「ドーモ。提督=サン。憲兵です」
「軍紀正すべし!」
※提督(ユーザー)の数だけ鎮守府があり世界設定がある艦これにおいて、憲兵も様々な形態の者が存在するが、当項目においては「ニンジャスレイヤー型憲兵」のイメージの大本である、pixivユーザーのワタリ・ニンジャ氏の創作した憲兵=サンについて解説する。
概要
国防色の大日本帝国陸軍戦闘服を身に纏い、「憲」「兵」の二文字が決断的にショドーされた鋼鉄メンポを装着したマッポー・アトモスフィアあふれる憲兵にして監軍護法の執行人。恐るべきリクグンカラテ、ジュー・ジツ、イアイド、暗黒武術コッポ・ドーの使い手であり、艦娘(時として捕虜)に対してセクハラや狼藉を働いた提督を容赦なくスレイし、憲兵隊に連行する。
まるゆなど陸軍の船に手を出したブラック提督に対する制裁は特に苛烈なものになる。
本名はモリタ・ジロー(森田次郎)。階級は下士官である憲兵曹長。
「アドミラルスレイヤー」「カンキョウ・スゴイタカイフネの悪魔」「南方海域の死神」などのサツバツとした異名を持つ。コワイ!
武器
キリスイテシバル
赤黒柄の三式軍刀。使用時に刀身に「キリスイテシバル」というルーンカタカナが浮かび上がる。刀身はセグメント分割構造で伸縮自在である。ルーンカタカナが刻まれている為、支給品ではなく憲兵=サンの私物である。
北支一九式拳銃
ドウグ社製。憲兵=サン曰く「威嚇射撃用」。拳銃のワザマエもなかなかのものだが、わざと狙いをギリギリで外す事で違反提督達に恐怖を与える。
名刺スリケン
鋼鉄製。深海棲艦にダメージを与える事が可能。
「陸軍憲兵曹長 森田次郎」とだけ書かれた極めてシンプルなデザイン。
ワザ・ジツ(?)
チハタン・アティチュード
リクグンカラテのワザ。「ホウコクッ!」のシャウトと共に身体を硬化させ、戦艦ル級すらネギトロにする至近距離での散弾すら雨粒めいて弾き返す。
リクグンカラテの禁じ手。渾身の力を込めて相手の足を片手で掴み宙吊りにし、最終的に崖などの高所から決断的に放り投げる。コワイ!
ミネ・キリ
かつてのショーグン・オーヴァーロード、ヨシミネ・トクガワがヒサツ・ワザとして用いたイアイドの奥義。相手の首筋に軍刀を叩き込み、殺す事なくニューロンのみをケジメする、奥ゆかしいエド・ヒストリーの片鱗を漂わせるワザ。タツジン!
左手で刀身を挟み、右手はネコ科動物が爪を立てるが如き異様な握りという異形の構えを取る、イアイドの秘めおきし魔剣。しかし構えただけで繰り出されていないので、威力などは不明。
暗黒武術コッポ・ドーの流れを取り入れたカラテ奥義。
いきり立って襲い来る相手の股間に決断的掌打を叩き込む。
打撃部位もあるが相手にビッグバンめいた衝撃と激痛を与えるものであり、食らった相手は実際悶絶と失禁必至!無慈悲!
艤装生成
彼のユニーク・ジツとも呼べる秘奥存在。
彼がその身に宿すソウルの力により、ブディズムのオニとオムラめいたモーターの夢を混合したかのような、禍々しい豪腕を生やした威圧的な戦艦級の艤装を、まるで艦娘かなにかのように展開する。
搭載されている主砲は46サンチ三連装砲「キャノン・イノグチ」。
人間相手に使えばネギトロ必至の危険な過剰火力であるため、日常の不軍紀活動取締りでは使用せず、海上で深海棲艦と戦うときにのみ使っている。
変装
作中では浜風などに変装し、違反提督がセクハラをかまして反省の意図が見られないと見るや、ジゴクめいた声を発して正体を明かした。変装技術は憲兵の必須スキルであるが、全く気付かれていない事を考えると相当なワザマエの持ち主であると思われる。
関連タグ
ネオサイタマ鎮守府 艦隊これくしょん ニンジャスレイヤー 二次創作
憲兵は四五式軍帽を脱ぎ、メンポを外した。その下にあったのは...ナムアミダブツ! あまりの恐ろしさに提督達はしめやかに失禁!
「殺すべし...深海棲艦殺すべし!」
010101010101110101 以下、ネタバレ注意 憲00101兵0101憲01兵深001海憲01陸軍憲兵憲兵憲兵
ボーン・イン・コクボウカラー
彼はもともとは、青雲の志を持ち、ラバウルにて過酷な軍務に従事する、妻子あるごく普通の帝国陸軍の軍人だった。
だがしかし、世界を跋扈する深海棲艦の魔手が彼の任地を襲ったことで、彼の運命は一変する。
クリスマスの日の夜、突如として現れたラバウルの空を覆わんばかりの深海棲艦の絨毯爆撃により彼は死亡し、妻子もその犠牲となった。
そしてオヒガンともサンズ・リバーともつかぬコトダマ領域の深淵に落ちてゆく中、彼はひとつの暗い船のソウルと邂逅し、ディセンションを果たす。
そいつの名は、「鉄底海峡(ナラク)」といった。
そして現世に再び舞い戻り、目を覚ました彼は驚愕と絶望、かみ殺しきれぬ憤怒と葛藤に心身を焼かれた。
彼は男であったにもかかわらず、その身は顔も瞳も髪も肉体も、コトダマ領域で邂逅した『彼女』のもたらしたソウルにより、自分と妻子の仇である深海棲艦の上位たる『姫』級の一種・戦艦棲姫のそれに成り果てていたのだ。
心身ともに憔悴しきったまま原隊に復帰するも、彼は忠勤してきた組織、守ってきた人々にも苛まれることになる。
見当識も記憶もなによりソウルも彼は彼のままであったのだが、ただでさえ死んだ男が、それも人類の敵そのものの姿になって帰ってきたことで、海軍はもとより所属する陸軍内でもムラハチとされ、驚愕と恐怖、そして何より深海棲艦の犠牲になった人々からの有形無形の恨みと悪意を(己もその深海棲艦の被害者の一人であるにもかかわらず)ぶつけられる日々。ただ、自身も被害者の一人であるゆえに深海棲艦を憎悪する彼らの思いは痛いほど理解しており、彼らを憎悪することもできず、その心のうちで懊悩や葛藤を抱えている。
その目に余る迫害を見かねた上官のイシマ憲兵大佐による猛抗議で幾分か状況は緩和されたものの、今でも憲兵隊の外では、いくぶんかの畏怖と恐怖と嫌厭を浴びる身である。
そしてその後、彼は「己から安らぎを奪った者」への憎悪を燃やし、その装いを新たに戦い続ける。
死人めいた深海の肌に、化粧で生者たるヒトの血色を施し。
口元を、不軍紀存在と深海の悪をけして許さぬと威圧する「憲」「兵」の二文字を刻んだメンポで覆い。
豊満となってしまった深海の肉体と角を、そのソウルのような武蔵めいたサラシと菊花紋章の刻まれた首輪、そして分厚い国防色の軍服軍帽に包んで律し。
そして彼――憲兵=サンは、今日も戦い続ける。ヒカワ・シュラインもご照覧あれ、と。
軍を腐らせる不軍紀の悪徳を、深海棲艦の暴虐をスレイし、亡き妻子にセンコとして捧げ続けるために。