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フジツボの編集履歴

2018-08-28 03:19:55 バージョン

フジツボ

ふじつぼ

蔓脚類に属する動物。貝のように見えるが実は甲殻類である。

概要

などの表面に集まって固着する水生動物、かつてはのような外見から軟体動物と思われたが、実はカニエビなどと同じくれっきとした甲殻類である。


日本語において「フジツボ」と呼ばれるものは「無柄目・フジツボ亜目」の仲間だけであるが、英語の場合、「フジツボ」(Barnacle)は「蔓脚下綱」の総称であり、すなわちエボシガイカメノテフクロムシなどをもフジツボであるとされる。


一部の種類は他の海洋生物クジラウミガメカニカブトガニなど)の体表に固着することもある。


漢字表記「藤壺」「富士壺」の示す通り、火山ないし壺から触手が出てくるような姿をしている。この触手は蔓脚という脚であり、それを使って水流のプランクトンを濾過し、中身に運んで食べている。

フジツボの食事(デフォルメ)

外からは想像しにくいが、中身の本体は仰向けの姿勢をしており、殻から出している部分は蔓脚とそれに繋げた後半身である。


生活環

フジツボは雌雄同体であるが、繫殖には別の個体との交尾を通じて行う。フジツボの成体は自由に移動できず、代わりに長いペニスで付近の個体と交尾する。このペニスは体長の何倍よりも長く伸ばし、同比例で動物界最長のペニスである。しかもこのペニスは、水流の強さに応じて太さを変化する能力をもつ。


幼生はプランクトンとして自由生活を送り、ある程度まで成長すると触角で合適な表面に付着し、殻を構成する成分を分泌してフジツボの姿になる。


人間との関わり

真ん中の穴(特に死んだ個体は空いている)に加えて高密度で集まることが多く、そこから蓮コラに連想させ、不気味を感じさせることも少なくない。底に付着し、水の抵抗を増えて航速を落とすという害もある。


また、一部の種類は高級食材として食用とすることもある。


関連条目

節足動物 甲殻類 カメノテ エボシガイ フクロムシ

海洋生物 プランクトン

蓮コラ

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