概要
いわゆる「ちょうちん」である。
竹籤(たけひご)の骨に和紙の皮を貼ったもので、中に油やロウソクを入れて火を灯し、軒先や竿につりさげて使う。
多少の風に吹かれても消えないため、大きいものは現在でいう夜の店のネオン灯、小さいものは夜道を歩く際に片手サイズの照明として利用していた。
また、胴の丸みがなく、寸胴で胴の部分が上下の蓋より細くなっていて、折り畳んだ際に胴の部分が完全に上下の蓋の中におさまるよう作られた小田原提灯もある。
童謡「お猿のかごや」の歌詞に登場するので名前だけは聞いたことのある人が多いかと思われるが、普通の提灯とはまったく違うタイプの提灯である。
現代ではそういった利用は少なく(電気の普及により廃れた)、祭りやイベントなどの行事の演出にしか使われていない。
余談だが妖怪(おばけ)に「ちょうちんお化け」と呼ばれるものがある。
提灯に目が付いており、中心が割れて口のようになっているものや、提灯に人骨が浮かび上がっているものを指す。どちらにしろ付喪神(つくもがみ)や幽霊の一種であると考えられ人魂などを伴い、持ち手がいないのに空中を飛び回る姿が描かれる。
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