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麻桶の毛の編集履歴

2019-03-03 12:18:59 バージョン

麻桶の毛

あさおけのけ

徳島県の古書『阿州奇事雑話』に記載される妖怪と神様の中間のような存在。

概要

一部の文献では“麻桶毛”とも表記される徳島県の古書『阿州奇事雑話』に記載される阿波の三好郡加茂村に出現したとされる妖怪


その正体は加茂村の彌都比売神社(あるいは弥都波能売神社)御神体の麻桶に収められた髪の毛とされており、その事から妖怪というよりも神様と表現した方が正しいのかもしれない。


普段は何の変哲もないただの髪の毛だが、神社に祀られている神の心が穏やでない時はその毛が長く伸びて麻桶から飛び出すと人々に襲い掛かって来るとされており、伝承によればかつて近隣の村々を荒らし回っていた山賊たちがある晩、神社の祠に集まって盗んできた盗品を仲間同士で山分けしていた所、気付かぬうちにこの身体の毛が長く伸びて麻桶の蓋を付き上げると、1本の怪我山賊の人数分に裂けたかと思うと、あっという間に山賊たちを締め上げ身動きが取れなくなってしまい、翌朝追手に捕えられてしまったとされる。


ゲゲゲの鬼太郎

漫画『新編ゲゲゲの鬼太郎』で“麻桶毛”という名称で登場。


伝承と違い、普段は一筋の髪の毛の姿をしているが、何か腹立たしいことがあると何百何千にも裂けてのびだして人を襲う妖怪だが、神社に祀られているものもいるらしいので神様と妖怪の間のような存在なのかもしれない。


なお、神社に祀られていない麻桶毛は古い人形の髪などに隠れて何千年も生き続けており、鬼太郎と対決した麻桶毛はこちらに当たる。


劇中ではとある古家の仏壇に収まっていた不気味な人形に潜んでおり、その家へと引っ越してきた少女を腹の中へと取り込んだが、それを知った鬼太郎たちと戦い事となり、最後はつるべ火に燃やされ退治された。


アニメでは第6期、第46話にて初登場。


本作では男性と女性の2対の“麻桶毛”が登場しており、とある人形供養の神社に封印されていたが、食べ物や金目の物を探して物色していたねずみ男によって封印を解かれ復活。

数百年ぶりの得物を求めてねずみ男を脅して自分たちが憑りついている雛人形を人間の手に渡るように仕向ける様に働きかけて暗躍していた。


人間の精気を吸い取り人形に変えてしまうというゲームに登場したオリジナル妖怪とよく似た力を持っており、その髪の毛はねこ娘の爪攻撃すら受け付けず、逆にボロボロにしてしまう程に硬い。


ねずみ男の口車に乗って雛人形を購入した学校の先生を通じてまなが通っている小学校へと潜り込むと彼女のクラスメイトや裕太を次々に襲撃して雛人形へと変えていった挙句、まなから連絡を受けて行方不明になった生徒たちを探して学校を調査していた鬼太郎を人形へと変えてしまった。


更に男雛に宿っている“麻桶毛”がねこ娘と戦っている隙に女雛に宿っている“麻桶毛”がまなを襲撃するが、最後は何かしらの要因で名無しがまなに施していた呪が発動.

その余波を受けて女雛に宿っていた“麻桶毛”が魂すら残さずに消滅し、その事を察知した男雛に宿っていた“麻桶毛”も復活した鬼太郎の『ゆびでっぽう』で自身が宿っていた男雛の頭部を打ち抜かれ消滅した。


関連項目

妖怪

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