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概要編集

独立愚連隊』、『独立愚連隊西へ』の大ヒットを受けて制作された愚連隊シリーズ第3作。

本編ではタイトルは『どぶ鼡作戦』と略字表記になっている。

岡本喜八監督は本作と並行してギャングアクション映画『暗黒街』シリーズの『暗黒街の弾痕』も手掛けていたが、岡本監督としてはシリーズ3作目にしてマンネリ傾向があった同作の反省から、同じくシリーズ3作目である本作の制作は難航。

1961年5月には関沢新一が『愚連隊突撃せよ!』というタイトルで脚本を執筆するが、その時点では制作に至らず、同年秋ごろに中国大陸で特務隊の隊長をしていたという国友忠から連絡を受け、彼の体験談をもとに自ら執筆した脚本から本作の制作に至った。

関沢の脚本は谷口千吉監督による次回作『やま猫作戦』となった。


岡本監督としてはシリーズ最終作のつもりで気合を入れて作ったものの、その結果ストーリーが複雑化してしまい、後年岡本監督は「物語の筋さえ解らぬ人の多い映画になってしまった」と語っている。


同時上映は社長シリーズの『続・社長洋行記』。


あらすじ編集

北支戦線の最前線にある三元に参謀本部から関大尉が赴任してきた。

関大尉は師団命令を受け部隊を率いて三元から25キロ西にある老頭の村へ向かったが、そこで八路軍の奇襲を受け捕らえられてしまう。

大尉救出の命令を受けた特務隊隊長の長船元軍曹・通称白虎は、脱走の常習犯林一等兵、食事を盗んだ兵を撲殺した三好炊事軍曹、三好を仇として炊事場に手榴弾を投げ込んだ穴山上等兵、忍術研究中の事故でボヤ騒ぎを起こした佐々木二等兵の4人を率いて大尉救出に向かう。

その道中で白虎たちは八路軍の密偵で白虎の因縁の相手・宗無双と出会う。無双は白虎たちに老頭から50里の四風に関大尉が捕らえられていること、大尉に百万元の賞金が懸けられていることを教える。先に大尉の身柄を確保するのは白虎か、無双か。


スタッフ編集

製作:田中友幸角田健一郎

音楽:佐藤勝

チーフ助監督:山本迪夫

脚本・監督:岡本喜八


キャスト編集

林一等兵:加山雄三

関大尉:夏木陽介

白虎:佐藤允

女兵:水野久美

少女:田村奈巳

大森見習士官:ミッキー・カーチス

林軍医:江原達怡

無双:中丸忠雄

三好軍曹:中谷一郎

杉山部隊長:平田昭彦

正宗中尉:藤田進

穴山上等兵:田中邦衛

佐々木二等兵:砂塚秀夫

伊達新任師団長:田崎潤

関師団長:上原謙

小部落の村長:沢村いき雄

高給参謀:天本英世

小隊長:堤康久

陳:若松明

高級将校:林幹

老頭の長老:利根伺郎(クレジットは「利根司郎」)

王:長谷川弘

運転兵:中山豊

憲兵曹長:桐野洋雄

案内の男:岩本弘司

隊長:草川直也

無双隊員:高木弘

高給参謀:土屋詩朗

巡察の将校:上村幸之

話しかける兵:二瓶正典

衛生兵:三浦敏男

花婿:小川安三

花嫁:瓜生登代子

通訳の下士官:鈴木治夫

脱走兵:橘正晃

通信兵:加藤茂雄

衛兵:奈良優一

無双隊員:佐藤勝弘

隊長:江島護

無双隊員:権藤幸彦

高給参謀:川村郁夫

隊長:緒方燐作

歩哨:坂上和也小野崎隆(ノンクレジット)


余談編集

本作のスチル写真でミッキー・カーチスが本編には一切登場しないサベージ99ライフルを持っているものがある。ミッキー・カーチスはクレー射撃をたしなんでいた三橋達也が持ち込んだのではないかと推測している。


本作の馬を走らせるアクションシーンは岡本監督の『江部利満氏の優雅な生活』と『ああ爆弾』に流用されている。


関連タグ編集

東宝 戦争映画


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