東急池上線
とうきゅういけがみせん
概要
東京都品川区東五反田に所在する五反田駅から、荏原、雪谷を通り東京都大田区蒲田に所在する蒲田駅を結ぶ、東京急行電鉄(東急)の路線である。五反田でJR山手線、旗の台で東急大井町線、蒲田で東急多摩川線と接続している。全列車各駅停車・全区間通し運用で運転されており、3両編成、全車両3扉18m級(1000系、1000系1500番台、7700系、新7000系)である。
駅一覧
駅ナンバリングの路線記号は池上(IKegami)のIK。
エピソード
1976年に、この路線を舞台にした悲恋を描いた、そのものズバリ「池上線」という歌が発表された。しかし、当時この路線で使われていた車両をdisりかねない表現があった事に東急側が大激怒、「池上線の電車はあんなにひどくありません!!」という主旨のコメントを出した。そのせいか、1984年に7200系が投入された際には「こんなかっこいい電車来るんだぞークーラーもあるでよー」(主旨)という、何とも痛いPRまでした。
もっとも、目蒲線は、「目蒲線物語」というコミックソングで相当侮辱されてしまっているのだが・・・・・・・。
ちなみに「池上線」を唄った西島三重子女史は2012年にアンサーソングとして「池上線ふたたび」なる曲を発表している。
実は…
もともと池上線は、池上電気鉄道(以下、池上電鉄)という会社が敷設した路線で、現在の目黒線・東急多摩川線の元となる目黒蒲田電鉄(以下、目蒲電鉄)より先に開業した路線である。
特に池上~蒲田間は現存する東急の路線では最古の区間である(これより古いのは既に廃止された玉川線および天現寺線渋谷~渋谷橋のみ)。
…が、なんとこの会社は開業当時から苦しい経営が続く。
しかも開業用の新車の導入も遅れていたため、とりあえずは静岡鉄道から電車を買い付けてどうにか開業に間に合わせたのだが、なかなか思うように業績は上がらない。
そこで、有力政治家の高柳淳之助なる人物が支援を表明したまではよかったが、「建設資金を集める」とか言ってダミーの会社をバンバンおっ立て、何も知らない地方の投資家からお金をごっそり吸い上げては、私財をため込むという「やるやる詐欺」に近いことをしていた。
結局なかなか路線は伸びずに業績は上がらず、しかもこのタイミングで目蒲電鉄が開業してしまった。
結局、お金大好き高柳氏は池上電鉄から手を引き、池上電鉄は結局のところ目蒲電鉄の傘下に入ったのち、最終的には買収されてしまう。ちなみに高柳氏は後にガチで詐欺をやらかしてしまい、臭いお食事を召し上がるハメになってしまった。
余談だが、東急電鉄は戦後、静岡鉄道に電車を2両売り渡しているが、皮肉にもその電車はもと池上電鉄出身のデハ3250形だった。