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功罪シリーズ

こうざいしりーず

平井大橋の野球漫画「ダイヤモンドの功罪」と、同名キャラが登場する読み切り4作の総称。
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概要編集

『功罪シリーズ』とは、平井大橋野球漫画ダイヤモンドの功罪』と、同名キャラが登場する読み切り4作をまとめた名称。

通常デビュー前の投稿作に対して記事作成はされないため、本項にて一括して記述する。


あくまでPixivにおける二次創作に対応するためのタグであり、平井作品の公式名称ではない。

タグとしての使用方法に関しては後述。



ダイヤモンドの功罪編集

2023年2月に週刊ヤングジャンプ11号より開始した初連載。

ありあまる才能を持つ少年・綾瀬川次郎を主人公とし、野球を通じて彼に関わる人々を描く異色のスポーツ漫画。

詳細は個別記事を参照のこと。



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※以下、読み切り未読の方にはネタバレを含みます



ゴーストバッター編集

2020年10月に『賞金総額最大1億円40漫画賞』の野球漫画賞佳作を受賞した投稿作。

この漫画賞は、2019年に迎えた週刊ヤングジャンプ創刊40周年を記念し、集英社青年コミック誌3誌(同誌とグランドジャンプウルトラジャンプ)が創設したもの。

全40種のテーマが設けられており、野球部門はその一つ。


当時『野球漫画賞』の審査員を務めた『BUNGO─ブンゴ─』の作者・二宮裕次は、募集時の激励インタビュー(公開終了につき閲覧不可能)にて、ジャンルにとらわれず「輝くキャラクターと出会って、その子に野球をさせる」のが大事だと語っている。

同氏は『ゴーストバッター』の講評では盛んに「熱量が凄い」とコメントしており、同じく審査員であった福岡ソフトバンクホークス柳田悠岐選手には、「この先の物語を読んでみたい」とコメントされている。


あらすじ編集

レポート代筆の罰を受け学校に居残っていた武藤寿は、裏庭で突如声をかけられる。

「お兄さん 野球やってはる人ですか?」

振り向いた先で佇むのは白いユニフォーム姿。

野球とは無縁だった寿に、不屈のバッターとの出会いが訪れる。


登場人物編集

武藤寿(むとう ひさし)

本作の主人公。都立天川高校に通う17歳。

学業の成績は優秀だが、野球の知識はないに等しい。


園大和(その やまと)

大阪市出身の野球部員。

心ゆくまで野球をするため、自分に力を貸してくれる相手を探している。


嶋恒星

寿の親友で、同じく天川高校の生徒。

元硬式野球部員でもあり、その後は草野球チームに所属。


綾瀬川(あやせがわ)

雪谷高校の投手で、高校1年時の園と夏の甲子園決勝で対戦した。

登場は名前のみ。


ゴーストライト編集

2020年10月に『賞金総額最大1億円40漫画賞』の野球漫画賞佳作を受賞した投稿作。

漫画賞の詳細は『ゴーストバッター』の概要を参照。

公式特設サイトでは受賞発表と併せ、『ゴーストバッター』と双方が掲載された。

なお全40種のテーマが設けられていた中で、同一テーマでW受賞したのは平井大橋ただ一人である。


審査員の二宮裕次には「なんと『ゴーストバッター』の0話的物語」と、関連する両作品を同時投稿してきたことに驚かれ、その強い意気込みを「恐ろしい熱量」だとコメントされている。

同じく審査員の柳田悠岐選手は「前作同様、物語としては斬新ですごく面白い」とコメント。


あらすじ編集

甲子園決勝戦でホームランを放たれ、綾瀬川次郎の高校最後の夏は終わりを告げる。

天才投手・綾瀬川を擁する雨谷高校の優勝を阻んだのは、金煌大阪の1年生打者・園大和

かつて綾瀬川から初めてのホームランを奪った相手だった。


登場人物編集

綾瀬川次郎(あやせがわ じろう)

本作の主人公。雨谷高校のエースピッチャー。

高校卒業後は大阪パンサーズに入団し、プロ1年目から主力として活躍する。


園大和(その やまと)

金煌大阪高校の主砲。

綾瀬川の3年時には、スターティングメンバー唯一の1年生として対戦。


五十嵐(いがらし)

雨谷高校の捕手でキャプテン。


ヒナ

金煌大阪高校の捕手で、大和と同期のチームメイト。

1年時からベンチ入りしており、2年生ではキャプテンを務める。


剛太

金煌大阪高校の投手で、大和と同期のチームメイト。

1年時からベンチ入りしている。


園美里

大和の母。綾瀬川とも小学生の時から懇意にしている。


園真一

大和の父。


平沢

大阪パンサーズのベテラン捕手。

綾瀬川の入団以来バッテリーを組んでいる。


大木監督

大阪パンサーズの監督。


ゴーストライトの意味編集

『ゴーストライト』という名称は複数の意味を持つが、公式からタイトルについて特には言及されておらず、ダブルミーニングの可能性もある。


  1. 閉場し照明がすべて消された劇場で、ただ一つ舞台中央に灯される裸電球のスタンドライトを指す。真っ暗な舞台に灯台のような明かりを灯し続けることで、上演中の熱気を次の公演までとどめようとする願いから生まれた、米国演劇界の伝統的な慣習。
  2. どの銀河とも重力的に結びついていない孤立した星が放つ『銀河間光(intracluster light)』の別名。属する銀河の重力から離れ銀河団内を漂流する星々は、観測の際に青く淡い光を放って見えるため、この銀河間光を『ゴーストライト(幽霊のような光)』と呼ぶことがある。

読者間では1.を支持する声が多いものの解釈は分かれており、『ゴーストバッター』冒頭の代筆からの連想で『light』ではなく『write』だと捉える意見もある。

なお『ghost-write』の場合は動詞となる。


可視光線編集

2021年9月に週刊ヤングジャンプにて、当時の月例新人漫画賞である『シンマン賞』第97回の佳作と初投稿賞を同時受賞した投稿作。(シンマン賞は2022年6月期の第108回をもって終了)

先の投稿2作と同様にWebマンガサイトとなりのヤングジャンプに掲載され、漫画賞受賞一覧にも名を連ねる。


講評ではキャラの心情や関係性の描き方などが高く評価されるものの、38ページの短さに挿話が詰め込まれているため、「消化不良」「ダイジェスト感が出てしまっている」との指摘も受けている。

ラストシーンに関しては「それぞれが背負ってきたものを考えるとグッと来ます。」というコメントもある。

当時審査員を務めた『群青戦記』の作者・笠原真樹も、「この後の試合がどうなるか読みたくなりました。」とコメントしている。


あらすじ編集

寝屋川シニアの桃吾は、足立シニアに完敗を喫した。

足立には投手の円が意識せずにはいられない同世代一のエースがいる。

桃吾は円の真価を証明するためにも、ともにリベンジを誓うが——


登場人物編集

雛桃吾(ひな とうご)

本作の主人公。中学3年生。

寝屋川シニアサード4番打者

元U12日本代表選手で、代表チームでもサードを務めた。


巴円(ともえ まどか)

中学3年生。

寝屋川シニアのエースピッチャーで、元U12日本代表選手。

チームメイトの桃吾とは小学生からのつき合い。


綾瀬川(あやせがわ)

中学3年生。足立シニアのエースピッチャー。

元U12日本代表選手で、代表チームでもエースを務めた。


雛淳吾

桃吾の弟で、顔立ちは瓜二つ。円を慕っている。


サインミス編集

新人漫画賞受賞後の実質的なデビュー作となる読み切り。

2022年6月からの『となジャン10周年記念企画10Pショート読切』として配信された。

この企画はとなりのヤングジャンプ10周年を祝う一つで、新人・若手作家による10Pショート読切が毎日更新されるというもの。

『サインミス』は24日目(6月29日)の更新作品である。


あらすじ編集

バッティング練習に励む桃吾は、練習場の一角で始まった恋愛話に思わず聞き耳を立ててしまう。

徐々に明らかになるマネージャーの意中の人はひょっとして……?

どこかの野球部のたわいない一幕。


登場人物編集

桃吾(とうご)

本作の主人公。野球部員。

体つきが逞しいので威圧感があるが、女子生徒とも気さくに話す。


綾瀬川(あやせがわ)?

※作中では名前が不明なので便宜上の表記

野球部員で桃吾のクラスメイト。

部活中でも自由奔放。


甲斐(かい)

野球部のマネージャーで、桃吾のクラスメイト。

片思いする相手がいる。



同名キャラの各作品での対比編集

綾瀬川次郎編集

作品名ダイヤモンドの功罪ゴーストバッターゴーストライト可視光線
所属(リトル・シニア)足立バンビーズ(リトル)→足立フェニックス(リトル)足立(リトル)足立(シニア)
所属(高校)名称不明(群馬県立高校)雪谷高校雨谷高校雨谷高校
所属(NPB)大阪パンサーズ
ポジションピッチャーピッチャーピッチャーピッチャー
背番号11(バンビ)・1(U12)→24・13(フェニ)→1(高校)1(リトル)→1(高3)→18(NPB)1(U12)→1(シニア)→1(高3)


園大和編集

作品名ダイヤモンドの功罪ゴーストバッターゴーストライト
所属(リトル・シニア)枚方ベアーズ(リトル)枚方(リトル)→枚方ボーイズ(シニア)
所属(高校)金煌大阪高校金煌大阪高校
ポジション外野全般、高1時はレフトレフト(高1時は控え)
背番号7(リトル)→7(シニア)→17(高1)

雛桃吾編集

作品名ダイヤモンドの功罪可視光線
所属(リトル・シニア)寝屋川ファイターズ(リトル)寝屋川(シニア)
所属(高校)雨谷高校
ポジションキャッチャーサード
背番号2(寝屋川・U12)5(U12)→5(シニア)→5(高3)

巴円編集

作品名ダイヤモンドの功罪可視光線
所属(リトル・シニア)寝屋川ファイターズ(リトル)寝屋川(シニア)
所属(高校)金煌大阪高校
ポジションピッチャーピッチャー
背番号1(寝屋川)・10(U12)11(U12)→1(シニア)→1(高3)

花房 / 花房晴彦編集

作品名ダイヤモンドの功罪可視光線
所属(リトル・シニア)横浜ウイングス(リトル)横浜(リトル)
ポジションピッチャーピッチャー
背番号11(U12)10(U12)

  • 『都立天川高校硬式野球部』の名前は『ダイヤモンドの功罪』にも登場する。
  • 『ゴーストライト』の綾瀬川と園には2学年の差があり、『ダイヤモンドの功罪』では同学年。
  • 『ゴーストライト』に登場する「ヒナ」と呼ばれる選手と『可視光線』の雛淳吾が同一人物であるかや、他作品を含め雛桃吾との関連性は不明。
  • 『可視光線』で遠景の1コマのみ登場する『横浜の花房』は速球派らしき示唆があり、『ダイヤモンドの功罪』での花房は左腕投手とされている。

タグとしての用例編集

読み切りを指す作品名タグ編集

平井作品の読み切りタイトルはそのまま作品名タグとして使用すると、Pixiv内では曖昧さ回避が必要になる場合がある。

例えば『可視光線』は、本来の意味である電磁波を表すタグとしてすでに使用されており、ピクシブ百科事典内に当該記事も存在する。

そのため、下記のように作品名であると明白なタグ付けが推奨される。

  • ゴーストバッター→『ゴーストバッター(功罪シリーズ)
  • ゴーストライト→『ゴーストライト(功罪シリーズ)
  • 可視光線→『可視光線(功罪シリーズ)
  • サインミス→『サインミス(功罪シリーズ)

二次創作における用例編集

読み切りの登場人物や設定を用いた二次創作と、連載版の設定での二次創作を一つにまとめた作品には、『功罪シリーズ』とタグ付けするのを推奨。

読み切りと連載版の設定が混在する二次創作にも、『功罪シリーズ』タグの使用を推奨する。

できればその際キャプションに、読み切りと連載版の混在設定であると記載するのが望ましい。


読み切り設定のみの二次創作については、対処法として以下が挙げられる。


一般向け二次創作作品の場合

  • 可視光線(功罪シリーズ)』のように、対応する作品名タグを付ける
  • 『ダイヤモンドの功罪』タグは使用せず、キャプションに読み切り◯◯(タイトル)の設定であると記載する。
  • 『ダイヤモンドの功罪』タグは使用せず、キャラ名タグを付け、キャプションに読み切り◯◯(タイトル)の設定であると記載する。

※連載版との区別がつけば、どの対処でも問題ないと思われます



腐向け夢向けの二次創作については、対処法として以下が挙げられる。


腐向け(BL)二次創作作品の場合

  • 読み切り設定のみの作品→CPタグとマイナス検索(検索避け)用の『腐向け』タグを付け、キャプションに読み切り◯◯(タイトル)の設定であると記載する。
  • 読み切りと連載版が混在する設定の作品→CPタグとマイナス検索(検索避け)用の『腐向け』タグを付け、キャプションに読み切りと連載版の混在設定であると記載する。

夢向け二次創作作品の場合

  • 読み切り設定のみの作品→マイナス検索(検索避け)用の夢向けタグ各種を付け、キャプションに読み切り◯◯(タイトル)の設定であると記載する。
  • 読み切りと連載版が混在する設定の作品→マイナス検索(検索避け)用の夢向けタグ各種を付け、キャプションに読み切りと連載版の混在設定であると記載する。

※ジャンル専用の腐向け(BL)・夢向けタグは作品名タグからの派生となるため、それが未定の間はキャプションで説明していただければ充分かと思われます



関連タグ編集

週刊ヤングジャンプ となりのヤングジャンプ

野球漫画


綾瀬川次郎

雛桃吾 巴円


外部リンク編集

作品掲載ページ編集

野球漫画賞・佳作「ゴーストバッター」

野球漫画賞・佳作「ゴーストライト」

となりのヤングジャンプ漫画賞「可視光線」

10周年記念企画10Pショート読切「サインミス」

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