概要
大昔に武力で北の海を制圧した人殺しの一族。国土を持たない海遊国家「ジェルマ王国」の王族で、世界会議(レヴェリー)への参加も認められている。
サンジに目を付けた「四皇」ビッグマムことシャーロット・リンリンはヴィンスモークとのパイプを作る為に娘のシャーロット・プリンとサンジとの政略結婚を計画した。それを聞いた当主(国王)ジャッジは、北の海完全征服の後ろ盾としてビッグマム一味と手を組むことを承諾し、(大して愛も注いでいなかった)出奔中の三男、サンジを呼び戻して結婚させようと目論む。
単行本84巻にて全員の色合いが明かされ、それぞれ二つ名の色(例:イチジ=スパーキングレッド)を基調とした色合いの服と髪色をしていることが判明した。
家族構成
父親(ジェルマ王国国王、ジェルマ66総帥)
歴代最低クラスの父親。
母親(ジェルマ王国王妃)
- ヴィンスモーク・ソラ(死亡)
夫のどこに惹かれたのかわからないほど優しくもったいない人物。
長女
冷酷な振りをして、実は…
長男
成り行きを黙って見つめる未だ謎の長男。
次男
平気で食事を残し女性すら平気で傷つけるクズ次男。
三男
- ヴィンスモーク・サンジ(出奔中)
四男
回が進むほどに戦況のリアクション枠になっていく四男。
※子供はレイジュが3歳年上の長女、長男から四男までは四つ子である。
姉弟たちの出生と過去(ネタバレを含みます)
5人の姉弟たちは幼少期よりジャッジにより血統因子の改造を施され、軍隊並みの訓練を受けさせられていた。
しかし、兄弟達の母親であるソラは、夫の身勝手な方針に反対した結果、自らの死に繋がりかねない程の劇薬を服用して、改造の影響を受けない子供を生もうとしたが、命がけの行為も空しく3人の息子の中で感情を保ったのはサンジだけだった。
このため、残りの4人がその当時既に成人男性に匹敵する力を有するに至った一方で、サンジのみ肉体的にもただの人間と評され、ずば抜けて成績が悪かったため落ちこぼれ扱いされていた。
三兄弟は出来が悪く、王としての振る舞いをしないサンジを疎ましく思っており、何かにつけて暴力を振るっていた。
ジャッジもまた4人だけを我が子としてかわいがる一方で、サンジを失敗作と断定。ソラの死後は自らの愚行を棚上げする形でサンジへ八つ当たりも同然で辛く当たり続けた挙句、遂には鉄仮面をつけて牢屋に監禁し、表面上は海で遭難死したと告げて偽の葬式を挙げ、完全に存在を消し去ってしまった。
レイジュも改造の影響を受けており父には逆らえないが、かろうじて人間らしい感情は保っており、サンジ同様ソラを慕い、内心では暴虐に振る舞う父や王国に愛想を尽かしていた。
愛する母の死と実の家族に疎まれいたぶられ続ける弟の姿に心痛めていた彼女は、牢屋の格子を破ってサンジを救い出し、港に停泊していた客船に乗り込ませて逃げるよう促す。
サンジの脱走にに気づいたジャッジに対しサンジが海に出ると宣言するものの、ジャッジ自身も引き留める気はさらさらなく、脱走のための小舟を差し出し、出奔の容認という形で事実上、サンジを放逐してしまった。
ちなみに感情を失っているはずの3兄弟だが、全員がナミに対し目がハートマークになっており、女性好きな性格がかろうじて残っている模様。兄弟のため遺伝であると思われるが、あの父親の遺伝なのだろうか……