概要
2010年に配属されたこの系列からJR東日本のハイブリッド気動車の形式記号は「キ」から「HB」(HyBrid)にすることになった。
車体
前面部は普通鋼、胴体部はステンレス製。先頭車(HB-E301、HB-E302)は非貫通の片運転台となっている。
配属路線に海沿いの区間が多いため、塩害対策としてラジエーターや主回路・蓄電池の冷却風を海側から取り込まないようにしている。そのため、屋根上機器や床下機器の配置は形式によらず一定の向きとなっている。
駆動装置
キハE200形同様、シリーズ型ハイブリッド式を採用している。
機器類はキハE200形とおおよそ同じなのでキハE200形と連結することも可能であり、営業運転に就く前の試運転では実際にキハE200形と連結して試運転も行っていた。
形式
HB-E301 | 奇数向き先頭車。動力台車は前位側(※1) |
---|---|
HB-E302 | 偶数向き先頭車。動力台車は後位側(※1) |
HB-E300 | 中間車。0番台と100番台とでは車内装備や客室構成が異なる |
※1・・・ほかに元空気溜め、主回路・蓄電装置の配置もHB-E301とHB-E302では前後逆になっている。
運転台
主幹制御機はキハE200形同様左手操作型ワンハンドルマスコンとなっており、右手側の持ち手には勾配起動用スイッチ(※2)が設けられている。
また客室内の液晶ディスプレイに前面展望を映すためのカメラが装備されている。
※2・・・登り勾配の起動時に車両が後ろに転動しないように、動き出すまでブレーキを保持するスイッチ。