概要
CV:ジャスティン・セロー/吹:濱野大輝
ディセプティコンに所属するトランスフォーマー。相棒のシャッターと同様にトリプルチェンジャーであり、AMCジャヴェリンとベル・エアクラフトAH-1Wスーパーコブラに変形する。セクター7との初接触時にAH-1Wをスキャンする前はカーモードの意匠が目立つデザインだったが、スキャン後は胸部にコクピットが出現し、背中にメインローターが纏められる外観へと変化した。
武器はブレードとキャノンで、キャノンは人間を射殺した際に対象者が透明な液体となって飛び散っていることから、他のトランスフォーマーのものとは違った性質の物と思われる。また、口には顎が存在せず、喋る際は口の部分に2本ある縦長のスリットの中を緑色の電流が走るという独特の挙動を示す。
残忍さと冷酷さを兼ね備えつつも、必要とあらば人間を欺くために友好的な態度すら演じてみせるシャッターとは違い、獲物を見つけるや否や「殺していいか?」とシャッターに尋ねるなど殺意を隠そうともしない残忍な性格で、地球来訪前にクリフジャンパーを拷問の末に惨殺したのをはじめ、カスタム仕様のプリムスGT-X(後にシャッターがスキャンする)の所有者やセクター7のパウエル博士などを次々と手にかけている。シャッターが演技でセクター7の面々の前に跪き、自分も渋々ながらそれに合わせた際には「屈辱だぜ」とこぼしていた。
劇中の活躍
相棒のシャッターと共にオートボットのリーダーであるオプティマスプライムの消息を掴むため、土星の衛星でクリフジャンパーを拷問している途中、地球からのバンブルビーのメッセージを受信。用済みとなったクリフジャンパーを殺害し、地球へと向かう。
地球到達後はセクター7を利用し、彼らが保有する人工衛星のシステムの一部と電話回線を用いてバンブルビーを探し出し、彼を捕獲。オプティマスの居場所を聞き出そうと拷問にかけるが、ブリッツウィングとの戦闘で発声機能を破壊されていた彼は声を発することができないため、聞き出すことができなかった。しかし、バンブルビーを痛めつけていた時に偶然にもオプティマスからのホログラフ映像が起動したことで彼が地球に来ると知り、メッセージを送信し地球にディセプティコンの軍団を呼び出すべくシャッターと共にタワーへと登った。
だが、復活したバンブルビーがそれを阻止すべくやってきたため戦闘に突入。お互い引かず一進一退の攻防を繰り広げ、ヘリに変形し上空から攻撃を仕掛けるもバンブルビーが投げたチェーンがローターに絡まり、チェーンが全身に食い込んでしまう。即座にロボットモードに変形し「こんな鎖で…」とバンブルビーを睨みつけるが、チェーンを力任せに引っ張られたことで体をバラバラに捩じ切られた直後に爆散し死亡。皮肉にも彼が見下していた人間が生み出した物によって倒されることとなった。
余談
- 吹き替えを担当した濱野大輝氏は、『トランスフォーマーアドベンチャー』でサイドスワイプを演じている。
- こんな名前だが、劇中でドロップキックを使うシーンはない。*
元ネタはヘッドマスターズに登場したヘリコプターと4WDに変形するバトルトラップである。
- 実写映画第1作目の頃に発売されたゲーム『Transformers: The Game』にシルバラードに似たピックアップトラックに変形する同名のディセプティコンが登場するが、大量に登場する所謂ザコキャラクターであり、本作のドロップキックとの関連性はない。 (ただ、灰色と青、黒のカラーリングは似ている。)
- ドロップキックの玩具は様々な種類のものがハズブロより発売されているが、残念ながら三段変形を再現した玩具はシャッター共々製品化されておらず、日本では『スタジオシリーズ』のみの発売となった。前述したように三段変形がない代わりとしてAH-1Wに変形する製品とAMCジェヴャリンに変形する製品(日本では「ドロップキック2」名義で発売)の2種が発売された。ただし、いずれの製品もそれぞれのビークルモードの外観を主体としたためか、劇中のデザインからかけ離れたものとなっている。