概要
本名は中村 正昭。北海道札幌市出身。妻は俳優座の女優・美苗。
1952年に俳優座に第4期生として入団。同期には仲代達矢・宇津井健・佐藤慶・佐藤允らがいる。
1959年、岡本喜八監督による映画『独立愚連隊』で、独立愚連隊の異名を取る日本軍はぐれ者部隊の隊長に扮して、注目を集める。以後、岡本作品の常連となり、『顔役暁に死す』『戦国野郎』『ああ爆弾』などでは準主役的な役どころでたびたび起用された。
また、外国テレビドラマ『ライフルマン』では、主演のチャック・コナーズの吹替えを担当した。
1969年、俳優座の先輩・東野英治郎の誘いでテレビ時代劇『水戸黄門』に第1部から初代風車の弥七役でレギュラー出演。『水戸黄門』には欠かせない存在となった。
90年台半ばの第22部放送中に病気に倒れ、長期間療養後に第23部の34話で復帰。その後も弥七を演じ続けたが、27部19話(1999年7月26日放送)を最後に降板。
2003年12月15日放送の1000回記念スペシャルではVTR使用での登場にとどまった。
亡くなったのはそれから約3ヶ月後の2004年4月1日であった。享年73歳だった。