概要
『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』でたくさんのウルトラ怪獣のデザインをした成田亨氏が、角の形状を輪で表現する形でデザインした怪獣である。
最初に頭部がデザインされ、彫像も制作された。
映像作品に登場することは無かったが、朝日ソノラマの「宇宙船」誌の成田亨特集号にゴモラと共にたたずむイラストが掲載された。
全身像では二足歩行で皮膚はマグラーの様な質感である。
制作時期が不明なデザイン画では、背面にザンボラーやギラドラスのようなヒレがあったが、最終的な絵画作品では無くなっている。
なお創獣団によって全身像のガレージキットが制作され販売されていた。
没後に公開された怪獣、幻獣を描いた鉛筆画には、同じ姿の「ネビュラ」という作品もある。
同様の角を持つもの
輪状の角は氏にとって会心の発想だったらしく、後述の作品にも使われている。
氏が美しい角を求めたのは、一説によると自身が生み出した勇者に勝手に角を付けられたことに対する怒りがあったからだといわれる。
1970~1980年頃に氏が企画した映像作品で、制作はされなかったが後に「宇宙船」誌でエッセイが連載された。
氏の企画で1972年に制作された、現在では映像が残っていない舞台の公開録画という類を見ない特撮番組。ロボット怪獣「セグロ1号」に用いられた。
1976年から放映された特撮番組。ブキミ星人の兄弟「ティーフン中尉」「ティーバス大尉」に用いられた。
- 世紀末大戦MU-ムウ-
メカニックデザイナー石垣純哉と組んで1989年に制作される予定だったアニメ作品。