「私は女である前に 誅魔忍であると決めている…!」
所属 | 誅魔忍軍 |
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住所 | ゆらぎ荘202号室 |
学校 | 湯煙高校 |
身長 | 163cm |
胸囲 | 94cm(Fカップ) |
CV | 高橋李依 |
概要
妖怪を成敗する女だけの霊能力忍者(くノ一)集団・「誅魔忍軍」(要するに対魔忍)所属の少女。
真面目で融通が利かないが、極度の照れ屋でもある。雨野雲雀とはいとこ同士。
容姿
瞳の色は緑で、長く伸びた紫の髪は左側でサイドテールにしている。髪留めが手裏剣を模していたり黒いマフラーを巻いていたりと、所々忍者を意識したデザインとなっている。
いつ戦闘になってもいいようにか、黒タイツも基本装備。
人物
表向きは冬空コガラシや宮崎千紗希と同じ湯煙高校に通う高校生で、凛として美しい外見から男子生徒から人気は高いものの、古風でストイックな性格から恋愛にまるで興味がなく、不躾に言い寄ってくるナンパ男子や風紀を乱す者には一切容赦しない。
そのせいか、ことあるごとにラッキースケベが発生するコガラシとは喧嘩が絶えない(大体彼女の方から攻撃する)が、彼の霊能力や実力の高さ、そして誠実さは認めており、心底嫌っているわけでもない(むしろフラグビンビンである)。
一方で女らしくない自分の性格に悩んでいたり、今風の服を着こなしてみたいと思うなど、年頃の少女らしい一面も覗かせる。非常に照れ屋であり、コガラシに服装や真摯な姿勢を誉められた際には赤面して言葉に詰まってしまう。
やたらコガラシ(のラッキースケベ)に厳しいのは、中学まで女学校だったことで異性に対する免疫がないため。
ちなみに料理は苦手で、彼女の作った山菜カレーは秘伝の生薬が調合され、、借金生活でまともな食事に恵まれなかったコガラシすら臭いだけで昏倒させるほど。因みにバレンタインチョコもやはり秘伝の生薬にこだわったが、コガラシに食べさせるために根性で美味しく仕上げた。
朧がゆらぎ荘に移住してからは所構わずコガラシに迫る彼女の貴重なストッパー役となる。
また、コガラシへの理解も深まっており、コガラシが女性関係のトラブルに巻き込まれてもいきなり制裁するような描写は少なくなり、周りの関係者にからかわれたのを真に受け、コガラシを異性として意識する様子も見られるようになっている。
尚、いとこである雨野雲雀がコガラシを追いかけて引っ越してきた際には、祖母から「冬空コガラシは雨野家の婿筆頭候補」と断言され、より一層の調査を進めるよう言われている。
戦闘能力
戦闘の際は身軽さと苦無を活かして戦う。近接戦や投擲は勿論、霊力を用いて苦無を創造することも可能。巨大な苦無を射出したり、多数の苦無を爆発させるなど、色々と応用が利く。
ゆらぎ荘の大半が人外の類であったり、戦う相手が神仏の類であったりするため目立たないことも多いが、元々集団による連携や厳しい鍛錬による精密な技術を持って立ち回るタイプであるため、相手の意表を突く針の穴を通すような作戦で勝利する場面も。
全身タイツのような特殊戦闘装束「霊装結界」に身を包むこともある。
これは受けたダメージを肩代わりしてくれるというもので、戦闘時にはよく利用している。実際、これがなかったら命を落としているような事態が幾度もあった。
そしてこの服は、女子の戦闘シーンにおいてなぜか服だけ破ける現象をこの上なく正当化している。
正直エロ過ぎである。
余談
名前のモデルは日本神話に登場する神、アメノサギリか。
ネタバレ注意
ある日、日本の霊的頂点に君臨する御三家の一つ、宵ノ坂の次男・宵ノ坂酌人と婚約することとなってしまう。本人直々の指名に断ることもできず、誅魔忍のためだと自身の感情を押し殺す狭霧。
しかし彼は狭霧のような女性を自分好みに調教することを好む下衆であった。加えて婚約も政略的なものではなく、「狭霧を差し出さなければ誅魔忍を壊滅させる」と脅迫していたと判明。更に狭霧に誅魔忍を止めるよう迫るなど、次々と横暴な態度が露となっていく。無論納得のいかないコガラシ含むゆらぎ荘の面々であったが、相手の実力は本物。
霊力の数値こそコガラシに劣るものの、大妖怪関連の死闘直後のためにコガラシ達の霊力は消耗。仮に退けたとしても、食事や飲酒で回復の可能な宵ノ坂とは長期戦は臨めない。
周囲を巻き込まないようにと、やはり自身で抱え込もうとする狭霧。そうこうするうちに屋敷にて婚約の儀と相成ってしまう。
寸でのところで雲雀が盃を阻止したものの、遂に正面衝突へと発展してしまう。当主・醸之介の攻撃が放たれたその時、絶望と後悔に苛まれる狭霧たちが見たものは、冬空コガラシの姿であった。
直後に幽奈・呑子・朧も駆けつけるが、今回の婚約の目的の一つがゆらぎ荘の猛者の一網打尽であることが判明。
仲間を死地に赴かせてしまったことに再び思いつめる狭霧であったが、ゆらぎ荘の面々の温かい言葉に涙をこぼす。そして醸之介の攻撃から誅魔の里をコガラシ達が守る間、酌人の相手を狭霧が1人で名乗り出る。周囲が無茶だと止める中、彼女を信じるコガラシの言葉に、狭霧の胸の中には一つのある感情が大きくなっていく。
私は今まで 私のことなどちっともわかっていなかった
いや… 照れくさくて 恥ずかしくて 認めようとしなかっただけなのかもしれない
この胸を焦がす… 熱き疼きの由縁を
私が貴様に 恋しているということを!!
更にネタバレ
誰も見たことのない霊装結界と巨大武装を纏う狭霧。超密度の結界を纏う酌人にはダメージがほとんど通らない。しかし狭霧は鍛錬の末、「結界同士をぶつけ相殺する」という突破口を見つけていた。苦無に結界を纏わせ、一点集中で攻撃を仕掛ける狭霧。だが酌人に感づかれ、霊力の圧倒的な差により不可能だと告げられる。
しかし彼は気づいていなかった。彼女がナノマシンレベルの極小苦無を連ね、気づかぬうちに結界を貫いていたことを。
「雨野狭霧流誅魔忍術奥義 雨滴穿石(あめのしたたりいわをもうがつ)」
体内から無数の刃でめった刺しにされ気絶した酌人。ただ痛いだけの苦無で値を上げた彼に対し、「軟弱な男に私の夫は務まらない」と言い捨て、狭霧は意味深な笑みをコガラシに向けるのだった。
力尽き倒れ込む狭霧を尻目に、醸之助は誅魔の里へ攻撃を加える。しかし魂胆に薄々感づいていた誅魔忍たちの働きにより、里の人間はすべて分身となっていた。更に全国各地を飛び回って霊力回復の手段を収集。圧倒的霊力値を叩き出したコガラシの鉄拳により、事件は収束した。
その後誅魔の里は復興にいそしんでいた。そして狭霧は祖母に打ち明ける。自身が本気でコガラシに惚れており、今後も彼を婿とするよう邁進する旨を。
その背後に当然のように居合わせてしまったコガラシ。
いつものように取り乱して苦無を突き付ける狭霧。しかしその日の彼女はほんの少しだけ素直だった。
「好き…なんだ」
「誅魔忍としてだけでなく… 一人の女として」
「私は冬空コガラシに… ほ… 惚れている…!」
「こればっかりは幽奈にも雲雀にも誰にも譲らん!!」
「貴様は必ず… 私の夫にして見せる!!」
「首を洗って待っているがいい!! 冬空コガラシィィィ!!」
コガラシの襟首をつかんで真っ赤な顔で迫る彼女の不器用さに、親友のうららは呆れながらも笑うのだった。
関連項目
リップル…どことなく似ている。