概要
西桑名駅(三重県桑名市)から阿下喜駅(同県いなべ市)までの20.4kmを結ぶ鉄道路線。国内では数少ない762mm軌間(ナローゲージ)の路線である。
路線の累積赤字が進んだため、2003年4月1日に近畿日本鉄道(近鉄)から三岐鉄道に運営が移管されている。三岐鉄道へ移管後、高速化のため駅の移設・統合・廃止や線路の曲線改良を行った。
駅一覧
駅名 | ひらがな | 備考 |
---|---|---|
西桑名 | にしくわな | JR関西本線、近鉄名古屋線、養老鉄道乗り換え(いずれも桑名駅) |
馬道 | うまみち | |
西別所 | にしべっしょ | |
蓮花寺 | れんげじ | |
在良 | ありよし | |
星川 | ほしかわ | 2005年に坂井橋駅から移転・改称 |
七和 | ななわ | |
穴太 | あのう | |
東員 | とういん | 2005年に六把野駅と北大社駅を統合 |
(北大社信号場) | きたおおやしろ | 車庫が存在する。2005年まで北大社駅 |
大泉 | おおいずみ | 2004年に大泉東駅と長宮駅を統合 |
楚原 | そはら | |
麻生田 | おうだ | |
阿下喜 | あげき |
車両
国内では数少ない762mm軌間の鉄道路線であるため、車両も特殊なうえ吊り掛け駆動である。2015年4月からは車両の行先表示器がLED化された。
高速化
まだその準備のための改造が進んでいる、というだけであるが、最高速度の70km/hへの引き上げが計画されている。
この速度は、かつて日本領だった時代の朝鮮半島(「朝鮮鉄道」という私鉄の「黄海線」)や戦後の台灣(台東線)において、762mm軌間の鉄道が日常的に出していた速度(75km/h)を少し下回ることから、実績があり技術上の問題がない、と判断されたものである(黄海線に至っては蒸気機関車が出していた速度である)。
主要な改造項目は、弱め界磁段の追加、ATSの改造、信号機の改造(3位式2現示→3位式3現示)。