「何故ワシがドクターヘルと呼ばれるか教えてやろう!」
「ワシが戦場に出れば、皆地獄へと堕ちるからだ!!」
概要
永井豪による漫画版『マジンガーZ』の、単行本書下ろしのエピローグで登場したDr.ヘルの搭乗する最強最悪の機械獣。その正体は地下帝国の本部である地獄城そのものである。単行本においては正真正銘のラスボスであり、TVアニメでは登場しなかった。
身の丈は3000m、閻魔大王とギリシャ彫刻を合わせたような筋骨隆々の恐ろしい姿をしている。四本の多腕からは光線を放ち、携えた巨大な剣からもビーム、胸の恐ろしい悪魔の口からは地獄の業火「ゴードンファイアー」とすさまじい攻撃力を持つ。さらに体を回転させることで、大竜巻「ゴードンサイクロン」を発生させ、ゴードンファイアーと混ぜ合わせることですべてを焼き尽くすゴードンサイクロンファイアーを作り出す。
圧倒的な火力でマジンガーZを追い詰めるも、竜巻の性質上真上を攻撃することができない点を突かれ、最後はマジンガーの捨て身の突撃で完全破壊される。
マジンカイザー版
未完成だったが、あしゅら男爵が自らを生体CPUとして組み込むことで起動。こちらでは予算や納期の都合か、身長はせいぜい100mといったところで、Dr.ヘルを思わせる髭のジジイが3面という阿修羅スタイル。
マジンカイザーを追い詰めるも、最後はカイザーブレードで両断され爆発四散。あしゅら男爵は死んだがDr.ヘルは脱出し、彼(女)の死を悼んだ。
真マジンガー版
本作ではミケーネ帝国の遺産であり、バードス島をぶち破って出現した。光子力エネルギーを吸収する力を有しており、量産型マジンガーをはじめとするマジンガー全員を海に沈めるほどの圧倒的なパワーを有していた。しかし、兜甲児の放ったロケットパンチ百連発を受けてたじろぎ、最後は全ロケットパンチを一身に浴びて完全に崩壊した。