解説
古代ギリシャに同名の国があったとされるが、多くの場合、上半身は人間の女性、下半身は蛇の姿の怪物のことを指す。(類義語→蛇女)
ギリシャ神話のラミア
海神ポセイドンの息子ベロスとその母リビュエとの間の娘であり、元々はリビアの女王であった。しかしその美貌により最高神ゼウスに見初められたことで、ゼウスの妻・ヘラの怒りを買い、ゼウスとの間に産まれた子供を全て殺されたあげく、自身も怪物に変えられてしまった。ゼウスに惚れられるとろくなことにならないという見本のような女性である。
怪物にされたラミアは、口笛で人を虜にして、その内にその人間を食べてしまうという。子供を攫う、人の血を吸うとも言われる。子供を攫うのは我が子を惨殺されたトラウマを癒すためらしいのだが、結局は人食いの衝動に負けて食い殺してしまうらしい。
またヘラによって不眠の呪いも受けており、眠ることが出来ない。それをゼウスが不憫に思い、目玉を取り外しできるようにして、気を紛らわせられるようにしてあげたとも言われている。
現代のラミア
現代では上記の神話から離れ、半人半蛇の女性怪物を示す一般名詞となってRPGなどによく登場する。上半身が妖艶な美女の姿で描かれることが多く、思春期男子に困った属性を植え付けてしまうこともある。
モンスター娘の代表格でもあり、人外萌えの人々に高い人気を持つ。
ラミアの下半身に絡み付かれる(または締めつけられる)、およびそのような状態のままラミアと性行為をするというシチュエーションについては、「ロールミー」という専門用語も生じている。
このほか、蛇の生態から連想してか、人間を丸呑みするシチュエーションもしばしば描かれる。
ラミアのキャラクターがメインヒロインを務める作品も存在している。
- Vanadisのアダルトゲーム「魔物娘との性活 ~ラミアの場合~」:レイミア
- 漫画・アニメ「モンスター娘のいる日常」:ミーア