概要
1980年4月10日に開業。正しくは「南港ポートタウン線」なのだが、愛称であるこちらの名称のほうが広く使われている。コスモスクエア駅~住之江公園駅まで、7.9kmの路線。
電車は、神戸にあるポートライナー・六甲ライナーや、東京にあるゆりかもめと同じ新交通システム方式である。ゴムタイヤで走り、駅にはホームドアが設置されているなどの点は新交通システムとしてはありふれているが、一部の駅が地下に潜る点は、無人運転する電車としては極めて珍しい。
コスモスクエア駅~トレードセンター前駅間の1駅間は第三セクター・大阪港トランスポートシステムが第三種鉄道事業者として施設を保有している。大阪市交通局時代の2005年まではコスモスクエア駅~中ふ頭駅間を大阪港トランスポートシステムが第一種鉄道事業者として直接運営していた。大半の区間は軌道法による「軌道線」扱いとなっていながらも、この区間は現在も「鉄道線」扱いとなっている。
駅一覧
駅番号・駅名 | 読み | 乗り換え |
---|---|---|
P09 コスモスクエア | こすもすくえあ | 中央線(C10) |
P10 トレードセンター前 | とれーどせんたーまえ | |
P11 中ふ頭 | なかふとう | |
P12 ポートタウン西 | ぽーとたうんにし | |
P13 ポートタウン東 | ぽーとたうんひがし | |
P14 フェリーターミナル | ふぇりーたーみなる | 名門大洋フェリー(新門司方面)、四国オレンジフェリー(東予方面)、沖縄定航マルエーフェリー(奄美・沖縄方面)、フェリーさんふらわあ(別府方面、バス乗り継ぎ) |
P15 南港東 | なんこうひがし | |
P16 南港口 | なんこうぐち | |
P17 平林 | ひらばやし | |
P18 住之江公園 | すみのえこうえん | 四つ橋線(Y21) |
車両
事故
大阪市交通局時代の1993年10月5日17時30分頃、住之江公園駅構内に進入してきた中ふ頭発住之江公園行の電車(100系第13編成)が本来の停止位置から50mも暴走し、約30km/hで車止めに衝突して停止した。乗客217人が負傷した。
事故原因はATOからATCへの切り替えを行うリレーが上手く作動せず、ブレーキが作動しなかったものと考えられているが、再現できなかった。
事故の資料は安全研修施設「輸送の生命館」に展示されており、車両の衝突した車止め、リレーなどが残されている。一般人が見学するチャンスは大体月に1度ある。