概略
元々は狂気という意味を指す「LUNACY」だったが、メジャーデビューした事によってあえて狂気という意味から遠ざけたいというメンバーの考えから同音異句の「LUNA SEA」(月と海)に改名された。
ファンは奴隷を意味する「SLAVE」と呼ばれ、6人めのメンバーとして扱われる。また、ファンクラブ名も同名となっている。
90年代のバンドブームの中、彼らを見出したXらと共にそれを盛り上げた、いわゆるヴィジュアル系ロックバンドのとしてのフォロワーを限りなく多く生み出した存在。
再活動後の現在こそアニメタイアップ曲を持っているが、2000年の終幕以前はアニメはおろか1996年の8th「IN SILENCE」までタイアップそのものを付けていなかったという異色のバンドでもある。知名度の高い「ROSIER」ですら実はタイアップが付いていない。
略歴
1989年結成。町田のライブハウスを中心にバンド活動を行っていた。
基本的にリーダーはいないため、誰かが他のメンバーを牽引するといった概念がなく、五位一体が基本。
楽曲の製作はデモを誰かが作り、そこからメンバー全員が納得いくまで煮詰められる、所謂ジャムセッションで行われる。
実はデビューから1996年の「END OF SORROW」までの楽曲全てがノンタイアップ。それでも3作品がオリコンチャートで1位を獲得しており、その他の楽曲もヒットを飛ばしている。
だが、「IN SILENCE」以降のシングルには全てタイアップが付いている。
別名「嵐を呼ぶバンド」とも呼ばれ、彼らがライブをやると必ずと言っていい程大雪が降る、暴風雨が発生するといった異常気象がライブ先やメンバーがそこへ向かう途中で起きていた。
1999年5月に東京ビッグサイト駐車場特設ステージで行われた10周年記念ライブ「CAPACITY∞」に至っては3日前に突風によりセットが半壊する(真矢のドラムセットも巻き添えを食らった)といったアクシデントまで起こったが、メンバーの意向で決行され、壊れたセットの前で堂々とプレイした。
2000年11月7日に突然の終幕(事実上の解散)を、アジアツアーの公演先である香港にて発表。同年12月27日の東京ドーム公演で終幕を迎えた。しかし、終幕後もファンクラブは継続されていた。
その後、2007年12月24日、東京ドームにて一夜限りの復活ライブを行う。更に2008年5月にhide memorial summitにて再集結(ただしこの時の名義はLUNACYである)。
それから以後の活動は未定のまま、各々ソロ活動を続けていたが、2010年5月29日、REBOOTと銘打った再結成を匂わせる謎の広告が出現。その後満月のたびに更新されたのち、2010年8月25日深夜2時、正式に再結成を発表。8月31日香港にて記者会見が行われ、5都市6公演のワールドツアーを行うことが発表された。この会見のUstreamでの生中継の視聴者数は12,894人という世界歴代最高記録を樹立した。
再結成後はライブ、フェスを中心に活動し、2015年には自身が主催する「LUNATIC FEST.」を開催した。また、RYUICHIとINORANは葉山拓亮(H.Hayama)とTourbillonとしても活動。
メンバー
自称ナルシストが多い。
- RYUICHI(ボーカル)1970年5月20日生まれのO型。他のメンバーは秦野市出身だが彼のみ大和市の出身。本名は河村隆一で、ソロ活動の時は本名名義。サーフィンや筋トレを好む。1997年のソロ活動時はドラマにも出演し、役作りのためボクシングもやっていた。
- SUGIZO(ギター/バイオリン)1969年7月8日生まれのO型。LUNASEAの楽曲のほとんどの作曲を手掛ける(クレジット上はLUNASEA)。幼少期からバイオリンを習っていた影響でエレキバイオリンを使用する事もある。2009年に実力を買われXJAPANに正式加入した。
- INORAN(ギター)1970年9月29日生まれのA型。左利きだが、ギターは右で弾く。ギタリストでは珍しいギターソロを好まない性格。SUGIZO、Jと共に作曲担当。あんまりしゃべらないが、トークが苦手というわけではない。
- J(ベース)1970年8月12日生まれのAB型。SUGIZOに次いで作曲を担当し、疾走感ある楽曲が多い。「ベースが何故目立っちゃいけない」と主張し、自身作曲の「ROSIER」では全英語の独白を入れるなど、かなり目立った行動をとる。サッカー好き。
- 真矢(ドラム)1970年1月13日生まれのO型。幼いころに和太鼓を習っていた経験を生かしてパワフルなドラムを叩く。終幕後はセッション・プレイヤーやタレントとしても活躍していた。また、椎名へきるとのデュエットや当時モーニング娘。にいた石黒彩との結婚も話題となった。