概要
大阪府の河内地方に位置する市。人口約11万人。市内には石川や佐備川などが流れ、大阪府と奈良県を隔てる金剛山地を背景に丘陵や田園地域が広がる。古くから高野街道の宿場町となっており、市内にある寺内町は戦国時代から発展しており、現在は歴史的建造物として街並みが残る。
弥生時代から使われた石器が中野町や喜志町の辺りで生産されており、この頃から近畿地方を通じて広く流通していた。大阪府南東部を流れる石川流域には古墳群が残る。南北朝時代には楠木正成の手によって山城が作られ、現在も旧跡として存在する。
室町時代から戦国時代にかけて寺社と町民の力によって寺内町が建てられた。
戦後の高度経済成長期には大阪市近郊にある住宅地として、住宅地開発が進んだことで人口が増加。これによって都市基盤も潤う。しかし近年では市内の人口減少が目立ってきており、町の活性化を図ろうと地域おこしなどが積極的に行われている。
名所
- 寺内町(興正寺別院の寺内町。日本の文化財として指定されている。)
- 錦織神社(本殿が重要文化財となっている。)
- 滝谷不動明王寺(日本三大不動のひとつ。地元では「滝谷不動尊」とも呼ばれる。国の重要文化財に指定されている。)
- パーフェクト リバティー教団大本庁(清原和博や桑田真澄、福留孝介や前田健太など多くのプロ野球選手を生み出したPL学園を傘下に置く。)
- 大平和祈念塔(パーフェクトリバティー教団が建てた白い塔。高さ約180mで「PLの塔」とも呼ばれており、富田林のシンボルタワーとなっている。)
- 富田林総合スポーツ公園野球場(富田林総合スポーツ公園内にある野球場。オリックス・バファローズの二軍チームが球場で毎年7月にウエスタンリーグ公式戦を行なっているため「富田林バファローズスタジアム」という愛称を持つ。)
PLの花火
毎年8月初旬に大阪の夏の風物詩として知られる「教祖祭PL花火芸術(俗称:PLの花火)」がパーフェクト リバティー教団の主催で花火大会が行われる。そのため近鉄南大阪線では多くの乗客が花火を観に行かんと、PL花火芸術の開催に伴って大変混雑する。