概要
本名：ヨハン・シュミット。ナチスの怪人でヒトラーの最高の側近。
その名の通り、赤いドクロの様なマスクを被ったキャップ最大の宿敵。
孤児として貧困の中で捻くれて育ち、盗みや傷害を働くチンピラ青年となる。そして、彼の運命を変えたのは大戦前夜、とあるベルリンのホテルでベルボーイの仕事をしていた際に、偶然にも投宿したヒトラーと直々に会えたことで彼に心酔。ヒトラーも彼の奥底に秘められた世間への憎悪と未だ開花していない才能を見抜き、「ナチスの体現者」として育て上げるために彼を抜擢したのである。
ヒトラーによって文字通り直々に鍛え上げられたヨハンは、彼から上記のマスクを与えられる。こうしてヨハンは、ドイツ第三帝国最高最良の凄腕破壊工作員…即ち、連合国軍最大最悪の強敵・レッドスカルになったのである。
キャプテンアメリカが戦場に立って以降は、彼と一進一退の激闘を繰り広げた。そしてベルリン陥落直前にキャップに敗れ、決戦の舞台であった防空壕を自爆させて地の底に消えたが、戦後から時が経ちキャップ復活とほぼ同時期に仮死状態で発見され、現代に復活。仮死状態になっていたのは、防空壕内に残されていた自作の毒ガス（実験用）が崩落のせいで漏れ出し、老化防止と同時にその命を繋ぎ止めていたから、という偶然に偶然が重なった、奇跡の結果であった。
現代に蘇ってなお、第三帝国（の復活）のために暗躍。第二次大戦時の続きとばかりにキャップと死闘を繰り広げている。
映画（MCU）でのレッドスカル
演:ヒューゴ・ウィーヴィング 吹き替え:山路和弘
キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー
原作同様、ヒドラを率いて、キャプテン・アメリカに立ちはだかる。
本作では不完全な超人血清の副作用で頭部が赤い髑髏のようになっているという設定になっている。
本作では、表向きはヒトラーに従ってはいたものの、その裏では密かに回収したコズミック・キューブ（その正体は、インフィニティ・ストーンの1つであるスペース・ストーン）に秘められたパワーを使って独自に世界征服を目論む野心家として描かれている。
ヒドラの結成後は、遂にヒトラーを裏切り、本格的に世界征服へと乗り出そうと画策、手始めに世界中の都市を爆撃機で壊滅させてやろうともくろむも、拠点に乗り込んできたキャップ率いる軍勢と戦闘になり、最後は戦いの余波で暴走したコズミック・キューブの力に巻き込まれて消滅してしまう。これにより、レッドスカルの世界征服の野望は露と消えた。
しかし、キャップは発進した爆撃機を止めるためにこれを北極海の海底に沈め、その際に自らも氷漬けの仮死状態になって70年以上活動停止に陥ることを余儀なくされた。その一方で、レッドスカルの生み出したヒドラはキャップが眠っている間もしぶとく生き残り続け、最終的にはS.H.I.E.L.D.を裏で操る黒幕としてなおも強い影響力を保持し続けていた（もっとも、最終的にはこちらも蘇生したキャップの手によって壊滅させられてしまうのだが）。
そう考えると、勝負には負けたが試合には勝ったと言えるのかもしれない。
また、彼が消滅するシーンは、その後公開された『マイティ・ソー』においてアズガルドの人々が異世界へと転送されるシーンと演出が酷似していた。そのため、「レッドスカルはどこか遠くの惑星に飛ばされただけで死亡したわけではないのではないか?」という意見も一部では存在していたのだが……
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
同作において実に7年振りの映画出演を果たす。
上記の考察通り、彼は死亡しておらず、コズミック・キューブの力で惑星ヴォーミアへと飛ばされ、そこで（いかなる方法を使ったかは不明だが、）死亡することなく生きながらえていた。そして、インフィニティ・ストーンの1つであるソウル・ストーンのストーンキーパー（守護者）としてひっそりと生活していたのである。
かつてインフィニティ・ストーンを奪取しようとしていた者が、ストーンの1つを守護する側に回ることになるとは、何とも皮肉な話である。
その後、ネビュラを拷問にかけてストーンの在処を聞き出したサノスとガモーラが惑星にやってくると、ストーンの秘密を教え、サノスがストーンを手にするにふさわしい人物かどうか試練を与えることになる。
ディスク・ウォーズ:アベンジャーズでのレッドスカル
CV:清川元夢
行方不明になったロキに代わって登場したヴィラン。
アベンジャーズからは「最悪のヴィラン」として恐れられている。
セレブリティからバイオコードを奪い封印されたヴィランを配下した。
フィニアスとファーブでのレッドスカル
「マーベル・ヒーロー大作戦」にて4人のヴィラン(モードック、ウィップラッシュ、ベノム)のリーダーとして登場。
