概要
鳥山石燕の妖怪画にその姿が見られる妖怪。「白溶裔」とも表記する。表記揺れとしては「白うねり」とも。
ボロ布で出来た三本指の龍と言った趣の姿をしている。
白容裔の「容裔」とは【布が風にはためく様】を表した古い日本語であると言う。
元々、特に設定やペルソナの無い姿のみの妖怪だったが、後世になると様々な属性が加味され、現在では一般に「雑巾や蚊帳などの古い布製品の付喪神」として認知されるようになった。
創作での扱い
ゲゲゲの鬼太郎
アニメ版に登場。作中では「雑巾の付喪神」という点から、「ねずみ男よりも強烈な悪臭の持ち主」と設定されている。
3期劇場版「激突!!異次元妖怪の大反乱」では敵妖怪の1体で、怪気象の雲から竜巻のように姿を現す。締め付けにも使う尻尾は掴まれてもトカゲよろしくそこから千切れてしまうが、鬼太郎にオカリナ剣で輪切りにされて倒された。
4期ではボコボコの金属バケツから顔を出す姿が特徴で、垢舐め共々いつのまにかねずみ男の元に居つき、汚したところを垢舐めがきれいにするマッチポンプ式の清掃業で儲けていたところを鬼太郎と猫娘に咎められたことで捨てられ、下水を浴びて巨大化。経緯は不明だが同じく巨大化した垢舐めと乱戦の末、砂かけ婆が協力を懇願した風神、雷神の暴風雨に晒され弱体化後、元のサイズに戻る。
5期では旧校舎に暮らしていた妖怪で、当初は雑巾のイメージからかぬりかべに似た四角い姿をしていた。
掃除当番さぼりの罰で訪れた子供たちに鳴き声から「ギュギュ」と名付けられかわいがられていたが、かつての経験から「人と妖怪が過剰に親密になるのはいいことではない」と考える傘化けの入れ知恵で面白半分に汚れを集めていくにつれ巨大化(その途中で伝承通り龍の姿に変化)。その姿に怯えた子供たちに廃工場へと放逐され、4期同様急成長に力を制御できずに暴走する。
しかし、周囲をカビだらけにしながら旧校舎に戻ったところをプールに叩き落され、そのまま一反木綿&傘化けの起こした渦+猫娘の投入した洗剤で洗われて元のサイズ&姿に戻った。
6期ではED「見えんけれどもおるんだよ」に登場。
「使ったぞうきん キレイにしないと 臭くなったよ 白うねり からみつく」と歌われ、ねずみ男の顔面に絡みついて、それを見た鬼太郎たちは逃げ出している。
忍者戦隊カクレンジャー
妖怪軍団のシロウネリとして第11話「ボロこそ最高!!」に登場。ボロ布を人型にした姿でボロボロであることを愛しており、「ボロボロ変化」で人間の服を襤褸にして回った。