概要
哺乳綱食肉目アライグマ科アライグマ属の哺乳類の一種。漢字表記は「浣熊」。
外見はタヌキに似るが、尾はタヌキよりも長めで黒褐色の輪模様が並ぶ。体長60cmくらい。
夜行性で、小動物や果実などを食べる。
特にカエル・魚・貝・甲殻類などを好み、水中の獲物を探す姿がまるで物を洗っているように見えるためにこの名がついた。
カナダ南部から南アメリカ北部にかけて分布し、住環境として水辺の森林を好む。
毛皮は優良。狂犬病ウイルスの媒介者としても知られる。
日本ではアニメ「あらいぐまラスカル」の影響で可愛らしいイメージが定着しているが、本来アライグマは気難しく気性が荒い生き物で、少なくとも個人の飼育には向かない(というかラスカルのストーリーそれ自体が「野生のアライグマの子供を保護したが、成長するにつれその悪戯が手に負えなくなり野生に返す」というものである)
因みに「ラスカル」という名前は“ならず者”と言う意味である。アメリカに於けるアライグマのイメージの一端が垣間見えるのではなかろうか。
ラスカルの影響で日本に輸入されたが、前述の通りペットには向いておらず、さらに「顔がラスカルと違う」などの理由で、野山に捨てられ野生化したものが生態系を脅かしている。
ここからは真面目な話
あまりにも増えすぎてしまった事により、日本国政府もアライグマを2005年に施行された『外来生物法』による「特定外来生物」に指定された事により、飼育や捕獲・勝手に駆除目的等で殺害する事も禁じられており、見つけた場合は市町村の農政課などに連絡する必要がある。
そして、捕獲した場合は法律により捕獲したアライグマの移動が禁じられており、その場で殺処分される。
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捕獲したアライグマはその場で袋もしくは罠を囲んだ鉄箱に閉じ込めて。その垣間から二酸化炭素によるガスによる窒息死させる事となる。田舎では自治体から派遣された猟友会のハンターに射殺される事もある。しかし、高齢化や担い手不足によりガス殺が支流となっている。捕獲した者や駆除する者もその場でアライグマの断末魔を聞く羽目になるとは想像もしないだろう。
そもそもこう言う悲劇を生み出したのは我々日本人である事を肝に銘じておくべきである。