概要
カラバから依頼を受けアナハイム・エレクトロニクス社で開発されたTMSタイプ。
型式番号MSK-009(ホビージャパン)/RX-183(モデルグラフィックス)/MSA-014(ガンダム・センチネル)Σガンダム。
また別名でギリシャ文字コードネームを冠するΚ(カッパ)ガンダムの名を持つ。
Ζガンダムを基にした量産機(Zプラス)と別に、より大気圏内での戦闘力に優れる機体という思想のもと、エゥーゴの技術援助を受けて生まれた。
頭部に頭部メガ粒子砲(ハイメガキャノン砲)、さらにフェイスマスクのデザインからかなり威圧的なイメージを受ける。
腕部は有線式の有線サイコミュハンドになっており武装を保持したまま射出可能、そのまま攻撃も行える。
腰にあるのはビームカノン兼ビームサーベル計4本。
MS形態からΣファイター(Aパーツ)とΣクルーザー(Bパーツ)に分離しその後、合体することによって重戦闘機型のΣフライヤーに変形する。
コア・ファイターは無し。
推進システムにミノフスキークラフトの技術を応用したものを使用していたとも言われている。
宇宙世紀0093年、同年に地球圏で起きたシャアの反乱、それに呼応した木星圏のジオン軍残党ゲルジオンの反乱を鎮圧するために投入された。
初出はマイアニメ誌1986年5月号。小林誠の独自企画「ジ・エボリューション・オブ・ガンダム」において、モデラーのあげたゆきを氏が設定した機体が紹介された。
後にホビージャパン別冊『HOW TOW BUILD GUNDAM WORLD4』で揚田氏が立体化するにあたり、可変合体機設定に適したデザインに変更。
ホビージャパン1987年1月号で連載中のモデラー企画『ジオンの星』において、ハウツー版の完全版が掲載、新たな型番(MSK-009)が与えられる。
各形態
Σファイター
Aパーツの上半身が変形した姿。
機首にセンサーを集中させており、機動力と搭載(拡張)力に長けているため、ビットや各種武装を持たせることも可能。
ツインガンはΣファイター側に装備。
Σファイター側のパイロットは火器管制を務める。
MA形態として腕部を出してツインガンを扱える。
Σクルーザー
Bパーツの下半身が変形した姿。
固定武装の火力も高く、長距離巡航において優れている。
Σクルーザー側のパイロットは機体操縦を務める。
Σクルーザー側にニュータイプが搭乗する場合はサイコミュ連動式の武装を扱える。
MA形態として脚部を展開して歩行が可能。
Σフライヤー
ΣファイターとΣクルーザーが合体した姿
二機の特性を併せ持った巡行形態。
機体データ
型式番号 | MSK-009(ホビージャパン)/RX-183(モデルグラフィックス)/MSA-014(ガンダム・センチネル) |
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全高 | 21.70m |
頭頂高 | 20.50m |
本体重量 | 37.6t |
全備重量 | 66.5t |
出力 | 5,080kw |
推力 | 不明 |
センサー有効半径 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
パイロット | 地球連邦軍兵2名(複座) |
武装
- 60mmバルカン砲×2
頭部にある固定武装。
- ツインガン
変形機構を備える主武装。
通常はビームライフルだが、銃身の180度回転とバレル伸縮機構によりメガ・ランチャーモードへと切り替える事が可能。
この変形機構を利用することで、肩部固定砲にもなる。
肩に固定した際は後に登場するFAZZやリゼル(メガビームキャノン装備)等と同じ装備スタイルになる。
Σガンダムの携帯するビーム兵器。
- 2連装ビーム砲/ビームサーベル×4
連射可能なビーム兵器。
近接戦においてはΣガンダムの格闘用ビーム兵器になる。
- サイコミュ誘導ミサイル×12
第5世代MSのペーネロペー、Ξガンダムよりも歴史上先に登場したサイコミュと連動したミサイル兵器。
ミサイル3基1セットを両翼部に懸架している。
懸架時は翼は開いたままにする必要がある。
- 頭部メガ粒子砲(ハイメガキャノン砲)
記事にはメガ砲としか書かれておらずどちらか不明である。
- ロケット弾ポッド×2
両翼部に懸架。
- シールド(テール・シールド)
紺色のカラーリングの施されたショートシールド。
下部にV字状の切れ込みがある。
ティターンズのバーザムコマンダーカスタムと同型のショートシールドでもある。
主にMS形態時で手持ち使用する他、Σフライヤーの際に後部に上向きで合体させる。
ちなみにバーザムコマンダーカスタムもホバーでの高速走行時お尻にスカートとして合体させるのでΣガンダムでも安定翼としての役割も果たしていると思われる。
- ビット
作例未登場の武装。
その為、ビットの形状は不明。
揚田氏本人によると搭載可能との事。
バリエーション
ΣΣガンダム
非公式の作例としてのガンダム。
サンライズによる公式設定による機体ではない。
ΣガンダムではなくZZガンダムのバリエーションと言った方が正解。
作例はΣガンダムのデザインを行った揚田氏本人が制作。
関連機体
コミックボンボンの連載企画MSV90が初出のMS。
連載開始当初はΣガンダムという名前だったが、バリアントガンダムに変更され、最終的にヴァリアントガンダムと名称変更になった。
宇宙世紀0095年に木星圏に逃げたジオン残党軍がジュピター・ファントムという反連邦組織を結成、木星からの補給路を断つ行動に出た。
これに対して実戦投入されたのがヴァリアントガンダムである
Σガンダムとの関連性は一切説明がなく不明となっている。
この時も状況がまったく同じで新造戦艦とガンダムタイプが一緒に実戦投入されるというものだった。
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