CV:花澤香菜
概要
恒星間移民船「アラトラム号」の乗組員の一人。19歳。
人類の宇宙脱出後に誕生した世代の人間で、ハルオ・サカキの幼馴染でもあり、幼少時から祖父のダイチ・タニのハルオと共に育てられた過去を持つ。
船内での階級は曹長で、他の軍人と比べるとかなり若いが、兵器の開発およびパワードスーツの操縦などで優れた技量を発揮する。
『怪獣惑星』では、祖父のダイチがタウeへの地表降下中の事故で命を落としたことをうけ、その事故が人為的なものではないかという可能性を確かめるべく降下計画に最後まで反対していたハルオの話を聞こうと彼の作戦への同行を志願し、共に地上に赴いた。
ハルオの「対ゴジラ戦術作戦」においては最終段階となるゴジラへのEMPプローブスピアの打ち込みを担い、共にゴジラ討伐を果たす。
しかし、その直後に300mのゴジラ・アースが出現し、ハルオの指示で他の皆と共に撤退を試みるが、ゴジラ・アースの攻撃によって部隊は散り散りとなり、ハルオとも引き離されてしまう。
続編『決戦機動増殖都市』では先にベルベやアダムらと合流していたが、そこをフツアの少女・マイナに襲われるも、マイナの妹・ミアナを引き連れたハルオと再会してことなきを得る。
ハルオ達がフツアからの支援を受ける中でハルオがミアナと心を通わせようとする姿を見て嫉妬のようなものが生まれている。
その後紆余曲折あってハルオら降下隊は破壊されたメカゴジラが構成するナノメタルの自己増殖によって生まれた「メカゴジラシティ」へと辿り着き、そこを拠点に開始されたゴジラ・アース討伐作戦においてパワードスーツをナノメタルで強化した新機動兵器「ヴァルチャー」のテストパイロットとなる。
シティでのゴジラ撃滅計画の準備が進む中、改めてゴジラを倒す意味について悩むハルオに自分の心情を語って励まし、彼に抱きついてキスをした。
以下ネタバレ注意
そんな中、ビルサルド達が自らナノメタルを取り込んでメカゴジラシティと一体化していた事実を知って「人間としてゴジラを倒すべき」だと主張するハルオと、「人間のままでは決して勝てない、人智を超えた存在になるべき」だと語るビルサルドのガルグの口論を聞き、ビルサルドを擁護する発言をする(またこの際フツアを「訳の分からない連中」だと罵っている)。
そこへゴジラ・アースがシティの存在に気づいて接近、ハルオやベルベと共にヴァルチャーで出撃し、3人で連携して誘導作戦を展開する。徐々にメカゴジラシティへと誘導し、作戦は成功したかと思われたが、それもゴジラ・アースには通用せず、逆に自身の体を高熱化させてシティ全体を焼き尽くそうとした。
この事態に際しガルグからは「ヴァルチャーもろともゴジラに特攻する」ように指示され、同時に「一つだけ熱に弱いパーツがある、そこをナノメタルで補強すれば10秒は持つ」と説明されるが、そのパーツというのが生体…つまり自身を含めたパイロットのことであり、ヴァルチャーからナノメタルを体内に注入され自身の体を蝕まれ、彼女はナノメタル浸食による苦痛と死への恐怖に泣き叫び、やがて意識を失ってしまう。
以前に治療のため塗られていたフツアの鱗粉の効果でナノメタルの同化から免れたハルオがシティの中枢を破壊したことで体内のナノメタルは停止するも、時すでに遅く黒い涙を流しながら息を引き取った……
余談
- キャラデザ原案のコザキユースケ氏は当初はヘアスタイルはロングヘアーだったが3DCGの手間を省く為、カチューシャをポイントにしたショートヘアに変更し、朝ドラのヒロインの女優の雰囲気をヒントに同級生・後輩の雰囲気を出していると証言している。
- ユウコ以外の女性達もヘアスタイルはショート系が多く、髪が長くてもポニーテールやシニヨンなどをしており、現時点でロングヘアーの人物はいない。
- 花澤氏は日本の特撮物に出演した事はないが子どもの頃、ご自身の弟の怪獣図鑑に載っていたミニラを見て「自分の顔が似ていると発見してから親近感を覚えています。」と証言している。
- ちなみにガルグにいきなりナノメタルを注入された件だが、これはガルグが地球人を裏切ったからではなく、ユウコ(とハルオ)を“自分達と同じ意思を持つ同志”と認識していたためと言われている(特にユウコは先のハルオとガルグの対立でビルサルド側に立って彼らを擁護したのも大きかったと思われる)。