※画像は暫定的に拝借
曖昧さ回避
漫画家の平井大橋
概要
出身地などのプロフィールは不明。
新人ながら人物描写には定評があり、初投稿時にもその点は評価されている。
投稿作の中では特に『可視光線』がキャラの心情や関係性の描き方などで高い評価を得ており、現在の作風が早々と形作られていたのが窺える。
今のところ投稿作から初連載まですべてが野球漫画であり、作品ごとに多少設定は異なるものの共通の主要人物が登場する。
初投稿作を審査した二宮裕次には「熱量が凄い」と評され、担当編集氏も代理インタビューで「並々ならない執念を感じた」と述べていることから、かなりの情熱を傾けて野球を題材にした模様。
またペンネームと結びつく実在の橋が河川の綾瀬川と関わりを持つので、平井作品のキャラクター・綾瀬川次郎を描くために漫画家を志したのではと、読者間では逆説的な噂が流れている。詳細は後述。
経歴
2020年10月に週刊ヤングジャンプ創刊40周年記念の『賞金総額最大1億円40漫画賞』にて、『ゴーストバッター』と『ゴーストライト』がともに野球漫画賞佳作を受賞。公式特設サイトでは受賞発表と併せ双方が掲載された。
なおこの漫画賞には全40種のテーマが設けられていたが、同一テーマでW受賞したのは平井大橋ただ一人である。
2021年9月には『可視光線』が、同誌の月例新人漫画賞『シンマン賞』第97回の佳作と初投稿賞を同時受賞。(月例賞では初投稿だったため)
先の投稿2作と同様にWebマンガサイトとなりのヤングジャンプに掲載され、漫画賞受賞一覧にも名を連ねる。
2022年6月からの『となジャン10周年記念企画10Pショート読切』に、24日目の更新作品として『サインミス』が配信される。この読切が新人賞受賞後の実質的なデビュー作となった。
2023年2月より初連載となる『ダイヤモンドの功罪』が、週刊ヤングジャンプにて巻頭カラーを飾ってスタートする。
2024年2月に創設された週刊ヤングジャンプ45周年記念『集英社青年漫画新人大賞』では、同賞の前身となった『1億円40漫画賞』の出身者としてメッセージを寄せている。
受賞歴
2023年8月に『次にくるマンガ大賞2023』のコミックス部門にて、『ダイヤモンドの功罪』が7位を受賞(受賞時の本人コメント)。
投票時に発売されていた単行本は1巻のみであり、新人作家の初連載作品としては快挙と言える。
同年12月に同作が『このマンガがすごい!2024』オトコ編1位を受賞。新人漫画賞受賞からわずか2年半、初連載を開始して1年足らずでの1位獲得となった。
通常1位受賞者に行われるインタビューには担当編集氏が作者代理で回答し、連載開始までの経緯などを語っている。平井大橋自身はコメントのみの掲載。
集英社オンラインでも、担当編集氏が代理で答えた受賞インタビューが掲載。作品の見所が紹介されている。
2024年2月には同作が『全国書店員が選んだおすすめコミック2024』の第4位に選ばれ、同年4月に『マンガ大賞2024』第5位を受賞。
作品リスト
寄稿
- オトコ編1位受賞記念のフルカラーイラスト&漫画4P(2023年12月:『このマンガがすごい!2024』)
ペンネームの由来
ペンネームの由来と思われる『平井大橋』は、実在する東京都の橋。
埼玉県桶川市を起点とし中川と合流して東京湾へと流れ込む『綾瀬川』の、その終点を見届ける場所に架かるのが『平井大橋』である。
平井大橋は首都高速中央環状線と高架下で交差しており、東京スカイツリー・東京タワー・富士山が望め、橋の下流(南)側には総武本線の荒川橋梁があるので、各々の位置関係等から『ダイヤモンドの功罪』内の背景とも照合が出来る。
※聖地巡礼をする際には、上平井水門の上流(北方)で荒川と併走する細い河川が綾瀬川、上平井水門より下流(南方)で荒川と中川に跨がる橋梁(都道315号)が平井大橋、と覚えておくと誤認が防げます
綾瀬川次郎とのつながり
『綾瀬川次郎』は『ダイヤモンドの功罪』の主人公であり、程度に差はあれども過去作品すべてに登場する。
ペンネームの由来の通り実在の橋と河川の綾瀬川との関連性や、共通する人物を描き続ける熱意から、綾瀬川次郎というキャラクターを描くために『平井大橋』と命名したのではと読者に推量されることが間々ある。
上述の担当編集氏の代理インタビューにて、『ゴーストバッター』以前には漫画制作は未経験だったと明かされ、新設の新人大賞募集サイトにも「1億円40漫画賞は漫画を描こうと思ったきっかけの一つ」だという平井大橋の談が掲載されている。
その一方で作者名に関してやキャラの着想などは未だ不明であるため、ペンネームを『平井大橋』に決めた後に『綾瀬川次郎』とキャラに名付けたのか、『綾瀬川次郎』からの連想でペンネームを命名したのか、公式で明言されていない以上どちらも推測の域を出ない。
いずれせよペンネームを見る限りでは、綾瀬川次郎はかなり初期に生み出され、創作意欲の源になったものと思われる。