曖昧さ回避
- 『サイレントヒルゼロ』の主人公。本項に記述
- 『killer7』の登場人物(残留思念)。→トラヴィス・ベル
- 『ノーモア★ヒーローズ』の主人公。→トラヴィス・タッチダウン
- 『幻想水滸伝4』の登場人物。→トラヴィス(幻想水滸伝)
サイレントヒル0のトラヴィス
フルネームは、『トラヴィス・グレイディ』。
『SILENT HILL ZERO』の主人公、職業はトラックドライバー。
無精髭が目立つぶっきらぼうそうな容姿の男性だが、ヒッチハイクに無償で応じるなど心優しい一面を持ち、逃げ遅れた子供を助けるべく火災現場に飛び込むほどの勇気も併せ持つ。
また、サイレントヒルを訪れて以降、鏡に手を触れる事で鏡の中の世界=裏世界へ能動的に移動する能力を手に入れ、この能力を用いて街からの脱出を目指すことになる。
幼少期に母親のヘレンから、虐待されたり無理心中を図られた辛い過去を持っている。
ヘレンはある時期から「鏡の国の住人」の声を聞くようになり、その声がトラヴィスのことを「悪魔の子」と評した為、彼を殺そうとしたのだという。ヘレンはその後、サイレントヒルの療養所(サナトリウム)へ隔離されたらしく、現在の安否は不明。療養所の裏世界では彼女のイメージが具現化したクリーチャー「ママ」と対峙することになる。
更に父親のリチャードは妻の豹変ぶりに苦悩して自殺、その死体を一晩中眺めていたという陰惨な思い出も持っている。その現場であるリバーサイドモーテルの裏世界では彼のイメージが具現化したクリーチャー「サッドダディ」と対峙することになる。
また、前述の母親の発言通り、心の奥に強い凶暴性・残虐性を秘めている事が示唆されており、それがクリーチャー、「ブッチャー」として具現化している。リバーサイドモーテルでの戦闘でブッチャーを倒すことには成功するが、一定数以上の敵を殺害するとバッドエンドに突入。トラヴィス自身がブッチャー=殺人鬼だったという衝撃的な結末を迎えてしまう。
シリーズ第6作『ホームカミング』では年齢を重ねた姿で登場。主人公・アレックスのヒッチハイクに応じて彼をシェパードグレンに送り届けている。劇場版『リベレーション3D』でもラストシーンで登場。主人公・ヘザーらのヒッチハイクに応じている。
システムの都合による最強化
近接攻撃用武器が数回使うだけで壊れる・使い捨ての投擲アイテム(小型のブラウン管テレビ、鉄製の重りなど常人ならば一つ持つだけでやっとな代物)があるなどの理由で、ゲーム中では大量の物資を入手する事になり、最終的には「トラックなど必要ないのでは」と揶揄されるほどの荷物(歴代最重量)を持って歩き回る羽目になる。
あるいは、武器が壊れるのではなく、武器を数回使っただけで壊してしまうほどの(とてつもない)腕力を有していると解釈することも出来るかもしれない。
また、従来のピストルやショットガン、狩猟用ライフルに加え、アサルトライフルや大口径のマグナム拳銃など極めて強力な火器を手に入れる機会があり、更に素手でクリーチャーを殴り殺すという荒業までも可能。
これらの要素から、「サイレントヒルシリーズ史上最強の主人公」と評する声もある。