概要
JR東日本が2007年に配属したハイブリッド気動車。営業運転に就いたハイブリッド式気動車では世界初である。現在は両運転台車3両が在籍。2008年に鉄道友の会ローレル賞を受賞。
電車との部品・整備共通化のためシリーズ型ハイブリッド方式を採用している。
動作
- 停車時
エンジンは停止(一部状況では例外あり)。
- 発車⇒加速
蓄電池からの電力で駆動。その後エンジンをかけて発電し加速のための電力を供給
- 回生制動
モーターからの電力を蓄電池に充電。充電しきれない分はエンジンに直結された発電機を駆動し、エンジンの排気ブレーキで吸収する。
運転台
両端に運転室がある。主幹制御機は左手操作型のワンハンドル式マスコンを採用しており、運転台のモニタには運転時のエネルギー転換状況の表示がされる。ちなみに、エネルギー転換状況の表示は車内トイレ付近にあるモニタにも表示される。
運用
2007年7月31日から小海線で営業運転を開始した。出発式のあった日は3両編成で運行されたが、通常は2両編成で運行され、1両は試験や検査で使用する。
鉄道運転士が所有する運転免許である動力車操縦者免許は電気モーターで駆動する電車と内燃機関で駆動する気動車で分かれているが、キハE200のようなハイブリッド車や近年の電気式気動車については追加で講習を受ければどちらの免許でも運転できる。
余談
- 本形式は量産先行車として3両導入されているものの現在に至るまで量産車は登場していない。
- 以降のハイブリッド気動車はHB-E300系、HB-E210系のように「HB」の記号を使うことになったが、だったらこの車両は「HB-E200形」に改名しないのだろうか・・・?と思った人がいるかもしれない。