概要
都市圏の職場(学校)に通う会社員や公務員といった労働者(学生/生徒)や、その家族が住む、都市近郊市町村の別称。
朝、仕事に行くために家を出て、夜に帰ってくることから寝る為の街という意味で「ベッドタウン」という言葉が生まれた。
主な特徴として
- 大都市へのアクセスには同じ交通機関に依存しており、それ以外の方法だと行くことが困難。ゆえに出勤・帰宅時間は大混雑が発生する(東京メトロ東西線など)。
- 同市・同区内の移動は考えられておらず、交通機関が一方行にしか伸びておらず乗り換え駅が少ない。
- 飲食店やコンビニは揃っているが、家電量販店などの大型商業地はほぼショッピングモール(イトーヨーカドーやイオンモールなど)に依存している。またはそれすらなく職場に行くのと同じ交通機関を使って市区外の店舗へアクセスするしかない。
- 場所によっては団地のような集合住宅になっている。そのため在日外国人も多く移り住んでいることが多い(特にUR団地)。
と、あくまで「ただ帰って寝るだけの場所」という用途だけで作られていてそれ以外の利便性は一切考慮されていない。
バブル期は都内に少ない交通手段でアクセス出来る場所であれば立地関係なく人気を博していたため関東圏や関西圏のいたるところでニュータウンや団地が開発されていた。
しかし現在では時代が進むにつれ都心回帰が進み、都内でも足立区や江東区などの23区内でも都心の距離が一際近く交通機関も豊富な場所が好まれるようになり、板橋区(高島平)や多摩市(聖蹟桜ケ丘)のような都心から離れ交通手段も少ないベッドタウンは徐々に住人が高齢化→死亡の流れで人口を減らし廃墟化が進んでいるのが問題となっている。