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野咲春花の編集履歴

2019-05-19 14:38:16 バージョン

野咲春花

のざきはるか

野咲春花とは、押切蓮介による漫画作品『ミスミソウ』の登場人物である。

概要

実写映画キャスト:山田杏奈

ミスミソウ』の主人公。

父親の仕事の都合で半年前に東京から大津馬村に引越してきた少女。清楚な本作屈指の美少女で、数少ない善良な精神の持ち主。家族思いで優しい性格をしている。特に妹思いで、妹・祥子を「しょーちゃん」と呼んでとても可愛がり、作中では彼女からもらった三つ葉のクローバーのペンダントを大切にしている。

同級生の相場晄と交際している。


排他的な雰囲気を持つ大津馬中学校では「よそ者」という理由から、小黒妙子をリーダーとしたグループから日々酷いいじめを受けていた。

更にいじめの事実を知った両親の勧めで登校拒否をした後、面白半分で春花に危害を加えようとするいじめっ子達が春花の留守中に彼女の家に乗り込み、家に放火される。このことで両親は死亡、祥子は意識不明の重体になり、春花もショックで声が出なくなってしまう。


一部のいじめっ子達は、事件の日に春花の自宅から逃げていくところを彼女に目撃されたため、捕まることを恐れて春花を自殺させようとしたが、その時の発言で春花は事件の真相を知ることになる。更に両親の死を嘲笑い「(自分達の保身のために)楽に死ね」と迫る身勝手な橘吉絵の身勝手な発言により、復讐心が目覚めそれまでの優しい性格から豹変、復讐鬼と化し、家族を殺したいじめっ子達を凄惨な方法で次々に殺害した。

相場との交流で温かい気持ちと声を取り戻し、小黒妙子の謝罪を受けて復讐にピリオドを打った。卒業後に東京に戻り、親代わりとなった祖父と妹と三人で支え合って精一杯生きることを誓う。



結末(ここからはネタバレになります)

しかしその直後、入院中の祥子を佐山流美が襲撃したことがきっかけで祥子が危篤状態に、更に祖父が相場に襲われて重体になるという悲劇に直面する。このことで春花は相場の本性を知ることになり、更に乱入した流美に包丁で胸を刺され、致命傷を負わされる。相場が流美に襲いかかったことで、その場は難を逃れるが・・・


流美との乱闘で弾かれた相場の鞄から飛び散った火災の写真を見てしまう。妹を救ってくれたはずの相場が炎で焼かれる父と妹の写真を撮っていたと知り、絶望から心が崩壊、復讐の対象として彼に襲い掛かる。

しかし逆に相場に殴られて負傷し、彼から助かりたければ自分と共に生きるように迫られるが、最期の力を振り絞り、現場にあったボーガンで相場を射殺した。他のいじめっ子とは異なり、トリガーを引く瞬間に彼とのこれまでの思い出が頭をよぎっており、複雑な表情になっていた。


その後はペンダントのクローバーが枯れていたことで祥子の死を直感、ペンダントを握りしめたまま家族それぞれへの言葉を抱いて泣き崩れる。


おじいちゃん 心配かけて・・・ごめんね お父さん 守ってくれて・・・うれしかった 

もっと甘えたかったよーーお母さん・・・ しょーちゃん ごめんね






復讐は完遂したものの、流美と相場から受けた傷が原因で(小説版では自宅の焼け跡で)死亡してしまった模様。

漫画のラストは家族全てを失った春花の祖父が一人帰郷するところで終わっている。


漫画の完全版では帰郷する祖父の前に春花が幽霊となって現れ、「何の役にも立てなかった自分を許して欲しい」と謝罪する祖父に切なそうながらも僅かに笑みを浮かべており、少しだけ救いのあるラストとなった。


小説版では自宅まで歩き、そこで死んだ家族と再会して共に旅立った描写があり、死に顔も安らかだったため、彼女の死について直接の描写がなかった漫画に比べ、こちらも僅かに救いがある最期となった。



関連タグ

ミスミソウ 三角草 悲劇のヒロイン 闇堕ち 復讐鬼


関連作品および関連人物

藤沢彩菜リンネ・ベルリネッタ松田明日香藤井有栖:クラスで壮絶ないじめを受け続けた末、復讐鬼に豹変するヒロインキャラ。


魔法少女サイト

朝霧彩:春花と容姿がよく似た心優しい少女。春花同様、転校先の学校でクラスメイトから凄惨ないじめを受ける上、家では兄からの虐待に苦しんでいた。しかし、思いがけない形でいじめっ子の一人を死に追いやってしまった時は罪悪感に苛まれたり、復讐に走ろうとしないなど、春花とは対照的な存在であるが、春花の「家族を殺され、犯人への復讐に走る」点は彼女と共通している。

霰矢冬子:放火によって家と両親を失い、末っ子が全身大火傷の重体となり、犯人への復讐を誓うという境遇が春花と共通している。

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