ヴァリアントガンダム
ゔぁりあんとがんだむ
第2次ネオ・ジオン戦争から2年、宇宙世紀0095年に木星圏で再起したネオ・ジオン残党軍は新組織ジュピター・ファントムを結成し、木星圏からの資源補給路を断つ行動に出る。
これに対し地球連邦軍は反乱を鎮めるための艦隊を編成、旗艦となるジュピトリス級を改修し派遣した。
アナハイム・エレクトロニクス社は木星圏到着までの短期間で主力となるガンダムを開発する。
型式名はJRX-0095-V1ヴァリアントガンダム(Vガンダム)。
RX-93νガンダム、RX-94量産型νガンダムに次ぐ機体として、別に型式番号RX-95を冠する。
複座型でパイロットは2名。
背中から大きく突き出した翼状構造物は”バリーズ=ユニット”と呼ばれるコアブロックシステムの翼部にあたる。
形状はZZガンダムやガンダムGファーストのウィングシールドの構造に似ていた。
この翼部は太陽風を受けて推力を得る事ができるというものだった。
バックパックはコア・ファイターとなるバリーズ=ユニットの一部でZZガンダム系の物に近い。
頭部はアンテナが大小合わせて4本、また頭部には赤いラインが入っておりサイコガンダムMk-IVG-ドアーズの頭部サイコヘルメットのように発光している。
サイコミュシステムを搭載していたかは不明。
ヴァリアントガンダム肩装甲がZガンダム系の幅の狭い物に近い形状をしているが、ナラティブガンダムの原型機や、νガンダム(アムロプラン)などもこれに近いZ系、バウ系の形状の肩をしていた事からこの時代頃にはあまり珍しいものではなかった様である。
さらにビームバリアが初めて搭載されるなど試験機としての側面も持っていた。
初出はコミックボンボン【1989年8月号】。
『MSV90』という企画の中で数種類のMSが紹介されヴァリアントガンダムについては1990年7月まで7回連載された。
連載開始当初はΣガンダムという名前だったが、バリアントガンダムに変更され、最終的にヴァリアントガンダムと名称変更になった。
宇宙世紀0093年に木星圏のジオン残党軍ゲルジオンに対して実戦投入されたΣガンダムとの関連性は一切説明がなく不明となっている。
この時も状況がまったく同じで、新造戦艦とガンダムタイプが一緒に実戦投入されるというものだった。