎ払い」は、多くのハンターを驚かせた。
専用BGMも荒々しい狂戦士をイメージして作られ、サビ部分が狩りの興奮を醸し出す。
その圧倒的な強さから「四天王最強」とも言われており、高い人気と評価を得ている。
再登場
超大型拡張コンテンツ「モンハンワールド:アイスボーン」にて参戦。
尻尾を研ぐような仕草や、周囲薙ぎ払いは今作でも健在である。
本作での縄張り争いもリオレウス、ディアブロス、ティガレックス(亜種)、オドガロン(亜種)、アンジャナフ亜種など、多数の生態系の頂点に立つ強豪モンスター達との縄張り争いが実装されており、改めてディノバルドの攻撃性と強さが窺える。
ディアブロスとの縄張り争いでは、首筋に噛みついて地面に叩きつけて食らい付くが、ディアブロスのパワーに振り解かれて、怯んだところを角で突き上げられ、そのまま豪快に空中に放り投げられて地面に叩きつけられるという、目まぐるしく形勢が入れ替わる激しい攻防が描かれている。
さらにリオレウスとの縄張り争いでは、縄張り争いが発生するフィールド及び地形によって勝者が異なるという、極めて特殊な仕様が施されている。
リオレウス側に優位な高低差のある環境下では、中空からの強襲を受けてダウンさせられ、持ち上げられた後に突き落とされて、火炎放射を浴びせられるという形で惨敗してしまう。
逆に周囲が開けたディノバルド側に優位な環境下では、背中に組み付かれるも意にも介さず、逆に首筋に噛み付いて投げ飛ばす形で完勝する。
これは両者の実力は、どちらかがアドバンテージを発揮できれば、それだけで勝敗が決まる程に、互いに紙一重で完全に拮抗しているという事なのだろう。
登場ムービーは、リオレイアの巣の中に侵入すると左翼が傷つき、翼爪も欠損したリオレイアを発見し、その直後にそれをやった犯人であるディノバルドが巣の中に姿を現す。
激しい攻撃の応酬の末、ディノバルドに追い立てられたリオレイアは巣を後にして飛び去っていき、残されたディノバルドは勝鬨の如く雄叫びを上げると、今度は眼前に立つプレイヤーに狙いを定めるというものである。
全体を通してMHXの生態ムービーのオマージュと言える内容であり、自身が追い詰めたリオレイアを執拗に追撃して、わざわざ巣にまで乗り込んでくるという、ディノバルドの獰猛さと執念深さを表現したムービーと言える。
さらには7月20日、サンディエゴで開催されているコミコン・インターナショナル2019にて、まさかのディノバルド亜種が実装されることが決定した。
Xから初登場したモンスターとしては初の亜種の実装である。
https://twitter.com/MH_official_JP/status/1152383592305086464?s=19
全体的に灰色を基調にしたカラーリングで、通常種と異なり
・尻尾に硫黄を纏い、攻撃を食らうと防御力DOWNが確率で付与される「結晶強化状態」
・尻尾を研ぐ事でデバフが無くなる代わりに、攻撃速度と威力が上がる「研磨状態」
の2種類の形態が存在する事が確認されている。
原種の尻尾の扱い方は大剣をモチーフとしているが、亜種はさながら太刀の様に尻尾を操る。突きやジャンプ縦切り後の横切り、尻尾を咥えて大技に見せかけた斬撃や構えからの切り上げなど、原種とはまるで異なるモーションを見せた。
また、尻尾の攻撃で地面に酸が広がる、ブレスを吐かない、ある程度結晶が尻尾に纏われていると硬質化する、といった亜種特有の仕様も確認されている。
余談
- 開発者によると、開発の出発点は「地上版リオレウスを作る」だったらしい。また、デザイン上のモチーフには、上記の通りのカルノタウルス科の肉食恐竜の他に、剣士や騎士のイメージも織り交ぜられているらしく、「武器を研ぐ」という行動にその設定が反映されている。
- 初期案はカルノタウルスではなくティラノサウルスをモチーフにしており、それに炎を扱う事をテーマとして盛り込んだデザインとなっていたのだが、「角が生えた恐竜型の獣竜種をまだ作った事がなかった」という事で、目の上に角(突起)を持つカルノタウルスのデザインがベースとして選ばれたのだそうだ。
- 喉に煤を充填させて吐き出す炎ブレスは、戦車砲と砲弾の装填をイメージとしているらしく、喉を爆発させられるのも、砲弾の暴発を意識したものとの事。
- さらにディノバルドのコンセプトの一つとして「一人刀鍛冶」というものもあり、顎は鍛冶屋の金床をベースにしている。また、尻尾を本格的に研ぐには顎だけではなく良質な鉱石・鉱脈も必要であり、ディノバルドはそのような鉱脈がある場所に縄張りを作っているらしい。その鉱脈の奪い合いで頻繁にディノバルド同士で激突しており、片方が死ぬか、尻尾を切り落とすまで続く極めて激しい争いとなるという。ゲーム中でもクエスト依頼でウラガンキンと鉱脈を巡って争っていたが、ディノバルドが鉱脈に執着する理由はこの為である。
- モンハン恒例の「トラウマクエスト」も勿論用意されているのだが、過去作のそれとは違って、ギルドの手違いでディノバルドの眼前でクエストが始まるという、まさかのドッキリものの様な演出が加えられている。
- 上記のトラウマクエストは「深層シメジ」と呼ばれるアイテムの納品だったため、ニコニコ動画などではディノバルドが登場すると「ドス深層シメジ」だの、「深層シメジの番人」だのと呼ばれる。
- また、クロスではトラウマクエスト用にムービーが挿入されるのだが、ディノバルドの場合振り向いている構図なのだが真正面の顔面が映し出された後に「?????」とテロップが入り、妙にネタにされる。
- 小嶋慎太郎プロデューサーのツイートによると、ガムートなどとは逆で、ゲーム中に登場するディノバルドは全て雄の個体らしい。
- 名前の由来は、恐竜を意味する"Dinosour"(ダイナソー)、新星爆発を意味する"Nova"(ノヴァ)、斧槍を意味する"Halberd"(ハルベルド)の3つの英単語を組み合わせたもの。
戦闘BGM
他のメインモンスターと同様に、固有のものが採用されている。
タイトルは「灼熱の刃 ~ ディノバルド」。
詳細は該当記事を参照。
生態ムービー
関連動画
関連項目
アビオルグ、ギアオルグ:肉食恐竜的なスタイル、尻尾を剣のように使うという点でこの二種と共通する。
シグルイ 無明逆流れ…地面に大剣をこすりつける事で力を貯めてから振り上げる「地衝斬」という狩技があり、ヘルブラザーズの黒鬼がディノバルドの動きから閃いたという。ちょうどシグルイ作中における流れ星と無明逆流れの関係に似ている。
クロス四天王
メインモンスター(メインシリーズ)
セルレギオス→ディノバルド/ライゼクス/ガムート/タマミツネ→バルファルク/鏖魔ディアブロス
オフラインラスボス(メインシリーズ)
錆びたクシャルダオラ→ディノバルド→バルファルク