説明
ベラルーシのWargaming.net社が開発した。軍艦による対戦ゲームである。入会は無料であるが、18歳以上の人に限る。
略称はWoWS。
2014年12月13日と14日の2日間にプレミアムテストが実施された。
2015年3月12日からはクローズドベータテストが開始され、プレイ動画の投稿も可能となった。
2015年9月17日 正式サービス開始。
対戦モードは
・対NPC戦の「Co-op戦」
・対プレイヤー戦の「ランダム戦」
・勝ち進むことでランクを争う「ランク戦」※期間限定
・チーム同士で対戦する「チームバトル」※期間限定
・味方と協力して様々なシナリオに挑戦する対NPC戦「シナリオモード」
の5種類から選択出来る。
対戦方式は最高12対12で、分艦隊(分隊)は3人まで、
「シナリオモード」のみ4人以上、最大7人で分艦隊が組める。
艦船
日露戦争頃から第二次世界大戦終結後の冷戦初期(1904~1955年)までの艦船が登場し、設計段階で終わった艦船も実装されている。
2017年4月1日にエイプリルフール企画で潜水艦が期間限定で登場、尚船体を戦闘での使用は出来ず、あくまでもモデル観賞用として配布された。
兵装一覧
- 主砲
プレイヤーが基本操作することになる兵装のひとつ、砲弾は二種類存在する。
・弾着即炸裂しダメージを与える他、火災を発生させれる榴弾:HE弾。
・敵の装甲を貫通させダメージを与える徹甲弾:AP弾。
共に状況に応じた使い分けが必要となり、命中判定によってはダメージが出ない事がある。
- 魚雷
プレイヤーが操作することになる兵装のひとつ、敵の装甲に関係無く大ダメージを与える事が出来る。
反面扱い方を間違えれば味方に被害が出る諸刃の剣でもあるため、慎重な扱いを有する。
- 艦載機編隊
プレイヤーが操作することになる兵装のひとつ、航空母艦のみ使用可、編隊に指令を出す事で各編隊の攻撃を行う。
主に編隊は3種類に別れる。
・戦闘機編隊:敵艦載機を迎撃する編隊。
・雷撃機編隊:魚雷による攻撃を行う編隊。
・爆撃機編隊:艦上からの爆弾投下を行う編隊。
- 副砲
射程圏内に入った敵艦を自動的に攻撃する兵装、ある程度の制御は可能で目標を変更したり発砲停止命令が出せる。
Tierが上がる毎に射程が伸びたりと強化される他、アップデートで発射炎が変更されたため発射されてる実感が出るようになった。
- 対空砲
射程圏内に入った敵艦載機を自動的に迎撃する兵装、副砲同様目標の変更や発砲停止も可能。
艦艇によっては弾幕が展開されるため見ているだけでも楽しめる兵装。
- 応急処置及び消耗品
「応急処置」は、火災・浸水・モジュール破損を修理する兵装、戦闘中は何度でも使用できるがクールダウンタイムがある。
「消耗品」は、エンジンブースト、煙幕、偵察機、レーダー等、自艦強化や味方援護する兵装、こちらもクールダウンタイムがある。
艦種
艦種による特性から大きく4種類に別れる。
- 駆逐艦
艦種記号:DD
速力、機動性が高く優れた隠蔽性を持ち、索敵や拠点確保が重要な役割となる。
耐久力が低いが連射が可能な小口径の砲、強力な魚雷、自身や味方を隠蔽する煙幕を搭載しており最前線での火力支援や煙幕隠蔽、魚雷による牽制、撃沈や高い隠蔽性を使った奇襲等戦略性も幅広い。
- 巡洋艦
艦種記号:軽巡洋艦:CL
:重巡洋艦:CA
ここでは軽巡洋艦と重巡洋艦は「巡洋艦」という括りで扱われ、主に低Tierに軽巡洋艦、高Tierに重巡洋艦が置かれている。
中口径の汎用的な砲を搭載、駆逐艦と同じく魚雷を搭載をしている艦艇が多く万能型。
前線の味方駆逐艦支援、敵艦迎撃、対空砲火による艦載機撃墜等、全ての艦艇の火力支援が主な役割となる。
- 航空母艦
艦種記号:CV
艦艇自体に攻撃力はほぼ無く、艦艇そのものの操作は移動と対空砲火のみ、基本的に艦載機編隊による戦闘になる、尚装甲もほぼ皆無なため被弾自体が致命傷になる。
艦載機による索敵、戦闘機による敵艦載機の迎撃、撃墜での制空権確保や
雷撃機と爆撃機による敵艦の攻撃、撃沈が主な役割となる。
搭載されている艦載機には数に限りがあるため、搭載数の少ない艦艇ではしっかりとしたマネジメントが必要になる。
また、Tierが上がる毎に艦載機の編成数も増えていくため最も忙しい艦艇、またプレイヤーの判断が大きく左右される艦種でもある。
艦載機にもTierが存在する。
- 戦艦
艦種記号:戦艦:BB
:巡洋戦艦:BC
優れた耐久力、火力を有する艦艇「大海の覇者」
大口径砲の砲撃による敵艦撃沈が主な役割となる。
対空砲火、副砲にも優れ安易に近寄るのは自殺行為とも言える。
一部戦艦には魚雷が搭載されている艦艇もあり例え撃沈したとしても放たれた魚雷によって返り討ちに遭うこともあるため注意が必要。
またその巨体故に集中砲火を食らい易く、単艦での行動は避け味方と連携を取る事が重要な艦種でもある。
単艦での行動は敵から見れば格好の的なため、耐久力高しとも言えど集中砲火であっさり沈んでしまう。
くれぐれも「戦艦が簡単に沈んだぞ!?」と言われる行動は避けよう。
技術ツリー
各国家ごとにツリーが設けられており、戦闘に参加して経験値を貯めることによってモジュールを開発し船体の強化、新艦艇を入手する事が出来る。
モジュールの開発、搭載によって開発前の外見、性能が大きく変わる艦艇も存在する。
- 日本
我らが大日本帝国海軍
砲撃・雷撃ともに優れた艦艇が多く、砲及び魚雷の射程はトップクラス。
また機動性も高いため前線に辿り易い。
耐久力が高い反面防御面がやや弱く、油断すれば大ダメージを貰いやすい。
モジュール研究、搭載にて外観が大きく様変わりする艦艇が多かったが、アップデートにより一部の初期船体が削除され、史実における改装前の姿を拝める事は残念ながら出来なくなってしまった。
※Tierが上がると日本艦艇の魚雷は「九三式魚雷(酸素魚雷)」にはなるのだが、無航跡にはならない、そこは流石にゲームバランスだと思われる。
(仮に実装されると日本艦艇のみ魚雷警告音無しの魚雷が発射可能になるという不条理なゲームバランスになる)
- アメリカ
砲がメインの艦艇が多く、巡洋艦に至ってはTierが上がると魚雷が無くなり、代わりに装甲や対空砲が充実する。
対空砲等の防御面が高く、高Tierになると艦載機一中隊ぐらいなら全滅させれるほど。
戦艦ツリーが第一次世界大戦時の艦艇が殆どなため、低耐久・薄い装甲・鈍足。
但し舵の効きは良好で船体がコンパクトなため旋回性が良い、またアップデートで砲の射程が上がり、貫通力も増したため日本戦艦とやりあえるまで強くなった。
- ソ連
現在:駆逐艦ツリーと巡洋艦ツリーのみ。
速度が高いが舵が重い傾向、艦艇自体も大型な物が多い。
砲がかなり強力で、正面切っての巡洋艦同士の撃ち合いならトップクラス、上手く扱えれば戦艦をも屠れる。
また、射程は短いものの雷速の速い魚雷が発射可能、攻撃力に特化したツリーとも言える。
- イギリス
現在:巡洋艦ツリーと戦艦ツリーのみ。
非常にピーキーな艦艇が揃うツリーなため上級者向け、巡洋艦に至っては全ての艦艇が軽巡洋艦になり装甲はほぼ無に等しく発射可能な砲弾はAP弾のみ、また魚雷を1発ずつ撃てるという他の国家には無い特性がてんこ盛り。
戦艦に至っては大型艦にあるまじき隠蔽率を持ち合わせており、HE弾は他国戦艦より高い威力を有し、AP弾には過貫通低減効果が付与されていたりと砲も中々に強力、修理班によるHP回復も優秀と装備は非常に充実してる。
反面、どの艦艇も非常に撃たれ弱く対空砲も貧弱とあって防御面が乏しい。
艦載機からの攻撃やいち被弾が致命的なダメージになりやすく無防備に突出すると痛い目を見ることになる。
ただ上手く扱えれば非常に強力な攻撃手段を持ち合わせている。
- ドイツ
現在:戦艦ツリー、巡洋艦ツリー、駆逐艦ツリーがある。航空母艦はプレミアム艦艇のみ。
近距離戦闘向けの艦艇が多く、遠距離は不向き。
駆逐艦は進行方向とほぼ同じ方向に撃てる魚雷発射管が搭載されており、正面を向いたままの雷撃が可能。
巡洋艦は強力なAP弾を放つ事が出来、貫通力、ダメージ共に高い。
戦艦は口径が他国艦艇と比べると小さめだが貫通力が高く速い装填速度と砲回転を持ち合わせており、Tier7及びプレミアム艦艇に至っては魚雷が搭載されている。
また他の戦艦には無い多重装甲によりAP弾に対する水平防御力が高く簡単には抜けない、但し上部装甲と水雷防御が低いため、長距離射撃による頭上からの砲撃または爆撃、及び雷撃は致命傷になりやすい。
- フランス
現在:巡洋艦ツリーのみ、プレミアムに戦艦がある。
Q.フランス巡洋艦とフランスパンの共通点は?
A.どちらも長くてサクサクしている。
つまりそういうことだ。
- ポーランド
現在:ツリー無し、プレミアム艦艇のみ、
特殊な文字を使用しているため、表記が文字化けしている。
- パンアジア
現在:ツリー無し、プレミアム艦艇のみ、
パンアジアとは中華人民共和国、台湾その他アジア諸国のツリーとなる。
公式コラボレーション
- 『蒼き鋼のアルペジオ』(アニメ版のアルスノヴァ)
アルペジオの世界の『横須賀港』が母港として選択可能。
霧の艦隊の艦艇及びメンタルモデルを入手、操作が可能でメンタルモデルの専用のボイスも実装されている。
艦のステータス自体は既に実装されている艦と同じ。
2016年12月30日をもってコラボレーションは終了、母港「横須賀港」は削除、霧の艦艇及びメンタルモデルは現在入手不可となった。
但し艦艇自体は消滅せず所持しているプレイヤーは継続して使用可能なため、対戦中にしばしば見かける事が出来る。
また、アップデートで登場キャラクターによる艦長が日本艦艇限定だがアルペジオ艦艇以外の艦長に任命できるようになった。
中国版限定でのコラボ。艦船擬人化ジャンルの作品では初のコラボ。
没になったオリジナル擬人化企画の代わりに実施。
主にゲーム外での広告メインのコラボだったが一応IDの連帯やBGMの共用が行われた。
東京ゲームショウ2016のステージイベントにてコラボが行われる事が発表された。
コラボ艦艇として劇中に登場する「晴風」や「アドミラルシュペー」等を実装予定の他、登場人物を艦長として実装予定。
現在「晴風」「グラーフ・シュペー」が実装されている。
- 『アズールレーン』
2018年4月のエイプリルフールでWoWs側のTwitterアカウントが嘘告知(リアル艦船のキャラストーリーやケッコンの実装、インターフェース画面の変更など)を行った翌日、共同でトークイベントを開催することが発表。
トークイベントにて、アヴローラ、クリーブランド、フッド等が艦長として座乗する事が判明した。
それ以外ではコラボ記念旗、特別迷彩の実装も予定されている。
注意事項
- バイタルパート
バイタルパート(略語:VP)とは、艦艇においては重要防御区画の事を指し、言わば「急所」の事。
ゲーム内では【防郭】(ぼうかく)と言う、主に艦艇中央に存在しており、主に砲弾によって抜かれると大ダメージを追う事になる、主に横に向いてる時に抜かれることが多いため無防備に晒すのは自殺行為。
逆を返せば横向きになってる艦艇を狙い撃てばバイタルパートを抜ける事が出来るため、優先的に狙ってみるといい。
防郭へ命中させるにはAP弾を要するがHE弾でも抜ける艦艇が存在する。
- 爆沈
爆沈とは、弾薬庫等に引火、誘爆することによって船体が破砕される事を指す、本ゲームにおいて警戒しなければならない要素のひとつ。
主に駆逐艦に起こりやすく、砲弾ないしは魚雷1発で耐久力が最大だろうと即撃沈となる。
もちろん開始早々起これば戦果無しとなるが、当てた側には「海戦:ラッキーショット」が、被弾側には実績「爆沈」が手に入る。あまり嬉しくはない。
・・・とここまで説明したが実は爆沈は100%防ぐ方法が存在しているため、是非とも活用すると良いだろう。
余談だが史実において爆沈した艦艇は日本艦艇限定で言えば「三笠」「陸奥」「大鳳」「扶桑」「山城」、これらの艦艇は本ゲームおいて全て実装されている。
- 衝突
敵への衝突による撃沈は事実上可能だが、自艦も大ダメージを追い艦種が同じであれば相討ちになり、「戦術:体当たり」が手に入る。
もし衝突で生き残った場合、実績「頑強」が入る。
しかし注意するべきは味方同士での衝突、撃沈こそしないがHPが徐々に減る上、戦艦に衝突すると半ば強制的に進路を変えられ、避けれた筈の敵魚雷が刺さる・・・という事も起こるため、お互いに注意が必要である。
- フレンドリーファイヤー
このゲームに至ってはフレンドリーファイヤーに関してかなり厳しい設定がなされており、手違いで味方艦に致命的なダメージを与えようものなら即「チームキラー」のレッテルが貼られ、他プレイヤーからは自艦艇アイコンがピンク色表記にされる。
フレンドリーファイヤーの主な要因は魚雷、味方駆逐艦にでも刺さればHP満タンの状態でも1発で沈む事がある他、巡洋艦、戦艦でもHPをゴッソリ持っていかれ、浸水発生によるダメージを負う。
「一発だけなら誤射かもしれない」は本ゲームでは通用しない。
勿論フレンドリーファイヤーによるダメージ損失は与えた側は少しではあるが強制的に払う事になる。
他にも味方艦に誤射、ないしは衝突すればチャットログに「ID名指し」で警告される。
余談
日本艦艇の国旗は日章旗が使われており、旭日旗では無い。
当初は旭日旗であったがクレームにより急遽日章旗に変更された。
旭日旗にしたい場合はMODで変更する事は可能だがいずれも非公式なため導入は自己責任になる。
日本艦艇は同型艦の括りで扱われているためか、ネームシップの名前でも容姿がネームシップのものとは限らない事が多い、分かりやすいのが戦艦で表記は「KONGO」となっているが艦橋はどう見ても「比叡」だったり・・・・・。
これは第二次世界大戦当時に船体全体の容姿で大まかに型のみを区別していたからだと思われる。
つまり艦全体の形が「金剛」以外の「比叡」「榛名」「霧島」だろうと「金剛型」とされる。
運営によるニコニコ生放送で「正直ここまで人気が出るとは思ってなかった」と思わせるトークがあり人気が出た理由はアルペジオコラボだと言うかと思えば「それは、まぁ大人の事情ってやつですね」と言っている。
最近ではぷかぷか艦隊で分かる人には分かる「ぜかまし」ネタを出したりしている。
最早言うまでも無くこれだろうが、もしかすると・・・・?