概要
CV:アンジェラ・バセット/吹き替え:悠木碧
実写映画シリーズ初となる女性ディセプティコンにしてトランスフォーマーシリーズ初となる女性トリプルチェンジャーでもあり、マッスルカー仕様の赤いプリムスGT-XとAV-8BハリアーⅡに変形する。前者は地球到達時にとある民家にあったものをスキャンし、後者はセクター7との初接触時にスキャンしてトリプルチェンジャーと化した(元々トリプルチェンジャーだった可能性はあり)。ハリアーをスキャンした後はロボットモード時の肩部に翼状のパーツが追加されている。
武装は展開式の腕部のブラスターのほか、体術も得意としており、クライマックスのバンブルビーとの決闘では蹴り技やグラウンドパンチで滅多打ちにするなど高い戦闘能力を見せつけている。
劇中の活躍
相棒のドロップキックと共にオートボットのリーダーであるオプティマスプライムの消息を掴むために暗躍し、土星の衛星にてクリフジャンパーを拷問している最中に入ったバンブルビーからの通信により、彼が地球に居ることを突き止め来訪する。
残忍な性格だが、殺戮衝動の強いドロップキックに比べて冷静沈着かつ臨機応変に行動することが多く、セクター7との接触時は紳士的な態度で「平和の使者」を演じて彼らを騙し、人工衛星と電話回線を用いてバンブルビーを探し出そうとする。
セクター7と協力してバンブルビーを捉えた後は彼を拷問にかけオプティマスの居場所を聞き出そうとするも、口を割らない彼をドロップキックが踏みつけたことでオプティマスからのメッセージが起動。オプティマスが地球に来ることを知り、人工衛星を用いてディセプティコンの軍団を地球に呼ぼうと考えタワーからメッセージを送信しようとするも、チャーリーによりメッセージの送信は阻止されてしまう。ドロップキックもバンブルビーとの死闘の末に倒され、自身も最期はバンブルビーがドックに向けて放ったブラスターの一撃により海水と共に押し流されてきた船に圧し潰された。
彼女とドロップキックにとって最大の不運は、フーバーダムにあるセクター7の本部に招待されながら、そこに冷凍保存されていた主君メガトロンとオールスパークの存在に気付けなかったことだろう。もし彼女たちがそのことに気付いてメガトロンを解放させオールスパークを手に入れることが出来ていたならば、ディセプティコンは間違いなく勝利を収め、地球の支配に成功できていたかもしれない。
余談
監督のトラヴィス・ナイト氏によると、モデルとなったのは初代アニメシリーズのゲストキャラクターであるナイトバード。明言こそされてないものの、『ロストエイジ』で没になったロックダウンの部下の女傭兵もモデルになっていると思われる。
日本語の吹替えには自他ともに認める大のトランスフォーマーファンであり、バンブルビーをこよなく愛する悠木碧が起用された。また、彼女とその相棒のドロップキックを演じる濱野大輝氏は、アニメ『幼女戦記』で主人公とその部下という形で共演していた。